第1話 塩と抱っこ
あたしは、クラブ「Chloe」のママ クロエでしゅ
今日も悩めるらぼちゃんを導くでしゅ
さて、開店でしゅ
カラン、カラン~♪
さっそく、来たでしゅね
今日はどんな悩みが舞い込んでくるでしゅかね?
クロエ「いらっしゃいでしゅ」
かりん「クロエママ、今日も来たのら~」
「とりあえず、鳳凰美田のみかん飲むのら~」
クロエ「かりんちゃん、こないだ飲み切っちゃったでしゅ
新しいの開けていいでしゅか?」
かりん「いいのら~後、おつまみも欲しいのら~」
どん‼と音立てて置かれる食卓塩
かりん「・・・・・これなんなのら?」
クロエ「見ての通り塩でしゅ!」
かりん「ん?塩なのら・・・どうしろというのら?」
クロエ「おつまみ=塩」
かりん「えーーーーー!」
クロエ「かりんちゃん、うるさいでしゅ‼静かにするでしゅ‼」
かりん「仕方ないのら~、舐めながら飲むのら~」
カウンターに突っ伏しながら、塩を舐めお酒を飲んでかりんは、話し始めた
かりん「ママ、聞いてなのら~
うちのお兄ちゃん、ゲームやってて暇そうだから抱っこってアピール
してるのに全然、抱っこしてくれないのら~
多分、アピールには気づいてるのら~でもしてくれないのら・・・・
どうしたらいいと思うのら~!!!」
と急に怒り始めたかりん
クロエ「一杯も飲み終わってないのに、もう酔ったでしゅか?」
かりん「まだ酔ってないのら~!」
やれやれと面倒くさそうに一言助言しだした
クロエ「お兄ちゃんの足の小指を踏んでやるでしゅ。
その時3往復はしないとダメでしゅ!」
かりん「3往復はしてないけど、もうやったのら~」
かりんは食い気味に答えた
クロエ「・・・・・・・・」
クロエ「ゆきち!お客さんがお帰りでしゅ‼」
どこからともなく、黒服のゆきちがかりんの背後に‼
かりん「!?!?」
クロエ「お帰りはあちらでしゅ‼!」
かりんは、酒瓶を抱えたまま外にずるずる引きずられていってしまった
かりん「のぉぉーーーなのら」
ばたん!扉が閉まりクロエは一言
クロエ「今日も、適切な答えを示したでしゅ‼」