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13 再戦


 二日目の夜、予定では明日のお昼前に町に着くはず。



 夜番は私、ノルシェはテントでおやすみ中。


 ふたり旅だと必ずひとりは番をするわけで、つまりはひとり用の小さなテントが一個あるだけで済むのです。


 いいよね女ふたり旅、お財布に優しくて。



 眠気覚ましに焚き火の周りをくるくる回りながらぐるぐる歩いたりする。


 誰にも見られていませんように。


 

 阿呆なことをしていたら殺気に気付くのが遅れた。



 焚き火を中心としてテントと逆方向、ぼんやりだけど間違いなくケープ野郎。


 射程範囲なのに『鑑定』ができない。


 顔を覚えられないことと合わせて、何らかの隠蔽付与がたぶんケープに掛かってる。



 針が飛ばされた気配、槍で払わずにかわす。


 失敗はちゃんと反省しなきゃね。


 普通に走って近付いてきて左手の長剣を見せつけるように振るケープ野郎。


 

 やはり何か変だ。


 あの強いけど弱いっていう、ちぐはぐな感覚。


 正直、分析は飽きたので一気に決めよう。



 剣を払うフリをして、ケープに引っ掛けてっと。


 上手いこと間合いを見誤ってくれたね。


 この間の短槍の間合いと思い込んだのが運の尽き。


 やっぱりこの人、結構強いね。


 まあ、間合いのギリギリでかわせる腕があると過信した自分を呪いなさい。



 ケープに引っ掛けた穂先を跳ね上げた。


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