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いい加減に積読を解消するぞ!

 小説投稿に関するアレコレを語るエッセイ、始めます。

 前々回のエッセイで、今年=2025年の目標を立てました。確実に達成できるようゆるめの目標としたのですが、早くもとん挫しそうです。


 ・連載小説は一週間に二話

 ・小説投稿エッセイは、月に二本

 ・読書感想エッセイは、月に一本


 このうち小説は、今月十六話をアップしました。

 一方、小説より読まれているこのエッセイは、今回で今月三本目です。

 読書感想エッセイは、一本。しかもこれは、昔書いたホームページからコピーしてきただけで、もうコピーネタが尽きました。つまり本を読まないことには、これ以上エッセイが書けません。


 小説投稿を始めて三年が経ち、いよいよ文章表現のレパートリーが枯渇してきました。

 書きたいネタやシーンやストーリーが頭の中にあっても、表現力がないと形にできません。または形にしても、どうにもつまらない作品になってしまいます。


 普通、小説を書く人って本をたくさん読みますよね? しかし私、恥ずかしながら全然本を読んでないんです。

 私の地の文が貧相なのは、読書が圧倒的に足りないのでしょう。

 こんなことじゃいかーん! 今年は一冊でも積読を解消するぞ! と本を読むことにしました。

 いま取り組んでいる本です。


『世界の名著66 現代の科学Ⅱ』


 責任編集 湯川秀樹 井上 健

 中央公論社

 昭和45年(1970年)6月発行


 三年以上積読しております。

 アインシュタインやらDNAらせん構造を発見したワトソンとクリックやら、コンピューターの父ノイマンやら、不確定性原理のハイゼンベルグやら、錚々たるメンバーの論文が集まっています。


 五十年以上前の中古本です。Amazonで買いました。

 私がなんでこんな本を買ったかというと、シュレーディンガーの猫がきっかけです。ってご存知でしょうか? 箱の中の猫は半分死んでて半分生きててどーたらこーたらっていう話らしいのですが、よくわかりません。

 言葉は耳にするけれどよくわかってない「シュレーディンガーの猫」ってなんぞや? と検索し、あちゃこちゃのホームページを読んだのですが、やっぱりピンとこない。


 だったらいっそ、ご本人シュレーディンガーさんが書いた大元の文章を読めばわかるんじゃない? と、検索を進めたところ、この本に、元ネタが収められていることがわかったのです。

 で、本を買っちゃったのですが、当初の目的のシュレーディンガーだけではなく、二十世紀の偉大な科学者の論文がぎっしり詰まっています。しかも、日本のノーベル賞第一号の湯川秀樹が編集し翻訳しております。

 なんかカッコいいでしょ? そそられるでしょ? 読んだらメッチャ賢くなりそうでしょ?


 のんべんだらりと読んでも、積読に終わりそうなので、年末年始のお休み期間、読書日記をつけてみました。

 日付・ページ数・読んだ時間・感想を書きます。わからない単語が出たら、ちゃんと検索します。

 が、この読書日記、休み限定の三日坊主に終わってしまいました。


 最近、リングフィットアドベンチャーという爆発的にヒットしたフィットネスゲームを始めました。

 ヒットしたときは品薄で、手に入れるのに何週間も待った人が多かったようですが、今なら普通に買えます。

 これは、フィットネスにRPG要素をいれたプログラムです。リングコンという専用コントローラーを使って運動し、ボスに戦いを挑みます。

 いや~面白いですね。運動が大っ嫌いな私でもRPG要素が入ると、毎日できるもんです。


 読書でもこういうツールを使えば、積読解消できるのではないかと探したところ、Bookmoryというアプリを見つけました。

 読書時間や読んだページを、日々記録することができます。


 で、アプリを入れて読書がサクサク進むかというと……やっぱり進みません。

 アインシュタインの文章を引用してみます。


 要素的概念と感官体験の複合体との日常の思考での結びつきは直感的にのみ把握されうるものであり、それは科学的な論理による確定によって達しうるものではないのです。


 え? 簡単? ごめん、私、あの大天才が何言ってるんだか、さっぱりわかりません。こんな文章が延々と続きます。これ、論文の序盤でまだわかりやすい方です。後半、数式もてきます。


……どうもこの本を読むためには、基礎的な教養が必要なようです。しかし私にはどうやってその基礎的教養を身に着けたらいいか、皆目見当がつきません。

 乱暴ですが、以下の方法を取ることにしました。


 取り合えず目を通して、もうわからねー! となったら、眼球運動に徹する。中身の理解は諦め、出てきた単語と雰囲気をざっと掴み、後日挑戦と開き直る。


 え? 読書の意味ないって?

 小説に必要な教養を身に着けるんじゃないの?

 その通りとしか言いようがありません。


 というか今書いてる小説、異世界恋愛小説なんだよね。およそ、この科学史の本と関係ないんだよね。小説の参考にするなら、ケルト神話の入門書か、それこそ人気の異世界恋愛小説そのものを読んだ方が、ずっと勉強になるよなあ。

 そもそも、明らかに自分の知力を超えた本を、見栄のためだけに購入して賢こぶろうとするの、いい加減に辞めないとだめだよねえ。

 でもさあ、テレビに出てくる学者先生みたいに、壁の本棚に賢そうな本がぎっしりって、憧れるんだよ~!


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