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第46話〜1人だけ〜

更新遅れてしまいました……キングダムにハマって執筆そっちのけで読んでしまい申し訳ないです……


 う〜む、流石はC級。進化した途端、ステータスが跳ね上がりおった。

 一番大きいのは【攻撃力上昇】がLv.6に上がったことだ。

 Lv.5の時は攻撃力を+50するという、上昇する数値が固定のものだったんだが、Lv.6になると効果が一変。攻撃力を1.1倍上昇するという倍率上昇に変化した。


 一太郎の攻撃力は素の数値が2300だから、そこに1.1倍をして2530。つまり【攻撃力上昇Lv.6】ひとつの上昇値は+230。それが5個。

 ただ、これらの倍率上昇は全て素の数値である2300に適応される。流石に2300→1.1倍→2530→1.1倍→2780→1.1倍→3058という倍々ゲームにはならなかった。


 だとしても強いことに変わりはない。全てのモンスターを同時並行で育成を進めている状況だから、一体に集中して特殊能力を覚えさせるとかは出来ないが、このステータス上昇系特殊能力のLv.6は魔獣結晶を対価に取得出来る様になったら積極的に覚えさせておきたいな。


 そう、“取得出来るように”なったらだ。

 随分と助けてもらっている【モンスターマスター】の能力のひとつ、特殊能力交換。

 今までは、【モンスターマスター】のレベルが上がると交換出来る特殊能力の幅が広がっていたんだが……80体ものモンスターを捕獲したり、進化させたりをしているのに、【モンスターマスター】のレベルが一向に上がらない。


 だから、スカルグレイスを捕獲する前と交換出来る特殊能力には何の変わりもない。

 基本的には足りない所を補うようにステータスを補填したりする程度にしか交換を使えてねぇ。


 てっきり新たにモンスターを捕獲したり、モンスターを進化させれば自然とレベルが上がると思ってたんだけど……驚くほど【モンスターマスター】からなんの音沙汰もない。

 今のままでもステータスの底上げとか、魔法を覚えさせられるから全く弱くはないけど、さらに上があると分かっているんだから早く手に入れたいんだがなぁ。


 ま、そのうち上がるだろうと思考を打ち切って暇潰しがてら鷹虎に話しかけた。


「なぁ、鷹虎」

「なに」

「お前が行った超大型ダンジョンって沖縄だったんだろ? どんなだった?」

「前も話さなかった?」

「モンスターの数が多いくらいしか話してくれなかったろ。もうちょい詳しく教えてくれよ。母浄さんと器部が戻ってくるまででいいからさ」

「私はアンタより萌美さんと話したいんだけど」

「ヒィ」


 ギラついた眼をセンセーに向け、ビビられる鷹虎。

 俺に隠れるように身を寄せるセンセーを見て、なぜか今度は俺が睨まれた。

 

「まだまだ好感度が足らねーな、鷹虎。諦めて駄弁ろうや」

「ああ? ちっ……しゃーないわね。で? 沖縄の何が知りたいの」

「出てくるモンスターとか知りたいな。出てくるモンスターの種類が段違いなんだろ? 【モンスターマスター】としての知的好奇心を抑えられねぇよ」

「モンスター、ねぇ……本当に数が多いとしか言えないわ。少し歩くだけで、違う種類のモンスターを何度も見かける。しかもF級〜C級まで完全ランダム。多種多様、階級すら広い幅のモンスターが混在してるわ。いちいち全てのモンスターなんて覚えてない」

「へぇ。是非とも行ってみてぇな」

「器部に耐熱装備を作ってもらわないと熱にやられて死ぬわよ。アンタのモンスターもね。太陽の熱だけじゃなく、そこに群生する植物や地面も熱を放ってるの。モンスターの数も厄介だけど、人間をさらに追い詰めるのは間違いなくあの熱よ」

「鷹虎は【ダンジョンガーディアン】で乗り切ったのか?」

「ええ。そういう特殊能力だから」


 得意気に眼鏡のクイっと中指で上げる鷹虎の口元には、うっすらと笑みが浮かんでいる。

 流石『ダンジョンシリーズ』と言うべきか、鷹虎の持つ【ダンジョンガーディアン】の能力のひとつに『完全耐性』というものがあるとか。

 簡単に言えば状態異常全ての耐性を持っている。それは暑さ、熱さといった環境的な物にも耐性が適用される。


 俺や母浄さん、器部のように多種多様な力は使えないらしいが、そのかわり極めてシンプル。

 シンプルに──強い。


 殴ったらモンスターが爆ぜる。蹴れば天高く肉塊が飛ぶ。駆ければ風より疾く、飛べば雲まで届く。

 言わば、身体能力強化系の頂点のような特殊能力なんだ【ダンジョンガーディアン】というのは。


 それだけ? それだけで“守護者ガーディアン”を名乗れるか? と最初は思ってしまったが……とんでもない。

 魔法も、炎も、なんもかんも関係なく突っ込んでいく高速の戦車が弱い訳がなかった。


 身体能力強化系能力の頂点というのは比喩ではなく、攻撃力だけでなく守備力も上がっている。

 何度その能力を一太郎達にも欲しいと思ったことか。

 

 まさかガーディアンとか言うくせに、結界とか壁とかじゃなくて物理的な戦闘力で護るとは思いもしなかった。

 ただその高い戦闘力を誇る鷹虎がいるおかげで、俺は安心して手持ちのモンスター達をレベ上げに送り出すことが出来る。


 鷹虎が護ってくれるから、守備用にモンスターを残しておく必要がないからな。

 必然的に、俺とセンセー鷹虎というトリオでの活動は多くなる。


 そのおかげで、鷹虎の強さは十分に理解出来た。肉弾戦で勝てるモンスターはC級にもいないんじゃないか? 恐らくその上の階級にならないと戦いにもならない。

 鷹虎竜子は、間違いなく俺達のパーティで“現状”最強の前衛だ。

 

「それでも、超大型ダンジョンを正規ルートでクリア出来なかったのか」

「……ちっ。胸糞悪い。あんなん、ソロじゃ不可能なンだよ! 沖縄の特色か知らないけど、物量が桁違いだったんだよあのクソダン……んんっ。この夢限鳥居もどうせそうだよ。覚悟しておいて、大型ダンジョンとは難易度の次元が違うから」

「だからモンスターのレベ上げしてるんだろ〜……はぁ、超大型ダンジョンの裏ルートが使えるの“1人だけ”ってんなら最初から教えてくれよな」

「器部も、母浄さん、私も、全員ソロで超大型の裏ルート使ったから……盲点だったのよ」


 旧京都、超大型ダンジョン夢限鳥居。

 『ダンジョンシリーズ』所有者が使える最奥地まで直通の裏ルートは……現在、【ダンジョンヒーラー】聖狐路あきらこうじ善鶴いづるが使用中の為、使用不可。

 

 満を持して夢限鳥居ダンジョンへ! ……と思ったらこれだ。

 

 つまるところ、俺達は聖小路善鶴が居るであろう最奥地へ……“超大型ダンジョンの最奥地”に到達しなくてはいけなくなったってことだ。

 超大型ダンジョンの、だぞ。流石に、みんなの額に冷や汗が光った。


 流石に今すぐ挑めないからとこの1ヶ月、自分達の力を底上げすることに注力してきた。

 俺はモンスターの育成、物量。

 母浄さんはバッファーとしてのサポート。

 器部は俺達の装備を作る。

 鷹虎はシンプルにレベ上げ。

 センセーは弓の技術と魔法の練習。


 そして、明日。

 俺達はこの鳥居をくぐる。

 今日が最後の調整になるから、器部は装備の最終確認。母浄さんはそのサポートとして俺のモンスター部隊と一緒にレベ上げに行っている。

 帰ってき次第、最後の作戦確認だ。


「っと、噂をすればなんとやら、か」


 騒がしい足音が、俺達の元へと近づいていた。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] エタりそうだなぁ
[気になる点] 催促コメになっちゃうけど全然更新ないから心配
[良い点] 待ってましたー [一言] なるほどウェポンマスターは武具の力で強くなる ダンジョンマスターはダンジョンその物の力を扱う モンスターマスターはダンジョンに蔓延る、そして外界を荒らす魔物を率…
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