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側近ゲーデンス-ヴォルト

いつも読んで頂きありがとうございます。

軽く拍手をしながら私の前に現れた、王太子の側近ゲーデンス-ヴォルト様。


ああっ、又面倒な人に遭遇した、早くサロンへ行かないと行けないのにと、内心チッと舌打ちしました。


「レイチェル様、令嬢達に対して見事なあしらいにこの、ゲーデンス感服致しました。」


ゲーデンス-ヴォルト伯爵

リクイド王太子殿下の側近で、近衛兵の隊長。

確か若くして近衛兵の隊長になられたはず、う~ん23歳だったような。


前世でも若くして企業し社長になっているんだし、きっと彼も実力で近衛兵の隊長になったのだと思うわ。


そんな事はどうでもいい、何用だ。


「これは、ゲーデンス伯爵。ご機嫌麗しゅう」


ドレスを軽く持ち、淑女の礼をする。


ゲーデンス伯爵は、「おやっ」と言う顔をする。

そうだ、レイチェルは悪役令嬢。こんな風に挨拶しないんだ。


高飛車で上から目線で10歳にして、親の権力を最大限に使う悪の娘さんなのですから。

そりゃ、びっくりもされて当然です。


いいの、いいのもう頭ぶつけていい娘になった設定で行くんだから。


この ゲーデンス様は、それは美しい顔だちをされていて、目の色はグリーンとライトグリーンを合わせ、いや混じりあった感じで、髪の色は輝くブロンド、背は高くて近衛兵の隊長ですもの、心トキメク令嬢は多いはず。


私だってトキメイちゃいます。

レイチェルの中の菊水あかねがね。



「レイチェル様、お迎えに上がりました、王妃様がお待ちです」


「ゲーデンス様、急いでいたのですが、見ての通りでしたの、ごめんなさい」と可愛らしく謝っておきましょう。


「いいえ 令嬢達をあのように、扱われたのですから、とても素晴らしい、流石リクイド殿下の婚約者ですね」


マジで誉めてるの?ちょっと怖いわ。


「ふふっ」と笑って誤魔化しました。


用心、用心、誰が足を引っ張るか、見極めないと、王太子に捨てられ傷物、笑い者にならないように


あっそうだ、聖女が現れたら直ぐ様聖女に譲ればいいんだ。


何だ、あれ今は胸がチクっとした。


リクイド殿下に捨てられる


ヤバイ胸が痛い、何これ


捨てられると思ったら、胸が苦しい


嘘でしょ。私、リクイド殿下が好きかも…知れない。


「如何なされましたか?」


ゲーデンスが顔を覗いてくる、私は何事も無いよう微笑み、サロンへ続く廊下を歩き出した。

誤字脱字、ご指摘ありがとうございました。

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