表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第1編 Justice of Bullet  作者: SEED
第4章 I'm Here
PR
25/28

隠されしネットワーク 後編

朝、ベッドから起きるとそこは見慣れない天井だった。徐々に頭が覚醒していき、周りを確認する。隣を見ると結衣が気持ち良さそうに寝ている。全身から嫌な汗をかいている。


「ああ、昨日はホテルに泊まったのか。」


結衣を起こさないようにベッドから立ち上がり、シャワーを浴びる。私服に着替え部屋を出てエレベーターへ向かった。そして一階に降り隣接しているコンビニに入り缶コーヒーを二本買ってコンビニを出た。エレベーターホールに行くとエレベーターのドアが閉まりそうだったので急ぎ足で中に入る。


「すみません。」


中に入ると女性が一人中にいた。何も考えずに端に立っているとその女性から話かけてきた。


「もしかして、碓氷くん?」


「・・・・・もしかして、木屋野会長ですか?」


「ええ、そうよ。久しぶり〜。でも私はもう会長じゃないわ。碓氷君が転校しちゃうから会長は悠真くんになったのよ?」


「ええ、俺よりもあいつの方がいいですよ。それより、木谷野さんはなんでここにいるんです?」


「私はこれから私用でね。ここに滞在しているのよ。」


「そうなんですか。」


「ええ、あっ、私はこれで失礼するわね。」


「ええ、分かりました。」


そう言って木谷野さんは5階で降りていった。そして俺はそのまま8階に上がりエレベーターを降りる。部屋に戻ると結衣はシャワールームから出てきた所でバスタオル一枚だった。俺の顔を見た瞬間数秒フリーズしながらも顔を真っ赤にする。


「か、カケルっ!!!??い、今までどこに行ってたの!!」


そう言いながら部屋の奥に走っていく。俺は笑いながらその後を追っていく。そして結衣が着替え終わるのを待ち、先ほど買った缶コーヒーを手渡す。


「ありがとっ。」


結衣はにこやかに笑いながらコーヒーを飲む。それを俺は見ながら今日行うことを考えた。


「結衣、今日は何か予定があるか?」


「私?特にないよ。それにテロの事もあるしあんまり私用入れたくないんだよね。」


「そうか。なら今日は情報収集にでも行かないか?」


「情報収集?それくらいカケルならここでもできるでしょ?」


「違うよ。行くのは、β NETだ。」


「・・・・・え?」


「あそこにいる『ナンバーズ』に今回の日本テロの事を聞いてくる。国際アンダーグラウンドとかでは今回のテロは結構有名だからな。遊びで調べてるヤツがいるかもしれない。」


「そうなんだ。分かった、私も行くね。でも『ゲート』って遠いの?」


「ゲートって言うよりは日本のエクストラネットだよ。『ゲート』はまた別なんだ。そして場所は池袋だ。」


「池袋っ?結構近いんだね。」


「まぁな。」


それ以上俺は語らなかった。そしてそのままホテルを出て電車に乗る。そして池袋駅で降り、町中を歩き続ける。クリスマスも近い成果にぎわっている。そして途中から路地に入りさらに奥へと歩いていく。そしてついたのは使われなくなった廃ビルだった。



「ここだ。」


「こんなところに?」


そして俺は小さい戸口の前に立ち横にあったインターホンを連続で3回押す。そうすると横の壁から端末が出てきた。指紋認証を行い、次いでコマンドを入力すると戸口からガチャンガチャンガチャンと音が聞こえた。そうするとドアが開いた。中に入るとそこには多くのHDDとサーバが設置されていた。どれも無作為に設置されているためコードが床を覆い尽くしている。


「掃除しないの?」

「しようにもできないんだよ。これ全部繋がってて一つ弄ると全部弄んないといけないからな。」


そう言いながら俺はさらに奥へ歩いていく。しばらく歩いていくと奥に部屋が一つあった。そこには部屋の外にはコードやPCなどが散乱しているがこの部屋にはこのPC意外に存在していない。俺はそのPCの前に座ると電源ボタンを押して起動する。そうすると


————Set USB Key please.————


と表示された。そこに俺はポケットから出したUSBを差し込む。そうすると


————Complete. ————


————Password Please.————


User Name : Trike


Password : ***********


————Complete———


起動プロセスが完了し、PCが起動した。何の変哲もないようなPCだがこのPCにはアクセスする場所も、PCとしての機能も一つしか入っていない。そうβ NETへのアクセス権限だけだ。

シェルを起動しβ NETへ接続する。


「β NETに入ったぞ。」


結衣が画面を覗く。しかしそこには一つのコンソールと一つのチャット画面しか存在していなかった。


「ここがβ NET?なんかイメージと違うね。」


「どんなのをイメージしてたんだよ。・・・・・β NETの中身、それはチャットルームだけだ。ここにあるエクストラネットは一つの集合体の一部だ。本体があるのは『上』だ。」


そう言って俺は上を見上げる。


「屋上?空?」


「・・・宇宙だ。」


「え?」


「宇宙には無数の衛星が漂っているその中に一つだけアメリカにある一つの通信施設から電波を送受信し、β NETが存在している。つまり、地上にあるエクストラネットはアメリカにある通信基地を通して衛星軌道上にある衛星にあるβ NET本体と通信しているということだ。それにそのサーバには世界のすべてを覗く事のできる『目』がそなわっている。つまり、そこにある衛星から世界中にあるネットワークを覗くことができるんだ。」


「そんなものが.......でもその通信基地を管理しているのは誰なの?」


「ここから先は俺たちナンバーズしか知れない機密条項だ。結衣にも話すことはできない」


「そ、そっか。」


「さっそく来訪者だ。No.7 FLEET。」


「タイミングよすぎない?」


「そりゃそうだ。何せこのβ NETに誰かが接続すると俺たちが登録している端末に連絡が入るようになっているからな。そして俺はFLEETに前もってこの時間にくるよう伝えておいたんだよ。」


「へー。」


FLEET——久しぶりだな。Trike


Trike——ああ、ホントにな。しばらく忙しかったんでね。


FLEET——事情は知っている、どうやら日本でテロが起きてるらしいな。


Trike——さすが。全部知ってるってことか。


FLEET——それで?


Trike——FBIがこのテロに介入を始めると聞いた。それについて情報が欲しい。


FLEET——お前ほどのハッカーならFBIぐらいいとも簡単にハックできるだろう?


Trike——時間が惜しいんだ。


FLEET——分かった。良いだろう。いくらだ?


Trike——情報しだいでどこまでも


FLEET——契約成立だ。


Trike——なぜ今更になって介入を始めたんだ?


FLEET——おそらくFBIの上が何かしたんだろう。


Trike——なにか?


FLEET——ああ。例えば、テロリストと手を結んだ。とかな。


Trike——そんなわけないだろ。


FLEET——ifの話だ。こっちがつかんだ情報だとFBIの中にテロリストの仲間が潜り込んでいる可能性がある。そこからCIAにテロリストの情報を与え、FBIをけしかけた可能性がある。


Trike——なぜ仲間の情報を?


FLEET——おそらく仲間を売り、信用を得る。そして次のテロに備える。とか。


Trike——次のテロ?


FLEET——今回のテロが最後とは限らない。そしてこれが終わったとしても次がある、ということだ。


Trike——なるほど。ここにアドレスを書いておく。何かあったらここに連絡をよこしてくれ。


FLEET——おいおい。いいのかよナンバーズだぜ俺もお前も。


Trike——正当な契約だ。それにこのアドレスはどうせセキュティも何もない捨てアドだ。


FLEET——いいぜ、分かった。


Trike——金は情報を更新されて行くごとに随時入金していく。


FLEET——分かった。金はワンソース1190ドルでどうだ?


Trike——乗った。


FLEET——契約成立。さっきの情報はただでいいぜ。またな。


————FLEET LOGOUT————


————Trike LOGOUT————


ちなみに、1190ドルは約10万円です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ