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第1編 Justice of Bullet  作者: SEED
第1章 裏の自分
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激動 後編

科学研究所の前に着くとちょうど電話がかかってきた。


「はい、もしもし。」


「もしもし、第一部特殊部隊隊長の吉野よしの まもるだ。」


「はい、よろしくお願いします。」


「久山大臣によると君に指揮系統を任せているといわれているが、、」


「ええ、言われています。」


「そうか、わかった。なら命令を。」


「はい、まずテロリストの命令通り俺は科学研究所の中に入ります。そして吉野さんたちは半径100m以内の林に展開して研究所を包囲していてください。」


「わかった。大臣から無線はもらっているか?」


「はい。」


「なら、俺たちの周波数を教える。常時通信状態にしておくんだ。」


「用があるときは呼びかけてくれ。」


「了解しました。よろしくお願いします。」


「ああ、無事を祈ってるよ。」


(ブッ、ツー、ツー)


「よし、行くか!」



















扉の前に立つと自動ドアが開いた。


「入り口開いてんのかよ。」


そして中に入ると誰もいない。仕方がないので警戒しながら進んでいく。階段前まで行くと足音がした。


(カッ、カッ、カッ)


ゆっくりゆっくり後ろを向くとそこには一人の男が歩いてきた。


いや、普通の男なら問題ないだろう。しかし、その男は銃を持っていた。


「おいおい、あんたテロリストか?」


「(ガチャッ)佐上さがみ) 悠斗ゆうと)


「おいおい、名簿はいらねぇのかよ。」


「それは罠。少女の保険。」


「ちっ(最初からそういうつもりかよ。)」


(ドンッ、ドンッ、ドンッ)


天翔は逃げた、銃口の角度から大まかな着弾点はわかるが、あくまで大まか。銃口が自分に向けば反射的によけるしかない。


「沙紀はどこだ?」


逃げつつ周囲を確認していると天井に防犯カメラを発見。


「そうか、ここは最近作られたばかりの最新の防犯システムが導入されてるのか!」


そして横の部屋を開け、中に入る。物陰に隠れ、パソコンの電源を入れる。


「俺の考えが正しいなら、、、よし。きたっ!」


このシステムサーバに侵入し、防犯システムを乗っ取った。これであいつがどこにいるかもわかる。そして見ていると3階の大きな部屋で沙紀を発見した。


「沙紀!ここか。ならあいつを!」


コマンドを打ち込み、非常用シャッターを下ろす。


「よしっ、これで少しの足止めはできるだろ。」


部屋を出て階段をかけあげる。そして三階まで上がり、沙紀がいる部屋のカメラを確認する。


沙紀の部屋の前までたどり着いた。斜め前の壁に隠れ防犯カメラで様子を伺う。しかし、中には誰もいなかった。」


ドアを蹴破り中に入る。そこには沙紀がいすに倒れていた。


「沙紀!!?」


「大丈夫、その子は無事だよ。」


「お前?!桐生か?」


「うん。そう。ところで持ってきてくれたかな?名簿は。」


「俺をだますためのえさじゃなかったのかよ?」


「・・・まったく、あの人はなんでもかんでもしゃべりすぎなんだよね~。」


「・・・」


「めんどくさいな、なら死んでよ。ハッカー君♪」


「ちっ(どうする?ここには隠れる場所なんで何もない。)」


そして桐生は拳銃を取り出し、銃口を向けてくる。


「(万事休すか。)」






(ガシャーーン!!!!)





そうあきらめた瞬間背後の窓が割れた。


「なんだ?!!」


動揺した瞬間を天翔は見のがさなかった。瞬時に地面を蹴り、相手の銃を叩き落とす。そしてそのままの動きで相手のわき腹を全力で蹴る。


「フッ!」


「グアァ!?」


落とした銃を拾って桐生に向ける。


「形勢逆転だな。」


「ちぃっ」


そして今度は桐生の背後のドアが開いた。


(ガタンッ!!ドンッドンッ!!)


明けた人物は先ほど天翔を追っていた佐上 悠斗だった。そして瞬時に判断し、天翔は家具の影に隠れる。さっきまでいた場所は銃弾のあとがある。沙紀は俺が抱きかかえているので無事だ。


「はぁ、まぁいいや。今日は楽しかったよ。またね。ハッカー君♪」


桐生はそう言い放ち去っていく。そして天翔は無線を取り出し、吉野さんに話す。


「こちら碓氷です。吉野さん応答してください。」


「こちら吉野だ。どうした?」


「沙紀を奪還しました。名簿も無事です。」


「よし、よくやった。テロリストはどうした?」


「先ほど逃亡しました。警戒してください、男が二人です。どちらも若い。」


「了解した。お前は入り口まで来い、保護する。」


「了解。」


無線を切り、沙紀を起こす。


「沙紀、大丈夫か?」


「んっ、うん?・・・あれ?天翔?どうしてここにいるの?って、ここはどこ?」


「ああ、何もおぼえてないのか?」


「うん。」


「そうか、なんにせよ。無事でよかった。」


そして俺は沙紀を優しく抱きしめる。


「ありがとっ。」


沙紀も抱きしめ返してくる。


「よし、戻ろう。」


























入り口まで行くと、そこには何人もの警察と兵士がいた。


「え?この人たちなに?ねぇ、天翔。」


そして一人の兵士が俺のところにきて


「おつかれさまでした。碓氷さん。」


「なんで敬語なの?」


「いえ、、隊長から指揮系統を任されている人を保護しろといわれたので。」


「そう。なら一応沙紀を病院まで連れて行ってあげなきゃいけないから。」


「了解しました、お送りします。」


「ありがとう。」


車に乗り込み、沙紀は俺の顔を見つつ周囲を見るという動作を繰り返していた。



「大丈夫。この人たちは日本の警察だから。」


「そうなの?でもなんでそんな人たちと天翔くんが一緒にいるの?なんで?!」


「あとでちゃんと話すよ。だから今はしっかりやすんで。」


「うん。。わかった。」




そして俺は無事に沙紀を救出し、病院へ搬送された。あの後に桐生と佐上は発見されなかった。



『世の中の関節は外れてしまった。ああ、なんと呪われた因果か、

       

                  それを直すために生まれてきたとは!』


  「ハムレット」シェイクスピア<第一幕第五場>

今回の最後にはシェイクスピアの言葉をお借りしました。


裏の自分は終了です。次回からは新章がスタートします。

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