第30話〜移行。育成から攻略へ〜
進化点ゴブリン。D+級。
怪人狼ライカンスロープ。D+級。
白頭ホワイト・オーク。D+級。
黒怪鳥アンダリス。D+級。
大怪蛇ヴェノ。D級。
青鎧ブルーナイト。D級。
双犬獣オルベラム。D級。
腐獣キャリオン・タイガー。D+級。
ステータスタブレットの捕獲モンスター覧にならぶ、強力なモンスター達。
そう。腐獣狩りによるレベリングで、手持ちのモンスター全員をD級へと進化させることが出来たのだ。
初期組なんて、特殊能力の取得もあり全員が+判定持ち。
キャリオン・ハウンドは外に出して、死なせて、生き返らせて、を繰り返していたらD−→D→D+の道をたどり、何時のまにか2回も進化してやがった。
今となってはある意味“最終兵器”と呼べる俺の切り札だ。
切り札も手に入れたうえに、今回の進化祭りによって俺のパーティは超強化。
しつこく腐獣を狩り続けた甲斐もあったというもの。ここまで進化と強化した一太郎達ならば、例えC級モンスターが相手でも完勝出来るはず。
というか、よっぽど初見殺しの能力を持つモンスターでない限り負けるビジョンが浮かばない。
魔獣結晶(中)がかなり手に入ったから、特殊能力によるステータス底上げもしたしな。
試しに、一太郎のステータスを見てみよう。
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・種族名/名前/進化点ゴブリン/一太郎
・性別/♂
・階級ランク/D+
《身体的能力》
・Lv.57
・HP5990/5990
・MP0/0
・攻撃力=707(+147)
・守備力=665(+140)
・俊敏性=790(+140)
・攻撃魔力=0
・支援魔力=0
・守備魔力=510
《特殊技能スキル》
・【攻撃力上昇・Lv.4】
・【防御力上昇・Lv.4】
・【俊敏性上昇・Lv.4】
・【攻撃力上昇・Lv.5】×2
・【防御力上昇・Lv.5】×2
・【俊敏性上昇・Lv.5】×2
・【物理属性耐性Lv.1】
・【斬属性耐性Lv.1】
・【逃走】
・【剣術・初級】Lv.3
《装備》
・鉈(攻撃力+7)
《レベルアップ必要経験値》
・2800/7020
《進化》
・Lv.69到達/攻撃力1200以上/守備力800以上/俊敏性750以上=鬼人種オルガ/階級D+→C
・Lv.69到達/攻撃力800以上/俊敏性1000以上/血鬼種ヴァンビーノ/階級D+→C
・Lv.69到達/HP6500以上/守備力1200以上=木人種トレンディア/階級D+→C
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へいへいへい〜い! どうよどうよ、全てのステータスが500より上、1000の大台まで視野に入ってきている。
全員のステータスに身体的能力上昇系の特殊能力を盛り込んだから、今やドルベロスやナイト・オブ・ブラッドリィなど相手にもならん。
僅か数十時間で起こったハイパーインフレ。昨日の強敵は今日の雑魚ってな。
そして見ろ、この進化先。ゴブリン種の3体にだけ、3つの進化ルートが現れた。
ゴブリン種の進化は、この進化点ゴブリンで終わり……この先は別種族への進化がはじまる。
鬼、吸血鬼、木人種……なにをどう進化したらゴブリンが木人になるのかは分からんけど、C級への進化が来ればかなりパーティのバリエーションはガラリと変わるだろう。
おもわずほくそ笑んでしまうな。
順調に育成が進んでくれたおかげで、このダンジョンのモンスターでも真っ向から戦えるようになった。
レベ上げでダンジョンを彷徨っている時、たまたま階層を移動するポータルは見つけられたし……そろそろ目的を変えるとするか。
“育成”から“攻略”に。
一太郎達だけでなく、もちろんセンセーだって強くなっとるしな。
いつの間にか魔法の特殊能力を覚えていたし。
そのおかげで矢が魔法の矢に変わり、威力倍増。
もう立派な後方支援型の攻略者だ。
これによって、空から魔法で支援をするのが2体。後方支援が1人。中衛は主に俺達の守護を主にするから、臨機応変に4体。他は前衛であり遊撃。撹乱させる役とヘイト貰う役と当てる役が目まぐるしく変わっていく。
この陣形による根本の戦略は“戦わせない”こと。戦闘行為にさせず、一方的な蹂躙で終わらせる。
サ○ヤ人じゃあるまいし、戦いに快感なんかないからな。相手になんか戦わせてやらない。
みんながD級に上がり、ようやくこの戦法で進んでいける。
見かけたモンスターはブルドーザーのように轢き潰していくまで。
実際、進化したボタンちゃんと猪助は攻撃力が1000間近なこともあり、D級モンスターならマジで轢き潰せるかもしれない。
ボタンちゃんと激戦を繰り広げ、初めてF級モンスターを捕獲したのが一昨日のことのようだ……。
立派になっちゃって、ボタンちゃん、猪助……。
さらに大きくなった体躯は、とうとう俺も見上げないと顔が見れなくなってしまった。
この巨体に守ってもらえる安心感ったら、もう。
今思えば、俺が引き連れているコイツ等は東京タワーダンジョン近辺に出現するモンスターの平均階級と同級。
いつかはパーティメンバーにと思っていたけど、気づけば叶っていたな。
でも、思ったより満足感はない。
そのさらに上が見えてしまっているから、早く、早くその先へと心が逸る。
願わくば、B級、A級……それさえ超えた、さらに先の進化を。
自然と上がる口角を抑えぬまま、俺達はダンジョン内を移動するポータルへと向かった。
あけましておめでとうございます!
気づけばこの作品の総合評価1万超え……なんだかんだランキングに残れているおかげですね。
読んでくださる皆様、ありがとうございます。
書きたい作品のPVを盛るため、ある程度のブクマを持った作品を先に作ろうと書いた作品が思いのほか読まれて嬉しい限りです。
これからも鎌原や裕をよろしくお願いします。




