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プロローグ 現実への帰還

何回死んで何回転生して何回踏み台になったんだろう、最初死んだのは向こうが友達だと俺を勘違いされてイケメン野郎に惚れた暴力女達からの暴力を全て自分に来た。イケメン野郎は俺の後ろに隠れていた。

家に引きこもってもイケメン野郎は熱血漢みたいに家に来る、そして何回も俺の玄関を叩きながら


「俺達友達だろ」


友達?お前が?巫山戯るな‼︎



最初は我慢したけどもう俺は諦めた、何もかも……もうそこから(転生)で得たのは何もない

最初は何かのアニメに転生だった、アニメについては詳しいオタクの俺でも分からなかった、そこからもうどうでもよかった。










そして今俺は怪人になり|正義の味方《ヒーロー』の必殺技を喰らい黒い炎を上げ全身の隙間から砂が溢れるように滅んでいく



「いつまでこの地獄は続くんだ?」



泣きそうな声で誰も答えを返さないあの青い青空に手を伸ばした、俺の視界に映るのは正義の味方は変身解除し沢山の女の子に囲まれてイチャイチャしているのが見える。

そんな俺は膝を地面に着きただ少しずつ滅んでいくのをただ待っている俺は


「もう終わりにしてくれ」


視界が暗くなる


全身黒い鋼のボディ


刃物のように尖った手


悪魔のような黒い翼


4本に別れた赤い尻尾


そして十字架のような赤い目からなが溢れる


ああ、また踏み台になるんだろうな



完全に滅んで逝った












「糸色さん!糸色さんが目覚めました」


知らない天井にナースが俺を見つめている、何故か泣いている。

そうかまだ俺は死んでないのか…俺が怪人の姿ではなく人間で倒れたのか?いや待て何故俺の転生前の名前なんだ。













検査を受け俺は医者がいる部屋へいく


「一ヶ月も眠ったままで諦めていたのにまさか起きたとは驚いたよ」


俺の目の前にはカエルに似ている医者がいる、てか俺は転生前に戻ったのか?


「…まあ君は驚くよね、君が眠っている間色々あったよ、この世界に突然『怪人』が現れた同時怪人に対抗するヒーローのように変身する者『HERO』と呼ぶ、まあ君はHEROの適合試験は受けなくいいから」


俺が眠って内に何があったんだよ、しかし怪人ねえ…もし最後の転生した世界の怪人が突然現れた怪人達だったらと考えていたがないなと思った


「ああそうだ、君の入院費は払わなくていいから」


何故だ?疑問に思った


「何故ですか?」


「君に怪我をさせた女の子の両親が全て払ってるから」


「……」


あの子が…あの子の名前は…確か思い出せない、別にいいよ思い出せなくても。

俺を殺した本人でもあるし関わりたくないよ


「明日から退院ね」


カエルに似た医者はそう言った、俺は自室に戻って考えた。

今までのは夢だったのか?だが痛みはあった、感覚もあった、苦しみもあった、哀しみもあった…それも全て夢だったのか?巫山戯るな‼︎最悪な夢…こんなの悪夢だ。


近くにあった鏡に映る自分を見た


そこには白髪で赤目の少年がいた


「これが……俺か…」


ストレスで白髪になった髪、怪我の後遺症で赤くなった目


そうか…俺は現実に帰還したんだ、最悪な状態で帰還したと実感した。











嗚呼…また地獄は続く事も実感した

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