側近ゲーデンス-ヴォルトの憂鬱
この頃リクイド殿下は浮かれておいでだ。
嫌、浮かれているが根が真面目なので仕事に差し支えは無い、無いのだが
はぁ~
言葉には出さないが顔が緩んでいる、レイチェル様と婚約を決めたときは、殿下に何があったのかとおもいました。
何せあのレイチェル様です、初めて王宮で殿下と合われてからは猛突進すりるかの勢いで、殿下目掛けてやって来ては、ベタベタして、殿下に近づく令嬢は片っ端から意地悪の嵐、わざとドレスを汚したり、ドレスを踏んでこかしたりとまぁ、やるわやるわで悪役令嬢その物でした。
それが、倒れて頭にたんコブをつくってからは、人が変わった様に良い人となり、勉強や礼儀、淑女に必要な事を、次々とクリアされていかれたのです。
挙げ句自領で取れている茶葉を使ってのフルーツティーの販売、これが王都で人気の商品になっている。
自作のクッキー特に殿下も大好きなソルトバタークッキーこちらも大人気商品。
グランドエイト公爵は、この人気を利用して王都に店を出している。
レイチェル様も、どんどん焼き菓子のレシピを考え、今はフルーツティーのみではなく、ハーブを使ったティーも出されている。
販売のみだけでなく、隣でカフェも開いています。
雑貨店の方は、可愛らしい「リトルレディ」
カフェの店名は「夢見る仔猫」可愛い乙女が考えそうな名前ではある。
今度は2号店として、ハーブを使ったエッセンスとポプリを作って売る予定のようだ。
そのエッセンスはハンカチや、枕ピローに少量垂らして、気持ちを和らげる効果や安眠しやすい作用のエッセンスらしい。
癒しか、私も一つ欲しいものだ。
こんな風にいいイメージに、シフトチェンジされたレイチェル様です。
勿論色々と風当たりがあります。
殿下も影でレイチェル様が、他の令嬢に絡まれているのは知っているが、レイチェル様ご自身で対処されているので、まだ大丈夫な域である。
もし、何か問題があれば殿下も黙ってはいないと言っていました。
レイチェル様の行動も把握しないと、いけなくなり何かと忙しくなった私なのです。
今の殿下は、レイチェル様の虜ですよ。
執務中も、たまに明後日の方を向いてため息です。
絶対にレイチェル様の事を考えているに違いない。
まぁ、殿下が幸せならそれでいい。
誤字脱字読みにくくてすみません。