つり目の色白美人、エミリー
私の席の隣に座る 気の強そうなつり目で色白美人は、グーレント男爵令嬢エミリー・グーレントと言った。
気の強そうな外見からは想像できないが、とても可愛い物好きなのです。
それは、以前試作で作ったチャームにくい付いたからだ。
それは、可愛いパステルカラーのビーズやパールを紐を通して飾り、その下にハートや星の形を付け、その中にポプリや不織布にオイルを湿らせて入れ、癒し効果を付けてホルダーにしていた。
私は、鞄のアクセントとアロマ効果で売れる気配を感じて鞄に付けた、
いち早く気づいたのが、エミリーでした。
「あの、レイチェル様 そのチャームですが。
あっ、すみません挨拶もなく、急に話しかけてしまって」
いいえと、にっこり微笑む
「エミリー・グーレントと申します。グーレント男爵の娘です」
「エミリー様、ご挨拶ありがとうございました。私は、レイチェル・グランドエイトです」
エミリーは、「はい存じ上げています。リクイド殿下の婚約者でグランドエイト公爵家のレイチェル様ですよね」
私は、「リクイド殿下の婚約者」の言葉に苦笑いをする。
「そうです。
エミリー様はポプリとかアロマオイルはお好きなのですか?とても関心があるようにお見受け致しました」
エミリーは嬉しそうに、身に付けているポプリの匂袋を見せてくれた。
「これは 今王都の市井で売られて居るポプリなんです、いろんな香りがあって、今日はローズなんです」
「レイチェル様はこういったのはお好きですか」
「お鞄に付けているチャーム、とても素敵ですね。それはどちらでお買いになったのですか?」
エミリーは目ざといです、ちゃんとチャームに目を付けられていました。
ふふふっ にんまりしてしまいます。
「気がつかれましたか?これは私が作ったチャームフレグランスです」
「レイチェル様がお作りに……」不思議そうにされています。
さあ、店の宣伝です。
雑貨店の「リトルレディ」の2号店として、ハーブを使ったエッセンスオイルとポプリをメインに小物やピローカバーを。食品としては、ハーブティーやハーブキャンディを出していると
エミリーにお伝えすると「まぁ、あの可愛いお店をレイチェル様がお考えに。素晴らしいですわ」
目を輝かせています。
「そちらが新しく出品されるお品なんですね。素敵ですわ、お鞄のアクセントにサイズ的にも合いますわね」
フレグランスの不織布も交換して、違う香りも楽しめる事も、しっかりお伝えすると、エミリー様も「是非私も頂きたいですわ」とおっしゃて頂けました。
カフェの方も、宣伝 宣伝。
「エミリー様、リトルレディだけでなく、カフェの夢見る子猫も出店していますの、良かったお越しください」
「まぁ、カフェの夢見る子猫もレイチェル様が、私大好きでよく通っているんですのよ」
こんなに近くに、私のお店を気に入ってくれてる方がいるなんて、感激です。
エミリー様は続けます。
「中でもソルトバタークッキーがとても美味しいです」
噛んだときサクッとして、仲がふわりとして、そしてソルトの加減が絶妙の美味しさを施していますわ」
それが、店内だけでなくテイクアウトが出来る事が嬉しいと、絶賛して頂きました。
「そんなに喜んで頂けて嬉しいですわ。エミリー様、私とお友達になって頂けませんか?」
勿論ですと、エミリー様は私の手をとりにっこり微笑まれた。
魔法学校に来て初めてのお友達です。とても嬉しい。