表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

六代目当主

俺の一族は戦国時代にそこそこ有名な武将の子孫で、

現在のうちの一家はその武将の分家筋に当たるんだが


詳しい名は言っちゃうと特定される危険があるので言えないが

検索にかけたらめっちゃ出てくるし

wikiにも詳しくその生涯と顛末が書かれている程度には有名な

ご先祖さんだ。(ドヤ顔)


というわけで戦国時代末期にはそれなりの領地を有していたりもしたんだが

まあ関が原とかいろいろ選択ミスがあって、徳川の時代には没落してたんだなこれが。

でーそのころには当然有名なご先祖様もとっくに亡くなっていて

村の庄屋程度の土地しか持たなくなった我が一族は、

その一体で農業や色んな商売をして、何とか暮らしていたわけだ。

当然没落していたから、そこの藩に年貢も払ってたみたいでな、

まあでもそれなりに上手くやれてたということが

当時の暮らしを伝える色んな古文書とかからも分かっているんだが。


んで、徳川幕府になってから百年くらいはそんな感じで上手くいってたんだが

集落がそれなりに富み始めたころに現れた六代目の当主が

すげぇクソ野郎だったわけよ。


雇っている小作の人たちに暴力を振るうわ。

気に入ったら婆さんでもおっさんでもレイプするわ、

地蔵や仏像は全て叩き壊すわ、

気に入らない家には火をつけるわ、

気に入らないやつは殺した証拠とともに消してしまうわ、

気に入ったガキは強制的に養子にするわ、養子にしたガキの養育は全て放棄するわ、

博打でヤクザと揉めた挙句に大抗争を起こして、何と勝ってしまうわ、

そのくせお上である藩等の強いものへの取り入り方は天才的に上手いので

何をやっても捕まらないという、

……リアル災厄と言うか、お前が実在したことがすでにホラーだよ!

ってレベルクソ野郎だったらしいわ。

今風に言えば高知能サイコパスだわな。


でーまあ当然物凄い恨みを買うわな。

何回も呪いで殺されかけたりしたんだが、

あ……物理的にも何回も暗殺されかけてるけど、惜しいことに全て逃れたらしい。

で呪いの話だが、その六代目のご当主は一回、いい感じの所まで呪いが効いて

逝きかけたらしいんだが、何とパワーアップして生還して、

しかも始末が悪いことに霊的な才能が目覚めたらしいんだわ。

でなーそこから大霊界なんちゃら教みたいな新興宗教立ち上げて

ひと稼ぎしてたらしいわ。というか数百年経った今も残ってる。

もう我が一族は関わりないし、検索されたらめんどうだからまた伏せるわ。

すまんな。


……ふー、今説明しててもやはりため息しか出んな。

ごめんなクソ先祖で本当にごめんなさい、過去にご迷惑かけた皆さまごめんなさい。

……話し進めるわ。でやっぱりそこまで悪行を働いたご先祖がいると

色々子孫に呪いが来るわけでな。

あ、ちなみに戦国武将だった有名なご先祖様も中々の武闘派且つ残虐鬼畜マンだったので

そこもわりとやばいんだけど、そっちはまあなんていうか

戦国時代なのでやる側もやられる側も了承済みってとこがどこかあってな。

そっち関連の呪いとかあるっちゃあるんだが、まあ大したこと無いんだわ。


問題はクソ野郎の六代目様のほうでな。

平和な時代に暴れまわった代償はやはりでかかった。

本人はほぼノーダメでやりたい放題して、九十六まで生きてから地獄に落ちたが

我々そのほかノーマルな先祖子孫は、彼のせいで物理的や霊的な呪いを

その後数百年貰いながら生きてきているわけよ。


でー何かそういう話をボチボチ書いていきたいと思います。


ちなみにクソ野郎の死後に多額の弁済とかで我が一族の集落は傾きかけたんですが

先祖のみなさまの必死の頑張りもあって

表向きの繁栄は取り戻したよ!表向きはね……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ