最終決戦 魔王アングラージとの戦い②
「父上、もうお止め下さい。今のあなでは、先生方にやられてしまいます。」
アレクセイ様は、魔王である父に向き合い話した。
「父上、私はアレクセイ・ゴールドとして生をいきてきて、ここにいる、レイチェルの生きざまに引かれ、自分のあり方が間違いだと、思いだしたのです。」
アレクセイ様は、私を見る。
「キーエンス、何を馬鹿な事を言い出すのだ、我が負けるだと…」
「この光の世界は、闇に落としてはならない。もうこれ以上犠牲を出したくないのです。」
「何を腑抜けたことを、キーエンス。この馬鹿者がーーーーー。」
と共に、負のエネルギーが魔王に集まり
「はぁあああああああーーー」とアレクセイ様目掛けて放たれた。
「キーエンス。お前の様な使えぬ奴は、もう要らぬわーーー。」
アレクセイ様は、その場から微動だにせず、魔王アングラージを見ている。
「アレクセイっ、」
アレクセイ様の前に、人が飛び出した。
「リクイド殿下」
アレクセイ様はびっくりしたように、目を見開いている。
倒れていた、リクイド殿下がアレクセイ様の前に現れたからだ。
「リクイド殿下ぁぁーーー、いやっーーーーーー。」
私は、思わず叫んだ。
傷らだけで、体力的に弱っている殿下に何か合ってはと、緊張が走った。
リクイド殿下は、アレクセイ様の前に出て、防御魔法を唱えたのだ。
間に合ったのだ。
弱りきった、アングラージの攻撃はリクイド殿下の力には及ばず、殿下の防御魔法で受け止める事が出来た。
私は、ホッとした。
「殿下…。」アレクセイ様は、リクイド殿下を見る。
「アレクセイなにやってる、死にたいのか?」
リクイド殿下が、防御魔法を掛けている間に、アデル先生とマーハイヤー先生は、アングラージに攻撃魔法を打ち付けた。
が、アングラージの側近のマダリア、ナーファン、クロエラの3柱が立ちはだかる。
「人間ごときが我らに叶うとでも」
笑止とマダリアが、皮肉っぽく笑う。
「我を裏切るつもりか、キーエンス王子。」
「そうでは無い、もう無益な戦いはよそう。マダリア、ナーファン、クロエラ、今の父の姿を見よ、これで勝てると思っているのか?」
「キーエンス王子が居なくても、我ら3柱で駆逐できるわ。」
「マダリア。私は、話し合いで事を終わらせたかったが、無理のようだな。」
「アレクセイ、駄目だ。」
「リクイド殿下申し訳ありません。」
「俺は、お前を死なせたくない。」
儚く笑うアレクセイ様。
アレクセイ様が前に出た時、マダリアが攻撃魔法を仕掛けてきた、アレクセイ様は防御魔法で防ぎ、それを見たアデル先生 マーハイヤー先生も参戦する。
「アデル先生、マーハイヤー先生」
アレクセイは一緒に闘おうとする二人の姿に驚く。
「アレクセイ、君一人が背負う事じゃない、我々も一緒だ。」
アレクセイ様は二人を見て、「ありがとうございます。」と言って、先に魔王軍3柱に仕掛けた。
「マダリア ナーファン クロエラ、お前達を倒す。」
覚悟しろっと攻撃魔法を打った。
負のエネルギーが、黒い玉となりそれを3柱に投げ当てた。
さすが、魔の王子。すざましく、激しい一撃だった。
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