目醒める怪人の魂
処刑人からの攻撃を避け続けてるがどう反撃しようか考えたが……なぜヒーローは来ない?
俺が調べた時、怪人が現れた時、センサーが反応してサイレンが鳴りヒーローが怪人を駆除すると知ったが何故鳴らない
「ブロォォォォォォォォ」
処刑人は俺に攻撃が当たらない事に苛立ち大きな縦切りをした
俺はバックステップで後ろへ避けた
俺の頭の中に一つの仮説が浮かんだ、それは処刑人が幹部級のレベルなのでは?
まずこの世界に現れた幹部級はエンロードしか現れてない、サイレンが鳴った時の怪人達を見たがレベルは下位級ばかりだ。
つまり幹部級の怪人はセンサーに引っかからない
俺がいつまでもここで避けても無駄だ、俺はあの子達は逃げきれたか気になった、逃げきれたなら俺も逃げようとした時
「⁉︎」
さっきの園児達と一緒にいた少女がここにいた、何でここにいるんだ⁉︎
「ブロォォ!ブルォォォォォォ‼︎」
処刑人は雄叫びを上げながら斧を目の前の少女に投げた
「チッ‼︎」
俺は少女を守るように処刑人から投げられた斧に自分から当たった
背中に斧が刺さったまま最後の力を振り絞って少女を遠くへ突き飛ばした
「に…逃げ……ろ」
俺は地面に倒れてた、また俺は無力で終えるのか?
目の前の少女は怯えていて逃げられない、ゆっくり処刑人が俺に近づき俺の体に刺さった斧が引き抜かれた。
引き抜かれた所から大量の血が噴出する、寒くなっていきだんだん視界が暗くなっている。
ここで死ぬのか…何で俺はあの少女守ろうとしたんだ?誰が死のうとも俺には関係なかったのに何故助けた…あの少女とは赤の他人、なのに助けた…自分でも分からない………またいつもみたいに無様に死んで行くのか…所詮俺も怪人でもエンロードの影武者だ、だからレプリカの力でもいい‼︎何でもいいから力をよこせ!せめてあの少女を守るだけの力でもいいから!力をよこせェェェ
俺は処刑人に向かって手を伸ばした
目醒めろ………………その力‼︎
少女は後悔した、何故逃げろと言われたのに逃げなかったのか自分でも後悔している。
「オニク、オニク」
黒い巨体はゆっくり少女に近づいてく
「こ、来ないで」
それでも逃げようとしたが
「イタダキマス」
処刑人は斧を上に構え
(ごめんなさい、お母さん)
少女は目を瞑った
だが痛みが来なかった
少女の目の前にいるのは少女守るように処刑人の縦切りを何者かが防いだ
「エンロードサマ⁉︎」
処刑人は叫んだ、エンロードと呼ばれた怪人は処刑人を蹴り飛ばした
「……」
エンロードは少女の方へ振り返ったがすぐ処刑人の方へ向いた。
少女は気付いた、目の前にいるのはエンロードでもエンロードでもない、目の前のエンロードにはないはずの尻尾が4本あったり所々あるものが無かったりする
「オマエ、エンロードサマジャナイ‼︎」
処刑人は斧を再び構え大きく振り回しながらエンロード似た黒い怪人に向かうが黒い怪人は両手のあたりから現れた異空間から出された片手の剣で斧の攻撃を防ぎもう片方の剣で処刑人に斬撃を喰らわせる、黒い怪人は小さな声で呟く
「……浅いな」
処刑人に当たった斬撃の所には浅い傷跡が出来るが黒い怪人は処刑人に更に斬撃を喰らわせ両手に持つ二つの剣で処刑人の両腕を斬り飛ばした
「これで終わりだ……」
二つの剣から全身へ黒い炎が黒い怪人に纏う
処刑人の前にいる『闇の炎』を纏いし黒い怪人は二つの剣を交わり黒い怪人の背中から黒い翼が現れ
「貴様の闇をいただく!」
黒い怪人の二つの剣が処刑人の巨体の体を次々に斬り刻んだ。
黒い怪人が斬り刻んだ所から大量の血と黒い霧が溢れ
「ごちそうさまでした」
ボロボロになった処刑人の体が破裂する
「……」
黒い怪人は少女を見つめる、少女は殺されると思った
「立てるか?」
黒い怪人からの出された言葉に少女は驚いた
「は、はい」
少女はオドオドと答えた
「…………」
黒い怪人は消えた、少女はさっき助けてもらった白髪の少年を探したが少女から見た光景は白髪の少年がいない処刑人の血で赤く染めらた壁と薄暗い道だった。
少女 南瑞穂は今日奇妙な体験をした、瑞穂は助けてもらった怪人と白髪の少年の事が気になった、だが瑞穂は知らない、瑞穂を助けた怪人が白髪の少年である事とエンロードの影武者として作られた名を与えらなかった捨て駒の怪人だという事を瑞穂は知らない、