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数字が教えてくれる、小説完結のしんどさ

 小説投稿にまつわるエッセイ、今回も始めます。

 エッセイは何とか毎週日曜更新をキープしておりますが、連載小説は早くも更新日が崩れつつあります。まあ曜日はともかく、何とか週に2日は小説をアップするつもりです。自分なりにルールを決めないと、いつまで経っても終わらないしね。


 2025年11月現在、連載中の異世界転生恋愛は、43万字、138話まで進みました。物語の2/3、もしくは3/4が終わったところでしょうか。これまでの長編で最長です。こんなに長くするつもりなかったんですが、やっぱ二千年の間、転生を繰り返す物語となると、それなりの長さになっちゃいますね。


 この話と付き合いだして1年以上経ちます。我ながら、よく1年以上も同じ世界を頭にキープしていられるなと感心します。


 ですが、漫画などは1年以上の連載が当たり前で、人気漫画家さんは何十年も連載を続けています。もちろんあの方たちはプロです。生活がかかっているし、出版社の編集もついている。


 ではウェブ小説ではどうなんでしょう? そこで、1年以上連載を続けている方がどれぐらいいるか、調査してみました。

 検索したサイトは「小説家になろう」です。



連載中の全作品       412,031(完結作品や短編を除く)

 そのうち一年以上、連載   5,527

 ※2024年11月1日から前に登録され2025月10月1日以降に更新された作品


 連載と設定されている作品のうち、1年以上連載しかつ1月以内に更新した作品の割合は、少ないですよね。2%もありません。


 さらに「小説家になろう」の作品を詳しく見てみましょう。現在(2025年11月)「連載中」と設定されている約41万作品のうち、35万件以上(約86%)が1年以上更新されていません。

 8割以上が、連載を中断しています。俗にいう「エタる」ってやつでしょう。

 偉そうに言えません。私も1年以上放置している連載作品あるし。


 この数字からわかるように、思った以上に、小説を書くって大変な作業ですね。

 1年連載続けてる自分って、結構頑張ってるじゃんって、自画自賛しつつ、もう少し調べてみます。


 今回、投稿サイトの作品数の状況を調べてみて、中断作品の「文字数の分布」についても発見がありました。

 連載中でありながら1年以上更新されていない作品のデータを詳しく見ると、文字数が少ないほど作品数が多いという、「逆比例」の傾向にあります。


 特にはっきりしているのが、最初の1万文字の壁です。

 わずか1,000文字で更新が止まってしまった作品が5万件以上あり、全体の約7割が1万文字以下で中断されています。

 1話だけで終わった作品をチラチラ眺めたところ、結構、タイトルも粗筋も気合が入ってるんです。なかなか壮大な物語が期待できそうです。


 壮大な物語を思いついたのに、1話で止まる……わかる。すごくわかる。私もそうでしたから。

 まだインターネットのない時代、ノートと鉛筆で、小説をたまーに書いてましたが、完結できなかったなあ。



 話を戻しますね。もっと長く書いている方、どれぐらいいらっしゃるのでしょう?


 アルファポリスでは、2016年に登録された方がいらっしゃいました。小説家になろうは老舗サイトだけあって、なんと2007年まで遡れます。

 そういう長期連載だと200万字といった、私からするととんでもない文字数になります。 さらに調べてみたら、小説家になろうでは3000万字、アルファポリスでは6000万字という方もいらっしゃいました!

 いや~、みなさまモンスターです。私が今までウェブにアップした文字数を足しても、200万字には届きません。


 私はみなさまの執筆力にも驚いたのですが、それ以上に10年以上も同じ話を書き続ける精神力に感嘆します。


 私は小説をとっとと終わらせたいんですよ。今頭の中に浮かんでいる妄想を、とっとと外に出したいんです。いつまでも頭の中に貯めておきたくないんです。

 その割に更新ペースが不規則なのは、明らかに私の能力じゃ書けない話を思いついちゃったからです。

 今書いてる小説は、神様のように崇められている伝説の王と王妃の実態が暴かれる物語です。どう考えても私の力量じゃ無理なんです。でも思いついちゃったからには、開き直って、貧困なボキャブラリーを駆使して綴っております。



 長編小説を完結させるってしんどいですよね。数字が表しています。

 でも、どんなに拙い物語でも、終わりまで書くぞ。


 だってさあ、終わりまで書けば、あとがき書けるじゃん!


 私、小説本文より、あとがきを書くの、大大大好きなんです!

 今書いてる小説だって、あとがき書きたくて仕方ないんです! 本文よりあとがきの文章が頭を巡っています!

 さすがに本編の小説が終わってないのにあとがきを書くわけにいかないから我慢しています。


 長編小説を書くみなさまの原動力ってなんでしょうか?

 私みたいに、あとがきを書きたくて本編を書いてる人は、さすがに少ないかな?


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