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闇の魔王 血の契約

「次は移動教室に、変更になりました。」


クラス委員長が皆を促します。


相談後は、アレクセイ様が常にリクイド殿下の側にいらっしゃり、ティアになるべく接しないようにしています。


そうしている間に、魅了魔法もうすれ殿下も通常運転です。


「急ぎましょう殿下」とアレクセイが即し、アレクセイは側にいる私を連れて行きます。

「レイチェルも早く」

私は「はい」といいアレクセイと殿下に着いていく。



その頃ティアは

「リーク、最近一緒にいられない、アレクセイとレイチェルのせいで、もう嫌になる。私が聖女でリークと幸せになるのに。

なんだかおかしいわ?話が違っているもの」

そう考えながら移動していて、廊下の角を曲がった時、誰かにぶつかった。

ぶつかった拍子に、持っていた教科書をばらまいてしまった。


相手は「すみません」と言って、自分の荷物を拾って去っていった。


「もう、最悪」

急いで教科書をひらって行くと「あれ?この教科書私のじゃないわ」


よく見ると、黒い表紙にはタイトルも無ければ、中も真っ白な本?かノートのようなものだった。

開いていたページから、字かうっすら浮かび上がる。



お前の願いは何だ?



「何これ、キモい」ティアは、ぎょっとした。


我は、お前に力を与えし者。


更に字か浮かび上がる。


「力を与えるって、何。怖すぎでしょ」疑いつつも「でも、本当かしら」

怪しいが気になるものです。


願いはなんだ


「願い、あるわよ」 私はニヤリと、不敵に笑う。


「そうね、私の願いは邪魔なレイチェルとアレクセイをどうにかすることかしら。それからリークと王宮で幸せに暮らすの」


本の主が更に唱える

ならばそなたの血で書け、そうすればお前の願はかなう。


ティアは、もう本の魔力に支配されていた。

自分の指先を傷つけ。

自分の血で願を書き、血の誓いを交わしてしまった。


主は言う

最後にそなたの名前を書け


ティアは言われるまま名前を書き記す。


そなたとの契約は完了した。そなたに十分な魔力を与えよう。

その魔力で、王国をも支配出来よう。

そなたは聖女では無い、闇の魔王アングラージと契約したのだからな。


我の為に力を尽くせよ。


ティアが書いた血の誓書は、すっと消え、本は赤く燃えて消滅する。


ティアは我に帰った。


「私 何してたのかしら?早く移動しなきゃ。」


ティアは、急いで教室に向かった。




いつも読んで頂きありがとうございました。

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