表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/42

最終決戦、魔王アングラージとの戦い①

アデル先生、マーハイヤー先生は前に進み、ティアに向かい話はじめる。


「マクガイヤー、聞いて欲しい。君は今大事な仲間達を魔力を使って、手下として取り込んでいるんだぞ。」


「ティア様、この変わり果てた同胞を見てください。」


「そうね、レイチェル様。あなたの大好きなリクイド殿下も思いのままよ。」


「リークこちらに来て。」リクイド殿下はティアの側まで来る。


「リクイド殿下、私にキスをしてください。」リクイド殿下の目が赤く光。


「さぁ、レイチェル様の見ている前で。」


リクイド殿下は、ティアの頬を触り顔を近づける。


ティアは、「ティアに私達の仲を見せつけましょう。」勝ち誇ったように妖艶に笑っている。


リクイド殿下とティアがキス。


ダメ、ダメ、ダメ、ダメ、ダメーー。


私の身体から、怒り、悲しみ、苦しみ、リクイド殿下の思いが一気に沸き上がる。


ダメ、ダメ、ダメーーーー。と叫んだ瞬間、体から光が溢れでていた。


聖なる光を放った時、ウインディーネも聖なる水を講堂内に振りかけた。


聖なる光と聖なる水でが生徒達に降りかかり、生徒達は気を失うように倒れていった。


アデル先生は近くに倒れた生徒の首に手をあてた。


「よかった、生きてる。」


マーハイヤー先生も「こっちの生徒も同じだ、気を失っているだけのようだ。」


それを聞いてへなへなっと座り込んだ。


はっ、リクイド殿下は。


壇上の方を見ると、同じように殿下とティアは倒れていた。


私は力の入らない足を叱咤して立ち上がり、リクイド殿下に歩みよる。


その時


「ううっ」とうめきながらティアが立ち上がった。


「よくもやってくれたな。」ティアの声ともう一人の声がダブる。


「許さない。レイチェル、お前はゆるさい。」

「うわーーーーーーーーー。」うめくような、地響きのような声と共に地は揺れ、天は闇に覆われた。


ティアの目は赤く光、体は闇のオーラに包まれて、その後ろには更に大きな闇が広がり魔王アングラージの姿があった。


「この女は我の者。この女は我と契約した、我はこの女の魂に一体化した、これで自由に動けるわ。」


「魔王アングラージ、まだ欠片が残っていたのか。」


「アデル、ゆるさぁーーーーん」


魔王アングラージは破壊魔法エクスパーソルをアデル先生に放った。


アデル先生は保護魔法を唱えたが遅く、吹き飛ばされた。


「アデルーーーーー。」


マーハイヤー先生は、すかさず攻撃魔法をアングラージに何度も打ち付けた。


「よくも、アングラージ。ハーデス、ハーデェースーーーー。」


アングラージは、意図も簡単に攻撃魔法を弾き返した。


「バカ目、そのような攻撃効かぬわーーー。」


アングラージは笑い飛ばし、「どうした、マーハイヤー。そのような魔法で、我が倒せると思ったか。」




「レイチェル、君の聖魔法を一緒にぶつけて欲しい。」


祈ってくれ、魔王アングラージの力を緩めないと


「行けるかレイチェル」


「はい、アデル先生」


私は祈りはじめる。


行くぞ。アデル先生、マーハイヤー先生ふたの「エクスパーソル」黒い稲妻の光をアングラージに放つ


それと同時に私は、祈りの光の矢をアングラージに放った。

重なりあった光は魔王アングラージに当たった。

「わぁぁぁーーーーー。」魔王アングラージの呻きが響きわたる。


光が薄れ、アングラージの赤黒い塊がティアから離れ、ティアはどさりと地面に倒れた。


「ティア様ァァァーーーー。」私は駆けよろうとしたが、マーハイヤー先生に止められた。


「待て、私が見てくる。レイチェルはそこで待ちなさい。」


制止られた私は頷き、下がった。


「マクガイヤー、大丈夫か?」


マーハイヤー先生は、ティアの首筋に手をあてた。


「息がある、大丈夫生きている。」


マーハイヤー先生はティアを抱き上げこちらに戻って来ようとしたとき。


大きな赤黒い影が、崩れた人のような姿に変わった。


「魔王アングラージ」アデル先生とマーハイヤーの声が重なる


あれが魔王アングラージ。


もう人の形を止めていない。


その時


「父上もうおやめ下さい。」


聞き覚えのある声、私は声の方に向く。


「アレクセイ様。」


ですが今、父上って言いましたよね。


アレクセイ様が、魔王アングラージの息子。


何故。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ