表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第1編 Justice of Bullet  作者: SEED
サイドストーリー
7/28

SS 『恋』前編

新章に入る前にサイドストーリーを入れることにしました。



時を戻ること天翔たちが中学生の時までさかのぼる。



私、春本沙紀は恋をしてどこにでもいる中学生。しかし、私は今悩んでいる。


「(ど、どどど、どうしよう!・・・)」


今は学校からの帰り道。私が思いを寄せる相手、碓氷天翔と帰宅途中だ。天翔は学校内では結構モテる方だ。時には下の学年からも告白されていることもあったし。正直、ライバルは多い。そして時期は冬、もう12月だ。もうすぐクリスマス。みんな浮かれていた。私は先手を打つべく天翔を誘った。


そして今は大きな駅前を通り、徒歩で帰宅中だ。


「すごいな、もう駅前はクリスマス一色だ。」


「そ、そうだね。」


もうホントにどうしよう!どうやってクリスマスの予定を取り付けよう??


「あのさ.....天翔!!」


「うおっ!ど、どうした?」


「えっと.......あの......クリスマスに「天翔さ〜ん」まわって!!」


「?お〜、梨花か。久しぶり。最近あわなかったな。」


「はい、ずっと忙しかったもので。」


「あれ?そちらの方は?」


「ああ、紹介するよ。こっちは幼馴染の春本沙紀。」


とりあえず挨拶しておく。


「よろしく。」


「で、こっちは2年生の葉理ようり 梨花りか。」


「はいぃ、碓氷先輩の彼女です!よろしくお願いします!」


「.........え?」


ちょっ、え??まって!!カノジョ?彼女?恋人のアレだよね?天翔って彼女いたの??!


「おい、何言ってんだお前は。」


「えへ♪」


「沙紀、ウソだから気にすんな。......?沙紀?」


「(天翔彼女いたんだ....そっかぁ。)」


涙が出ていきた。。。ホントに、だっていきなり現れた女の子が彼女なんだもん。


「あ、あの〜。沙紀?おい、戻ってこ〜い。なんで泣いてんだよ!!?」


「え?いや、ごめん。おめでとう、良かったね。今年は一人のクリスマスじゃなくて。」


「「.......」」


「それじゃ、私はお邪魔だから帰るね。」


そして歩き始めると手をつかまれた。


「おい。」


私の手には天翔の手があった。


「......っ!?(天翔の手と手つないでる!?)」


「俺はこいつと付き合ってないって。こいつの冗談だろ?」


「え?そうなの?」


「ああ。だから落ち着け。」


当然私はボー然。奥で梨花は笑っていた。





そして梨花と別れ、私は天翔の家にきた。


「そういえば天翔の家に入るの久しぶりだね。」


「そうだな。ずっと忙しかったから。」


「ねぇ、あのさ。沙紀。」


「?なに?」


「く、クリスマスってお前もう予定入ってるか?」


「え?入ってないけど....なんで?」


もしかして私と一緒に出かけようなんて言ったりして?それならいいのにな〜。


「一緒にどこか出かけないか?」


「.......」


え?今なんて言った?一緒に出かけよう?え???!!!!!


「やっぱダメか?」


「う、ううん!!?いいよ!!私も天翔と出かけたい!!」


「ホントか?良かった〜。断られたらどうしようかと思った。」


断るわけない、私も誘おうと思ったんだから。




そして次の日、天翔と一緒に学校へ行き。クラスに向かうと天翔は女子から猛烈な視線を、男子からは殺気を帯びた視線を浴びせられていた。それらを気にせず天翔は一番後ろの窓側の席へと座った。そして私も天翔の前に座る。


「なぁ、沙紀。」


「どうしたの?」


「視線がすごくないか?」


「そうだね〜。天翔はモテるから。」


「まぁ、な。」


といって天翔は小説を鞄から取り出し、読み始めた。こうなると天翔は周りの話を聞かなくなる、なんでも集中力がすごいからなぁ。


「私あっち行ってくるね。」と告げてその場を離れる。


そして私は女子の集団に入り、会話に混ざる。


「ねぇねぇ、何の話?」


「そりゃぁ、クリスマスに誰と一緒に過ごすかって話でしょ〜。」


「よことで沙紀は誰とまわるか決めた?」


「う、うん。」


「そっかぁ、沙紀は可愛いしね〜。」


「そんなことないよぉ。」


「私は碓氷くんに今日話しかけてみるんだ〜。」


「私もだよ〜。」


「あ、私も私も♪」


「.........」


このグループ全員が天翔狙いだった。


そして担任が教室に入ってきてH.Rを始めるそして後ろから声をかけられた。


「沙紀。」


「うん?」


「なんで俺と一緒に居るって決めたこと言わないんだ?」


「え、いや、それは。言いにくいから。」


「そうか。お前もおそらく他の男子から誘われるぞ。」


「そんなわけないよ。」


「.....お前は可愛いんだし、性格もいいんだから。そのへん自覚しろ。」


「ええええええっ!!!!!?????」


思わず席を立ってしまった。そして声を張り上げる。


「ど、どうした?春本。」


「い、いえ。スミマセン。」


「(今天翔がか、か、可愛いって!!??)」




こうして波乱のクリスマスムードの2週間はすぎていった。



短くてすんません!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ