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自由の楽譜 〜音を禁じられた時代に〜  作者: 如月
第2章:快楽の楽譜編
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楽譜22.クレデンス・ユスティティアム4

 汽車が走る中、シナヴリアの怒涛の攻撃で僅かにコロディアに当たる。彼女は、奥歯を噛み締めて、怒りに耐えているようだった。


「良い気になるな、シナヴリア」


「もちろん、ここからが本番でしょ」


 コードを当たるまで、時間が掛かりすぎた。はぁ、本当にこの女は一人でこの実力、参るよ。


「コロディア、政府は何を恐れている?オン源の独占か?」


「違う」


 政府の目的はまだまだ、ブラックボックス。アイツがこんなことを、やりたくないのは、知っている。


「溢れすぎたエネルギーを無くしているんだ」


「溢れすぎた?間引きでもしているとでも、言うのか?」


「そうだ。生成方法を知らなければ、争いで人は死ななず、平和に生きてられる」


 コロディアは瞬きせず、淡々と発言する姿に俺は叫んでしまいそうな、気持ちになった。演奏がされている中、音楽は美しく音色を奏でているのに、会話はこんなにも悲しい。


「違うだろ!お前が嘘に嘘を重ねているのだろう?お前は音楽を愛していたはずだ」


 演奏を忘れてしまうほどに、俺は大きく横に振ってコロディアの現状を否定する。しかし、コロディアの表情は冷たい表情は以前変わらない。


「知らんな、今は平和な社会だが、以前はそうじゃなかっただろう?」


 知っている。この国は多様な文化を受け入れた。機械が歌を歌う。多彩な文化を受け入れている国だからこそ、音楽は独自の物に生まれ変わったのだ。


「存在してたからこそ、外国から命が狙われた」


 そう、オン源が発展したから、他国から音楽の才能溢れる人物が奪われて、殺された。


自国には多彩な音楽家がいなかった。なら、奪えば良い…と世界中で争いが起きた。


「あぁ、自国のオン源が一番良い。そんなくだらない背比べに音楽は巻き込まれたのだ」


「だからこそ、同じ過ちを繰り返すことのない、世界を作っている。お前は何故我々の行動を否定する」


「ただ武力を行使したら、やっていることは、ただの人殺しなんだよ」


 彼女が何故支配に塗れた、人間に変わった理由のある。音楽を心から愛していた彼女が、何故ここまで変えてしまったか…


「人殺しではない、これは我が国の制裁」


 彼女の眼光は変わらず、全てを支配を望む瞳。やっぱり、正面からの対話はできない。


 俺達作り手には、コードを通して話し合うしかないのか…支配力の檻に囚われた彼女をまだ救えない。


「今のフィレオーが見たら泣くぞ」


 今は存在しない友の名前に彼女の逆鱗に触れる。下ろしていた剣を再び、大きく振り上げる。冷静だったコロディアの表情は怒りに満ちる。


「その名前を出すな!」


「図星か!」


「わからなくて結構、貴様はいつまでもお遊戯会でもしていろ」


 会話は彼女の斬撃で遮断された。軽々と剣を振りざし俺を殺そうとする、一撃が降りる。

 

 俺も簡単に負けるわけには、いかない。負け時と皆のオン源をまとめ上げ、曲に混ぜ込む。


「言ってろよ、お前が止まるまで邪魔をする」


 何度でも邪魔をしてやる。お前が自分のやっていることは間違いだった。と言うまで!


 俺の創造される曲は、イロハ達と違って限界がある。だから、勝負は早く終わらせる。


フィレオー・テタルト(友愛の四番目)


 集めたオン源をまとめ上げて、周囲にオン源をやり状にした物を巡らせる。先程コロディアが軽々と避けたコードだが、今は違う。


「…!」


 軽々と避けられるはずが、コロディアの身体に傷を付けていく。何度も戦いを交えている筈だが、慣れることはない。


「コードの予想に遅れたな」


 フィレオーのコードの効果は、リズムの乱れ。普段当たり前に出来ているリズムが乱れると、コードの予想が難しくなる。


リズム感が無くなるだけで、差は大きく出るのだ。


「まだ一回されど一回、何度でも当たるぞ」


 コードの的中回数によって、リズム感の乱れは酷くなる。チリも積もれば山になる、とはこのことだ。


『リーダーオン源砲の準備整いました』


 通信機でシンフォニアが準備が、整ったことを報告する。今回はいつもよりも時間が長く感じた。だが、なんとか間に合った。


 俺は元々コロディアの再起不能が、目的ではない。逃げること第一だ。


「今回は俺たちの勝ちだ!シンフォニア!オン源砲用意!」


 この汽車にはただのオン源生成だけではない。逃げる為の準備が備わっている。指示の声で、汽車上部に格納されていた砲撃代が現れる。


『了解オン源砲発射!』


 オン源砲はラッキートレイの持っているオン源を全て解放する。


 そのエネルギーは膨大な物、周囲のオン源を無理やり過剰反応させる事によって起こる、不協和音だ。


 オン源砲はすぐ様、エネルギーを開放した。俺がバカスカコードを使った理由も、周囲に散らばってるオン源を過剰反応させるためだ。


「だぁぁぁ!うるせえええ!」


 不協和音は、周囲のオン源も破壊する。急激に減ったオン源は恐ろしいほどの音を放ち、オン源で動いてる装置は一時止まってしまう。


「お前の武器もオン源がないと使えない!残念だったな!」


 オン源で動いてる物が止まると言うことは、コロディアの武器もオン源を使った剣技だ。

 

 なので、剣は鉄屑になる。この世がオン源がある限り、俺たちに負けの文字はない。


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