レイチェルの成人、リクイドの優しさ
誤字のご指摘ありがとうございました。
月日が立つのも早いもので私も13歳になり、リクイド殿下も15歳お互いに成人です。
私も成人の儀は行い、リクイド殿下も我が家にお越し下さる予定です。
今日は力を入れて飾りあげます、ヘアは前髪からサイドに編み込みにしてハーフアップにして、裾は軽く巻いてふんわりさせ小花の生花をちりばめます。
ドレスはリクイド殿下から頂きました、届いた時のあの喜び、天にも昇るとはこの事です。
それがドレスの色、殿下の瞳と同じなのです。
殿下はグリーンとライトグレーの瞳で、ドレスも胸元をレースであしらいで、ノースリーブに少しレースで肩を隠しています、ウエストはより細く見えるよう背中から下に縛るようにして大きなリボンで腰の辺りを飾っています。
胸元を濃いグリーンで腰回りからライトグレーにグラデーションで変わる様にしてあります。
私の好きな小花をシルクで造り、それを散らしドレスをより華やかに装っています。
ふわっふぁのもりっもりです。
こんなに殿下に思われて大丈夫でしょうか。
殿下が成人して魔術学校に入れば、聖女ティアが現れるのです。
不安で仕方がありません。
さぁ、お披露目の始まりです。
お父様が挨拶をしたら、パーティーの始まりです。
「皆様、娘レイチェルの成人の儀にお越し頂きありがとうございました。今日は存分に楽しんで頂きたい」
お父様は指揮者にダンスの曲を流すよう目で合図します。
メロディーが流れダンスが始まります、殿下が私に歩み寄り、手を差し延べます。
「レイチェル、私と踊って頂けますか」
「はい、リクイド殿下」
私もリクイド殿下に手を出します。
曲と共に踊り出します。
「今日のレイチェルは特別だね、とても素敵だ、私が送ったドレスもよく似合っているよ」
「リクイド殿下も素敵です、私が作った小花のコサージュを付けてくれたのですね、とても嬉しいですわ」
私は嬉しさにポッと赤らめ、軽やかにダンスをのステップを弾ませる。
「相変わらずお上手ですね、いつも私に合わせて頂いて、殿下の優しさが伝わります」
「そう言って頂き光栄です、姫君」
お互いにふふっと笑う、幸せなひとときがずっと続けばいいのに。
引き続き頑張ります、皆様も読んで下さりありがとうございます。
もし、良ければ評価して頂ければ幸いです。