9.かか様を忘れてはいけない さもないと恐ろしい目に……
本日2話目です。
塔には、色々な神と魔導書がいた。
あっちの金髪美人さんは、花がモチーフの服を着ているから、花の女神様かな?そっちの茶髪の優しそうな神は、手に金槌(?)みたいなもの持ってるし、もしかして鍛冶の神様?全く見えない。
キョロキョロと周りを見ていると、周りが静かになっていたことに気づいた。前を見ると、高くなっているところに男の神様が登っていくところが見えた。見た目は20代半ば。白に近い金髪、紫紺の瞳。レス·ディトティニウルス様だ。レス様は世界神――サクリオンの創世者だ。なんと、ノアかあ様とリアかか様の弟らしい。
……かあ様達っていったい何歳なんだろう。
16歳前後にしか見えないんだよな……
かあ様達っていったい何者?
あっ、女神か。そうだった。かあ様達って女神様だった。最近、かあ様達の女神らしいところ見てないからなあ。ノアかあ様は分かるけど、リアかか様がね、まあ、その、うん、ね、ほら、あれなんだよ、その……
「女神らしくないと?」
うん、そうそう。女神らしくな…………え!?
「悪かったわね、女神様らしくなくて。」
振り返ったらそこには、ノアかあ様とリアかか様、それにレス様がいた。はっとして周りを見ると、魔導書が集まって名前の登録に行っていた。
え!?もう挨拶終わったの!?
リアかか様が目を吊り上げてこちらを見ている。
ヒィ……
かあ様達は美人な分、怒るととても怖いのだ。
〔え、えと〜……
と、登録行ってきま〜すっ!!〕
「あ、こら、待ちなさい!!」
リアかか様が叫んでいるのが聞こえたが、私は聞こえないふりをして、登録という名の逃亡を行ったのだった。
時には正直に、時には逃亡も必要です(笑)




