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第24話〜謎〜


 いやまぁ、そら強いでしょうね。

 全てのステータスがオール500超え。D“−《マイナス》”級でこれか。


 攻撃力に関しては武器込みで600に届きそう。特殊能力でステータスを盛ったボタンちゃんよりも攻撃力は高い。

 ひとつ上の階級のモンスターだから当たり前だとは思うけど、野生でもD級にもなればステータスはこんなに高いんだな。

 持ってる特殊能力だって中々に強い。間違いない、即戦力だちみは。


「決めた。お前は赤井さんと名付けよう」


 毎度安直だなぁ〜と自分でも思う命名式を終え、進化先に目を付ける。

 あと2つレベルを上げれば通常のD級になれるから、これは進化させるべきだな。

 D級にしたとしてもC級への進化ルートは変わらないだろうし、シンプルなステータス強化になる。


 予想外の戦力強化で喜びの感情が込み上がるが、安心は出来ない。


 赤鎧ナイト・オブ・ブラッドリィの出現で、このダンジョンにはD級のモンスターが当然のように出現するということが分かった。

 上板橋ダンジョンとの危険度は比にならない。何度も言うが、階級の差とはそう簡単に覆せるような物じゃないからだ。


 事実、たった一体のD−級モンスターを捕獲するのにステータス補正、特殊能力補正のかかったE級モンスターを6体投入したんだ。

 攻撃力はボタンちゃんに並び、俊敏性はヨシコ達に迫るモノがある。


 そんなモンスターが、一体だけで俺達の前に現れてくれたという幸運。

 これが二体同時だったら、もっと厳しかった。というか、誰か一体は瀕死の重傷を負っていても可笑しくはなかった。


 ふはは。別ダンジョンに飛ばされるという不運には見舞われたが、悪運は強かったらしい。

 パーティにE級しかいないのと、D−級であってもD級がパーティにいるのとじゃ全然変わるぞ。


「一筋の光明が差したな。このダンジョンを生き抜く、光が」


 このダンジョンに出現するモンスターの最高階級がD級なのか、“最低階級”がD級なのかは分からないけど……この赤鎧を捕獲出来たのは大きな一歩だ。

 D級を相手に戦闘を行いやすくなるから、一太郎達のレベ上げがより安全に出来る。

 D級なだけあり、経験値もさぞ美味いはず。


「元々、あともう少しでみんなのレベルは進化の指定Lvに達する所だったんだ」


 ダンジョンクリアの経験値で進化指定Lvまで行こうと思ってたから、少し時間はかかるだろうが……やるしかない。


 あと数体D級のモンスターを捕獲して、万全の状態でレベ上げを開始しよう。

 まず目指すべきはダンジョンのクリアじゃなく、このダンジョンで問題なく生き残れるようになること。


 さっきも言ったが、ここは大型ダンジョンである可能性が高い。

 中型ダンジョンであの広さ。大型にもなればどれほど巨大なのか検討もつかん。

 横に広いのか、縦に広いのか。上がボスか、下がボスか。

 それすら分かっていないダンジョンを、早々にクリアして脱出しよう! なんて思える訳がない。

 

 第一、こっちにはセンセーがいる。

 突然ダンジョンが変わり、D級のモンスターと交戦したのにあまり慌てた様子はないが、こんな危険地帯に連れてきてしまった罪悪感が俺にはある。


 ズカズカと先に進まず、安全にパーティを整えて生存確率を上げたい。

 センセーが危険に晒される可能性を限りなく低くする。

 「Lv.1じゃ心配だから、生き残れるように強くなろう」とか言って外に連れ出したのに、一番ヤベー所に連れ込んじまった。


「悪いけど、酷使させてもらうぞ赤井さん。俺達のこれからが掛かってるんだ」


 赤井さんが入っている匣水晶を顔に近づけて、ボソリと呟く。

 お前と同級のモンスターを捕獲出来れば、楽になるからな。

 今は減ったHPを回復させる為に匣水晶の中で休んでいてくれ。


 心の中でそう呟き、ステータスタブレットをしまう。


「お前達の頑張りのおかげで、心強い仲間が増えた。でかしたぞ!」


 何時もなら「まぁな!」と言わんばかりに胸を張る奴等だが、流石にいつもと訳が違うのか疲れているようだ。

 それもそうだ、自分より力の強い敵の身体を全力で拘束したり、全力でぶっ叩いたりしてたんだ。

 攻撃に当たれないから、集中力もかなり浪費しただろう。


「ありがとう。匣水晶の中でしばらく休んでいてくれ」


 一太郎、ニノ助、三郎、蛇丸、スネちゃま、猪助を匣水晶の中に入れる。

 心細くはあるが、いざと言うときに疲弊して戦えなくなるより、休める時に休んでおいた方が良い。


「ヨシコ、ゴンザレス、六郎。今はお前達の鼻と耳が頼りだ。いつも以上に疲れるかもしれないけど、頼むぞ」

「ガウァ」


 ヨシコが一鳴きすると、昔のように左右に1匹ずつ、目の前にヨシコ、後ろにボタンちゃんという陣形で俺達を囲む。

 空がないからカーくんは飛んでいないが、何かあれば魔法で対処出来る。


 逆に綺麗な通路な分、見晴らしは良いのが救いか。

 ようやく一息つけるな、と思いセンセーに視線を向けるとさっきと同じようにタブレットとにらめっこをしていた。


「センセー?」

「ぁっ、その、何のアイテムもない、っていうのが、気になって……」

「あぁ、確かに。魔獣結晶すらひとつもないってのも、変だよな」

「は、はい。だから、気になって見てたんですけど……増えてきて、るんです。少しずつ」

「増えてきてる?」

「はい。魔獣、結晶ばかり、ポツポツと……戦ってるんだと、思います。でも……それ、変ですよね?」

「さっきまでアイテムはゼロだったから……普通、ダンジョンなら元から住み着いてるモンスターの戦いで魔獣結晶は良く落ちてるもんだよな?」

「普通、なら」

「……“たった今”、戦いはじめた?」

「良く、分からないです、けど。もしかしたら、単純にテレポートした、だけじゃないのかもっ、しれない、です」

「……とりあえず、謎が深まったことだけは分かった」

「ですね……」

読んでくださり感謝です!

なんだかんだランキングに居座れております。

ブクマ・評価してくれた読者様、本当にありがとうございます!


あと、明日はスマブラのオフ大会配信があってそれを見たいので夜19時〜20時のうちに1話だけの投稿になります。

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― 新着の感想 ―
[一言] 赤井さんって名付けたけど、すぐ青井さんになってしまう…!?
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