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講堂へ

講堂には、ティアによって誘導された生徒達がいた。


「かなりの生徒が、ティアの魔力に操られているようですね。」


「そうだね、ここまで来るまでに、正常な気を持つものに会わなかったね。」


それに「先生方はいないようだが、どこに居るのだろうか?」


私達は見渡すがそれらしき人はいない。


「とりあえず聖堂から出て、正常な気を持つ者を探そう」


アレクセイ様は再度杖を出し魔法を唱える。


光の輪が広がり、光の中から数名の生徒が現れてきた、その中に…


「アデル先生、マーハイア先生」


私は、「良かった、上級魔導師のお二方がいらっしゃいました。」


「アレクセイ様、アデル先生とマーハイア先生です。生徒を誘導しています。何処に行くのでしょうか?」


北の森の塔付近のようだね。


「北の森の塔ですか?」


「レイチェルは、知らなかったよね。あそこには、いろいろな魔法道具が装備され、鉄の塔なんだ。」


何かあれば、あそこに避難するんだと教えてくれた。


アレクセイ様と急いで北の森の塔に行き着いた。

塔に入る生徒を誘導している、アデル先生が見えた。


私は、「アデル先生」と叫んだ。


アデル先生は、私とアレクセイ様を塔の中へ迎え入れた。


「二人とも無事で良かった。」


「今日は校長が不在なんだが、私達の判断で、北の森の塔に移動した。だがかなりの生徒が、マクガイヤーの手に落ちてしまった。」


ほとんどの生徒は、講堂のようだ。


アデル先生は「みんな、聞いて欲しい。今ここにいる生徒を巻き込む訳にはいかい、ここで待機して欲しい。」


アデル先生はマーハイア先生に向き。「私達二人で講堂に行く。マクガイヤーと話をしてみるが、無駄な場合は戦闘になるだろう。

第二陣として、今から王宮に事の次第を伝えて欲しい。王宮の魔導師達と作戦を練って欲しい。」


マーハイア先生は「我々はその間の時間稼ぎをする。それと、マクガイヤーの魔法に掛かっている生徒助けなければならない。その為私達二人はこの場を離れるが、君達はここにいて欲しい。」


アデル先生は「ここも安全とは限らない、この塔にある魔法道具を使いなさい。

そして自分に合うものを選びなさい、気持ちを落ち着かせば、自然とわかる。いいな。」


しんと静まる中、アレクセイ様が「ぼくも一緒に連れていって下さい。ぼくは、リクイドの側近です。殿下大事に行かなくてどうするんですか?」


「私も行きます、私はリクイド殿下の婚約者ですもの。」

必ずお役にたちます。


アデル先生は「ありがとう。でもな、未来ある生徒を巻き込めないんだ。」


私は「未来は私達が作るのです、殿下の為、王国の為に。だから行かせて下さい。」


暫く考えていた先生は。分かったと、ゆるしてくださった。


アデル先生は、もう皆に言って言いかな?とつぶやき、みんなの前で「レイチェル・グランドエイトは、水の上位精霊ウインディーネの愛し子で、聖女である。」


アデル先生は、私に加護を見せるように促した。


私はうなずき、「ウインディーネ」と発したと同時にディーネが姿を表した。


私の回りはひかり輝き、無数の妖精が集まった。

淡く白く輝くウインディーネの美しさにみんな、呆然としていた。


「すごいわ」


「何て綺麗なの」


「聖女万歳」


と次々と声を上げた。


「レイチェルの凄さが分かった所で、準備をして行こうか。」


「僕たちも一緒お願いします」と殿下の側近3名も名を上げた。


3名は、両先生に了解を得て準備を初めた。


王国の伝達にファースト、セカンドの両クラス委員長が任命された。ケインとジェイブである。


私達の他に残った生徒達は、自分にあった魔法道具を選んでいった。


私とアレクセイ様、アデル先生、マーハイア先生、殿下の側近ギルス様、ナーシス様、ゲイル様の7人は出来るだけの装備を整え、講堂へと向かった。

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