表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

25/47

第25話〜逃げる〜

今日は1話投稿と言ったんですが、ランキング7位まで上がってたので、ここは頑張りどころと昼と夜の2話投稿することにしました。


 ――2。


 俺のパーティが同時に戦える、D級モンスターの数だ。

 赤井さん捕獲後にある程度の休憩を挟み、未知のダンジョンを進んでおこなった戦闘は計5回。


 そのうち、単体のモンスターとの交戦は0回。2体一組が2回。3体一組が3回。


 嫌な予感は的中し、出現するモンスターの基本階級はD−級ばかり。

 そればかりか、厄介なことに出現モンスターのほとんどは二体一組であったりと、単体で行動することがほとんど皆無だった。

 酷い時はトリオだぜ? 強い奴が群れるなよな。群れるのは弱い奴等の特権だとは思わないか? 


 いくらE級モンスター12体を引き連れているとは言っても、限度がある。

 絶対捕獲してやるという気合で赤井さんを必要以上にボコったせいで、まだ回復が出来ていないのが痛ぇ。


 ポーションは残っちゃいるけど、モンスターは匣水晶に入れればHPを回復出来るし、残りのポーションは人間用に取っておきたいので赤井さんへの使用はしたくない。

 誰だよ、頭をボコボコに叩けとか言った畜生はッ。

 

 そのせいで中々に苦戦を強いられている。5回戦ったが、トリオのモンスターズだけは全て逃走に終わった。

 トリオにはじめて遭遇した時なんか、肝を冷やしたね。


 三位一体ドルベロスって名前のモンスターだった。

 RPGでよくある、3体のモンスターを合わせて1体で数えるタイプだアレ。

 なのに戦う時は三方向からタイミングをズラして襲いかかってくる。モ◯ハンなら切れて画面を割ってるぞ、あの戦い方。


 速いうえに、狡猾。フェイントもコケ脅しもしてきやがった、あの犬。

 本当は使いたくなかったけど、ほぼダメージを与えていない状態で匣水晶を投げつけることで、なんとか逃げることが出来た。


 ちょっとした裏技的な使い方だな。例え捕まえられなくても、最初はモンスターを匣水晶の中に閉じ込めることが出来る。

 抵抗の強さによるが、数秒の時間は稼げるからその間にスタコラサッサと逃げてきたって訳だ。


「くっそ、そのせいで匣水晶“3つ”損したっ」


 三位一体というだけあり、一体に匣水晶を投げれば3体とも匣水晶に吸収されるのが唯一の救いか。

 

「なんとか2体までなら同時に戦えるけど、2体一組の方はダメージを負うと速攻で逃げやがるし……」


 腐獣ふじゅうキャリオン・ハウンド。腐臭漂う、大型犬サイズのモンスター。

 名前通り、アンデッド系のモンスターだ。身体への攻撃はほぼ無反応で、頭への攻撃を受けた瞬間に脱兎の如く逃げていった。

 追いかけて、このダンジョンを無闇に走り回るのはしたくなかったから逃げられたら放置。


 捕獲どころか倒すことも出来ていない。こうなったら赤鎧ナイト・オブ・ブラッドリィをもう一体狙おうと出歩けば、ドルベロスとかち合ってしまう。

 あのトリオ、以外とエンカウント率が高いのが困る。それに反して赤鎧せきがいのエンカウントが低すぎ問題。


 もしかしてレアモンスターなのか……? 赤井さん……。


「マ〜ジで、赤井さん復活するまであの犬どうすっぺ?」

 

 E級までのモンスターとは違い、それぞれのモンスターに個性が出てきたと言うか、戦い辛くなってる。

 シンプルなステータスの高さと3体一組トリオという特性に、ちょっとのダメージですぐさま逃走する生態だったり、人間に近い武器の扱い方が出来たりと、E級までのモンスターにはなかった能力を持ちはじめている。


 E級までのモンスターは、動物本来の戦い方みたいなモノが多い。

 ゴブリンやオークは武器を持つが、ゴブリンは振り回すだけ、オークは叩きつけるだけ。

 赤井さんこと赤鎧ナイト・オブ・ブラッドリィは全く違い、文字通り“剣術”で戦っていた。中に人間が入っていると言われても信じるくらいの。


「……赤井さんが戦えるまで、モンスターと遭遇しない立ち回りの方が賢いか?」


 単体モンスターとの遭遇は1/6と、赤井さんのみ。

 出来るならD級モンスターをもう一体くらい捕獲しておきたかったけど、このままじゃいつか事故る可能性もあるし……。


 オマケに、ワーウルフの六助が腐獣キャリオン・ハウンドとの戦いでキャリオン・ハウンドの体液が鼻にかかってしまい鼻がイカれた。

 腐った生ゴミの汁を鼻に直接ぶち込まれた、しかも犬の鼻だ。可哀想に、かかった瞬間にのたうち回って苦しんでいたからすぐに匣水晶の中へ。


 HP回復だけでなく、状態異常の緩和に回復促進。捕まえるだけが能じゃないんだ、この匣水晶。ポケ◯ンボールとポケ◯ンセンターが合体してる高性能結晶体。

  

 これでE級の面子が一体欠けてしまい、赤井さんも戦線にまだ立てない状況になっちまったって訳。


「思った以上に難しいな」


 たらればの話になるが、センセーのレベルをもう少し上げておくべきだったかもしれない。

 俺は勿論、センセーもD級モンスターの前では紙装甲だ。

 なのにパーティ面子が一体でも欠けちまったとなると……うん、逃げだな。


 せめて赤井さんのHPが良い感じに回復するまでは戦わん。

読んでくださり感謝です!

あと少しで6位…! ここまで来たらトップ5に載りたい……!

まだブクマ・評価をしていない読者様、応援しても良いと思ってくれたら是非ともボタンをポチッとお願いします!

既にしてくれている読者様、本当にありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ