表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第1編 Justice of Bullet  作者: SEED
第1章 裏の自分
3/28

拮抗

そして自宅に帰ると俺はまっすぐ自分の部屋に行く。そして机の上にある2台のデスクトップPCを起動する。


(フィィィン)ファンの回転音が部屋に響く。窓を開ける。新鮮な春の空気が舞い込んでくる。


椅子に座り、目の前にあるキーボードを打ち始める。


(カタカタカタカタ)


しばらく調べると、久山が言っていた人物を見つける。それをもとにさらに奥へさらに下へ入り込む。そいつの名前は桐生きりう 啓吾けいご年齢は21歳。現在は無職。住所は***〇〇○****。そのデータを見つからないようにダウンロードする。


「ミッションコンプリート.....」


そしてそのデータをいつも持ち歩いているノートPCへ移す。これで仕事は完了だ。

一回へ降りるとそこには沙紀が料理を終え、テーブルの上で待っていた。


「ごめん。遅くなった。」俺が部屋に入ってから20分が経過していた。


「......」口をきいてくれない。


「......」


「......なんですぐに降りて来てくれなかったの?」と頬を膨らませ言ってくる。まっすぐに俺の目を見ている。


「アルバイトの準備をしてたら遅くなった。」俺も目を合わせ言う。


「そっか.....分かった。」と笑顔を向けてくれた。


「よし、せっかくの沙紀の手料理なんだから冷めないうちに食べよう。」


「うん♪」そして夕飯を食べ始める。テレビでは天気予報がやっていた。


「今晩は雷雨になるらしいな。」テレビを見ながら言うと、沙紀は困ったような顔する。

そうか、沙紀は昔から雷が苦手なのだ。


「とにかく、さっさと寝るのが一番だ。」


「そうだね、、、」


まずい、もうナーバスモードに入っている。




そして寝る準備をすませ、俺はノートPCを立ち上げる。デスクトップはすべて電源を切っている。


ベッドの上で明日の天気などを見ているとドアがノックされる。


「う〜い。」適当な返事をする、相手は一人しかいないのだから。


遠慮がちにドアが開けられる。「どうした?」


沙紀の手には枕がある、、、まさか...........


「一緒に寝てもいい?」と顔を枕に埋もれさせたままきいてくる。


なんて断ろうと必死の脳内でプランを構成していると沙紀が俺の布団に潜り込んで来た。


「さ、、沙紀!!さすがにまずいって!!」と焦ってノートPCとともには慣れる。


「だって....」と言った瞬間雷が落ちる


(ゴロゴロッ、ピシャ〜〜ン)


「きゃぁっ!!」と言って俺の布団に潜る。これはもうどうしようもないな。


「分かったよ。ただし、寝相が悪くても文句言うなよ。(汗)」


「うん!!ありがとう!♪」


そして布団に二人で入る、俺は窓側を向く。そしてしばらくすると胸から腹当たりに衝撃がきた。なんだ?と思い後ろを見るとそこには沙紀が俺の体に手をまわして抱きついて来ていた。


「お、おい。沙紀。」と声をかける。さすがにこれは俺の理性がオーバーヒートしそうだ。


「お願い、今日だけ....」これは重症だな。仕方がない。


「今日だけだぞ。」そういい俺は眠りにつく。不思議とすぐに眠気がやって来た。









そして翌日は快晴だった。俺は一足先に起きて出かける準備を始める。そうすると沙紀が起きる。


「わるい、起こしちまったか?」


「ううん。大丈夫だよ。」と布団から出てくる。


「今日は出かけるの?」


「ああ、少し遅くなるかもしれない。」


「分かった。夕食はどうするの?作っててあげようか?」


「わるいな、頼むわ。...って今日も泊まる気か?」


「うん♪だって親はいないしね。」


「は〜、分かったよ。じゃぁ、後よろしくな。」


「うん、気をつけてね〜。」


そして玄関を出て駅に向かって歩く。電車に乗り、目的の駅で降りる。少しあるくとあるホテルが見えてくる。


中に入り、カウンターで自分の名前を出す。そうするとカウンターの人は鍵を出し、「905号室でございます。」と鍵を手渡してくる。


それを受け取り、エレベーターに乗って9階を目指す。9階から10階はVIPの人しか入れないらしい。エレベーターを下りると一人の男に「身分証明書の提示をお願いいたします。」と言われたので見せると、「失礼しました、ごゆっくりどうぞ」と頭を下げられた。


まぁ、法務大臣の関係者となればこれは普通なのだろう。前に行った料亭でもこんな感じになった。


そして905号室の鍵穴へ鍵を入れ、まわす。中に入り、リビングへ行くとそこには久山と2人のSPがいた。


「やぁ、おはよう。時間通りだね。」と笑ってくる。


「おはようございます。」


「ところで、そいつの所在などは分かったかね?」


「ええ、これです。」ノートPCに昨日入手したデータを表示させ、見せる。


「なるほど、このデータをこちらにも貰えるかな?」


「ええ、もちろん。それで、電話では言えない用件とは?」


「ああ、実はね。アメリカの反日本グループが小型の核爆弾を日本へ持ち込み、使おうとしているのだ。」


「なるほど、それで俺にアメリカのサーバなどをさがし、グループに付いての情報を見つければいいんですね?」


「ああ、物わかりが早くて助かる。」


「護衛は必要かね?」


「いえ、大丈夫です。いると動きにくくなることもあるので。」


「そうか、これが今回の事件でのみ有効になる君の警察アカウントだ。」紙とカードを渡される。


「今回の案件中に警察絡みで何か合ったときはそれをみせるといい。」


「分かりました。時間は?」


「2週間いないにできる限りのすべての情報をあつめてくれ。」


「分かりました。失礼します。」




そして帰宅途中、俺は考えていた。俺は今悪なんだろうか?それとも正義なんだろうか?

反日本グループから見れば悪だろう、しかし日本から見れば正義だ。






俺は.....どっちだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ