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33 召喚脱落者


 あれからしばらく佐州さんのお屋敷にご厄介になっている。



 佐州さんのパーティーに混ざって依頼をこなしたり、


 リリシアさんとの鍛錬に汗を流したり、


 汗を流したリリシアさんと一緒にお風呂したくて参戦してきたノルシェが返り討ちにあったり、



 平穏かつ充実した毎日ではあるが、私の心はなぜか満たされない。




 ニエルさんの話を聞いたのは、そういう少々鬱屈気分な時であった。



「冒険者ギルドに捜索願いを出した時の依頼の金額っておいくらくらいなんでしょうねぇ」


 ニエルさんが探して欲しいのは、昔の雇い主だそうだ。



 魔族領を離れ初めて訪れた人族の世界で戸惑うニエルさん。


 信用して雇ってくれたのは人族の貴族に嫁いだ魔族のお嬢さま。


 同郷からかすっかり仲良しになったふたりは、


 不慣れな人族世界の礼儀作法を共に学び合ったそうだ。


 やがて可愛い娘さんも産まれてこれからという矢先、


 継承権争いに巻き込まれた母娘は行方不明となった。



「もし会えたら娘さんはモノカ様と同い年くらいですかねぇ」



 なぜか、今でもたまに会って遊んでいるマクラちゃんの笑顔が脳裏に浮かんだ。



 

 私の中の何かが、動いた。


 鍵が回って錠前が解放されたみたいな不思議な感じ。



 今日、食事後のいつものまったり時間の時に、みんなに話してみよう。



 ところで、召喚脱落者って勝手に魔族領とかに行っても大丈夫なのかな。


 あとがき


 リヴァイスという世界は、ひとりの少年がプレイしている仮想現実ゲームです。


 彼は長い時間この世界を旅するうちに『鏡の賢者』と呼ばれる存在になりました。


 お供のメイドさんは『伝説のメイド』と呼ばれております。


 ここで暮らしている人々はいわゆるAIですが、それなりに大変なこの世界を楽しく生きているみたいです。


 リヴァイスの物語は、そういう人々のあれやこれやを短編として紹介するものとなりそうです。




 iPadのメモ帳につらつら溜め込んでいたショートストーリーや小ネタをひとつの世界にまとめようとしたら、こういう設定になりました。


 整合性や何やらいろいろアレですが、お話しがまとまり次第投稿したいと思っております。



 楽しんでいただけたら幸いです。


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