リクイド殿下の成人の儀
他国の王族や大臣達をも招いて、リクイド殿下の成人の儀は盛大に行われた。
「私、リクイド・オーエン・グランドエイトは、この成人の儀をもって王太子として さらなる国の発展と国民の為に、私自身の全てを掛け支えると誓う」
「今日は、大いに楽しんで欲しい」
ありがとうと、締めくられました。
出席された皆様からの割れんばかりの拍手と共に、軽やかな音楽が流れる。
殿下は私を見つけ歩み寄られ、私も殿下に歩み寄る。
「殿下、素敵なスピーチでした」
「ありがとう、レイチェルが側にいると安心する」
「リクイド殿下」
リクイド殿下がちょっと恥ずかしそうに笑う。
「レイチェル、私の事はリークと呼んで欲しい」
リクイド殿下の愛称
嬉しい、愛称は家族や恋人、親しい友人が呼び会うもの、殿下から言われるなんて、嬉しすぎます。
私の瞳は、うるうる状態です。
「はい、殿下」
違うだろっと耳元で囁かれる。
さらに
「よんでよ、レイチェル」
更に真っ赤になりながら
「リーク、様」
フフっと小声で笑い「様」はいらない「もう一度」
私は小声で「リーク」
リークは満足げに微笑み「いいね、レイチェルから愛称で呼ばれるの、あっそれから、これはずっとだから」と私に顔を近付けて、約束されました。
私は、「はい」と幸せ一杯で応えました。
勿論、私もリークに愛称で呼んで欲しいとお願いしました。
リークは1つ返事で「レーチェ」と囁いてくれるのです。
ダンスの曲が流れて来ました。
「レーチェ、私と踊って頂けますか」
「はい、リーク」
お互いに見つめ合い 手を取り、リズムに合わせて踊り出した。
誤字のご指摘ありがとうございました。
いつもご迷惑をお掛けします、これからもよろしくお願いします。