7.私のお部屋、大・公・開!!
少し長めです。
すみません。興奮しすぎて、我を失いました。
かあ様達があっけにとられてこっちを見てる。うん、自分でも何をしているのか分からなかったし。他の人から見ても意味不明な行動をしているようにしか見えなかっただろう。
けど、仕方ないじゃないか。この部屋にあるもの全部、すごいんだから。クッションは白地に銀糸で刺繍されていて、家具は白い材木に銀の装飾。とりあえず、全部白い。そして全て私好み!!←ここ大事!!
「だ、大丈夫?」
ノアかあ様が我に返って聞いてくる。
「ハッ、一瞬意識がとんでたわ。」
リアかか様……
私、そんなにひどかった……?
なぜだろう?少しへこんできた……
悪口を言われてもめげない、ポジティブなところが私の取り柄だったはずなんだけど。悪口を悪口ともとらないって、よく言われてたのに。
あ、そういえばよく一緒にため息をつかれていた気がするんだけど、どうしてだろ……
「……い、おーい。聞こえてるー?もしもーし。」
はっとして意識を戻すと、リアかか様が訝しげに、ノアかあ様が不安げに私を見ていた。
あっやばい、自分の世界に入り込んでた。
大丈夫だというように、コクコクとうなずく。顔なんてないから体(=本)を……
ああ、面倒臭い!!いちいち言わなきゃダメ!?いや、言わなきゃいけないという決まりはないはずだ!!というか、今まで誰に言っていたんだ!?
よし、言わん!!
「ねぇってば〜……」
あっ……。
かか様がついに泣きそうになっている。
ああ、リアかか様泣かないで……。
喋れないって不便。
私がオロオロしていると、
「リリア、この本が困っているわ。今日はもう帰りましょう?この本も疲れているでしょうから。」
かあ様がかか様をなだめる。
ナイスです!
「そ、そうね、グスッ。今朝生まれたばかりなのに、私ってば……」
「私達は帰るわね。おやすみなさい。」
「おやすみ、また明日ね。」
おやすみなさい、リアかか様ノアかあ様。
バタンと扉が閉まる。
ふぅ〜、疲れた〜。
かあ様達がいなくなって気が抜けたのか、眠気が襲ってきた。
私はベッドであるクッションにふらふらと飛んでいき、上に落ちると、そのまま深い眠りに沈んでいった。
転生1日目終了致しました!!
次話は少しというか、結構とびます。年単位で。