やはり、私に異世界恋愛は書けないのか?
小説投稿に関するあれこれを語るエッセイを始めます。
このところずっと、エッセイも小説も更新が滞っています。仕事が溜まっていたり、長く書きすぎた小説が煮詰まっていたり、年を取ったりと、いろいろあるかもしれません。
しかし本当のところ、ウェブ小説を始めて四年経ち、飽きてきたのかもしれません。なにせ元々すごく飽きっぽい体質です。語学ラジオが半年続けば、かなりマシな方です。
それでもまだ書いているのは、やはり頭の中に構想がある小説を中断するのは落ち着かないからです。モヤモヤするんです。
ある意味義務感が大きいのかもしれません。それも自分に対する義務のようなもんでしょうか。いや、趣味の小説なんだから、義務感を持たなくてもいいんだけどさ。
ということで、相変わらず停滞しています。
「私は自分の魂の叫びをぶつけるんだ! ランキングなんかどうだっていい!」
そんな風に自らを鼓舞しカッコつけたって、ウェブに投稿する以上、本音は……いいなあ、上位ランクの人が羨ましいな、という気持ちです。
『お前、トップランクの人がしている努力をしているのか? 少なくともあの人たち、毎日更新しているんだぞ!』とツッコミが入りそうですね。私も最初の1・2作は、ほぼ毎日更新していましたが、あまりランキングには届きませんでした。
では、流行りの異世界恋愛ジャンルで書けばいけるんじゃないか? と思って挑戦。
王太子・伯爵令嬢・婚約破棄・転生・ライバル令嬢・執事セバスチャン・独自の宗教・歴史に伝説……異世界恋愛にありがちな要素は、一通り入れてみました。
しかし、甘く見ていました。
人気ジャンルってことは、作品も桁違いに多いんです。その中でランキングに躍り出るってことは、やっぱり違うんですよね。
だったらランキングトップの作品を読んで研究すればいいじゃないかと言われそうですが……すみません!
私、小説を書くくせに、なかなか小説を読めない人なんです。ましてや研究目的に小説を読むなんて、無理なんです。
はい、SNSの炎上ネタのひとつ「小説読まないのに小説書く」やつって、まさに私です。うん、不思議ですね。
さて、不思議な私ですが、それでもたまに、トップランクの人の小説に目を通します。でも撤退します。
いや、私、こんな上手な文章書けない。こんな風にストーリーを絞ってスピーディーに展開させるなんてできない、無理! と絶望します。
異世界恋愛って、こういう展開が多いと思います。
1 優秀だが虐げられた公爵令嬢が、王太子に「お前への愛はなくなった。この男爵令嬢と結婚する」と婚約破棄される。
→ うん、愛がなくなったから婚約破棄は正しい、と令和を生きる自分は素直に納得します。
2 しかし令嬢は、(私も愛してませんでした)とばかりに、あっさり引き下がります。
→ いや、そういう冷たい態度を取るから、王太子さんも可愛い男爵令嬢を選ぶのだろう、と突っ込みたくなります。
3 令嬢の実の母はとっくに亡くなり、実家の公爵家では、後妻とその娘が幅を利かせています。しかし公爵家の運営は、なぜか令嬢に任されています。
→ 多分、現実にこういう人たちいるんでしょうね。実際私も、そこそこ親孝行したつもりなのに、親から「あなたはお嫁にいったから、遺産は一銭も残せない」って言われましたから。いつの時代だよ!
……まあそれは置いといて、いじめる側ってもっと狡猾な気がするんです。上品に笑顔で「愛している」と言いながら虐待する……そんな気がしてならないんです。
4 しかし虐待された公爵令嬢、なんと隣の帝国の皇太子に一目惚れされます。婚約破棄した自国や実家の公爵家は落ちぶれ、帝国の皇太子妃となりめでたしめでたし。
→ 恋愛小説だから、より良いイケメンと結ばれるのはいいんです。ただ、自分を振った男より地位の高い男と結ばれるという展開に、モヤモヤするんです。昭和生まれの女としては、「結局、女の幸せは男の地位で決まるんかい?」と、異世界に突っ込んでも仕方ないことを考えてしまうんです。
なお、これらの展開、読むのは好きなんですよ。ただ、自分が書くとなるとツッコミが多くて、なかなか筆が進みません。
とはいえ、私がこれまで書いた恋愛小説にも、これらの要素を含んでいます。だとすれば、やはり、努力不足(というか努力していない)だなあと反省です。
最近、ChatGPTに小説の悩みを相談しています。毎日更新が厳しくても、せめて更新曜日を決めた方がいいとアドバイスされました。
ということで、小説は火曜・金曜、エッセイは日曜に更新することにしました。
だからといって、すでに39万字もある小説が読まれるかどうかは心許ないのですが。読まれる読まれないはともかく、このままずるずると気まぐれに書くより、曜日を決めた方が完結に近づく気がしました。
これからは、毎週日曜日の夜、小説投稿エッセイを更新します(今のところ)。ぜひお越しください。お待ちしてまーす。