5.私は末っ子らしいです
投稿が遅くなりました……!
すみません!
「魔導書の一部には、前世の記憶を持って生まれてくるものもあるのよ。」
私が意識を飛ばしていると、ノノアさんが話しかけてきた。すると、今度はリリアさんが
「じゃ、今度は魔導書について、詳しく説明するわね!!
魔導書は、大きく2つに分けることができるの。1つが命を持たないもの――つまり地上のサクリオンの人たちが魔法で作ったもの。もう1つが、さっきも言った、神が作った命を持ったもの。神なら誰でも魔導書を作ることができるんだけど、私達はその中でも特にうまいんだから!!」
リリアさんが、すごいでしょう、と胸を張る。
うん、だいたい2人の性格がつかめてきた。
「私達が作った魔導書も、3つに分けることができるの。
1つ目がソルフィス。生命神である、リリアが作った魔導書のことをさすの。
2つ目がルナリス。慈愛神、つまり私が作った魔導書のことよ。
そして最後がステラス。リリアと私の2人で作ったものなの。」
「ソルフィスもルナリスも、他の神が作った魔導書と比べて、覚える魔法量も多いんだけど、ステラスはそれとは比べものにならないくらいすごい魔法量なのよ!」
おお、私はどれなんだろう?
2人そろってるってことは、期待してもいいのかな?
「あなたはステラスになるわ。ステラスは今のところ、あなたを入れて10冊しかないんだから!」
なんと。私は10冊目だったのか。
「魔導書と私達は1つの大きな家族なの!
ソルフィスから見れば私がお母さんで、他のソルフィスは兄弟、ルナリスは従兄弟。
ルナリスから見ればノノアがお母さんで、他は兄弟、ソルフィスが従兄弟。
ステラスは2人で作ったものだから、2人共お母さんで、ソルフィスとルナリスは兄弟になるの!
どう?素敵でしょ?」
ノノアさんとリリアさんが私のお母さん!
う〜ん、“ママ”とか“お母さん”だったら普通だしなぁ。それに同じ呼び方だったら、名前も呼ばなければいけない。面倒だから短い方がいい。
……よし、ノア母様とリア母様にしよう!
字がちょっとややこしいけどね。
……今度から平仮名にしよう。
リリアとノノアは、交互に喋ります。
ただ、リリアはおしゃべりなので、実際にはリリアが喋っていることの方が多いです。その間ノノアは後ろで、“あらあらうふふ”状態(笑)
ボク的には、リリアが元気な感じに、ノノアがゆったりとした感じにしているつもりです。