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第1編 Justice of Bullet  作者: SEED
第4章 I'm Here
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22/28

タイムアップ

ホテルのくらい一室の中で2台のPCディスプレイの光が男の顔をさらしていた。

その男はキーボードを叩き、Enterを押すとイスの背もたれに背中を預けた。


「カケルっ、終わったの?」


ベッドの方から結衣が話かけてくる。


「ああ、情報もゲットした。関係なら海外のサーバーを3個迂回してるからバレてないよ。」


「それで?」


「明日の午後18時にあるホテルの1001号室にJoBに武器などを寄付している人物、王・留美ワン・リューミン。P.J.F.Aも気づいてる。おそらく確保にくるだろう。」


天翔はパソコンのキーボードを指でなぞった。


「俺たちはそこに介入。・・・・・消す。」


「うん。」


「準備するぞ。」


そう言って天翔はイスを立ち、ベッドの隣にある大きなアタッシュケースを開いた。そこにはリキに依頼しておいたウルティマラティオ・へカートIIだ。

先端にはマズル・ブレーキがつけてある。


結衣も自分の武装を点検している。


















----------------午後17時-----------------------



「カケル?聞こえる?」


無線機の奥から結衣の声が聞こえる。


「ああ、聞こえる。」


「私はこれからホテル前のカフェで出入りを確認しつつ時間まで待つ。」


「ああ、俺はこのまま目標ホテルの部屋側の別な建物10階で待機する。」


「了解。」


そして結衣との通信を切った。


時間まではまだ少し余裕があるかそしてホテルの裏口を見るとそこには見慣れた軍隊の防具を守った兵隊がいた。








// P.J.F.A side START //


P.J.F.Aでは少し前に掴んだ情報を元にあるホテルを包囲していた。

しかし突破するには民間人が多い。

指揮官の霧島 裕也は悩んでいた。


「霧島、どうするんだ。」


現場の吉野隊長から指示を求められる。しかし、未だに結論は出ていない。防衛省の方にも直接確認を入れないといけないからだ。


「もう少し待ってください。待機です!」


// P.J.F.A side END//










--------------午後18時-----------------


「よし、結衣。行くぞ。」


無線に向かって呼びかける。


「うん。ホテルのセキュリティは?」


「全部ハッキング済みだ。今エレベータの電源を遮断。。。。完了。P.J.F.Aのほうも出くわしたら無力かだ。」


「了解。」


そして天翔はスコープを除く。今丁度部屋にターゲットが入ったところだ。

その下の階へ砲身を向け、引き金を引く。轟音と共に護衛の兵の頭が消し飛んだ。


それを合図に次々と護衛を撃っていく。12.7×99mm口径にはもはや壁の一枚くらい関係ない。





「10階、部屋の前までのルートを確保完了。」


「了解。こちらも向かう。」


そう言って天翔はアサルトライフルAK-47とデザートイーグルとハッキング中のPCを持ってホテルのエントランスに入った。


// P.J.F.A side START //


現場部隊隊長の吉野守と副隊長の伊藤 鳴は困惑していた。エントランスの中に侵入したはいいが、エレベータの電源は遮断。非常階段のドアは電子ロックで開かない。


「隊長、もうチャージで爆破して突破しましょう!」


「しかし、それは。。。」


「国家の安全保障が優先です!!」


「ううむ。」


その時、後ろから足音が聞こえた。。



// P.J.F.A side END //


天翔がエントランスに入るとすぐにP.J.F.Aの部隊に遭遇した。


「お久しぶりです。鳴さん、吉野さん。」


二人は驚愕した顔で天翔と見た。


「お前、なぜここに!?」


吉野隊長の周りにいた人が天翔の武装を確認して銃を向けてくる。


「俺は、『Trike』は10階に用があるので今日はこれで失礼します。」


軽く会釈して後ろポケットから閃光弾を投げる。

大きな破裂音のした後に目の前にいた屈強な兵隊は床に目を押さえてうずくまっていた。

非常階段のドアの前にたち、パスワードを入力してロックを解除して中に入る。ドアがしまるとロックが自動で再ロックした。


10階までは結衣がルートを取っていたのでなんの問題もなく上がれた。


「結衣。」


結衣が壁に沿って部屋の入り口を確認していたのでその後ろに入る。


「どうする?もう18時になるけど。」


結衣は手元の時計を確認しながら扉に目をやる。


「定刻になり次第突撃する。」


「了解。」


「一階の兵隊さんたちはどう?」


天翔は手元のノートパソコンのディスプレイを結衣の方へ向ける。そこには非常階段のドアを爆破する準備に入っているP.J.F.Aの部隊が見える。


「時間もあまりないね。」


「ああ。」











「定刻。突撃する。閃光弾準備。」


そう言って天翔はドアにチャージャーを仕掛け、離れる。


「突撃。」


天翔がチャージャーを爆破させ、ドアが吹き飛ぶ。そこに結衣が閃光弾を投げ込んだ。


甲高い空気を裂くような音と同時に光が放出される。その瞬間天翔と結衣は突撃する。

中に入ると身悶えするガードマンが二人いる。二人の手と足を撃抜き。他に残党がいないことを確認する。



「Trike。いた?」


「いや、いない。そっちはどうだ?」


「こっちもいない。」


そして窓の外を見ると部屋の片方があいている。


「まさかっ!」と言って天翔が窓の外を下を確認する。そこには長い縄梯子が下に続いている。そして入り口の屋根にたった今ターゲットが降り立ったところだった。


「10階の窓から降りるなんて?!」


結衣はそういいながらハンドがンを下に向かって撃つ。


「無駄だ。おそらくあのまま迎えの車に乗るだろう。」そう言って天翔は転がっているガードマンに話かける。


「おい、お前あいつの行き先がどこか分かるか?」


「い、言う訳ないだろう!」


天翔はため息をついてライフルをガードマンの心臓に当てる。


「言うか。死ぬか。・・・・・どっちだ?」


結衣は天翔の顔を見た。その横顔は殺気をまとっていた。それをガードマンも感じたんだろう。顔を青ざめ口を開いた。


「ほ、本当に助けてくれるんだろうな?」


天翔は口を開かない。変わりに銃をもう一人のガードマンの頭に突きつけ、引き金を引いた。フルオートのアサルトライフルから3発の銃弾が飛び出し、男の頭を吹き飛ばした。


「ひっ!?い、言うから!あいつはおそらく成田空港に向かうはずだ!」


「空港?」


「ああ、今回の取引が最後だって言っていた。だから外国に逃げるとか。」


「そうか。わかった。あばよ。」


そう言って天翔は部屋から出る。結衣もそれに続く。


「どうするの?」


「屋上に向かうぞ。」


「え?なんで?追うなら下で車を拾った方がよくない?」


「いいんだ。策がある。」


そして屋上に向かうとそこには久山悠真がいた。


「天翔、こっちだ。」


「ああ、さんきゅ。」


そう言って天翔は悠真からアタッシュケースをわたされた。


「これは?」


「ああ、悠真にあっちのビルから俺が出たらへカートを回収してこっちにもって来てもらうように頼んだんだ。」


「で、でも非常階段とエレベーターは停止されてるはずじゃ。」


「ああ、それはP.J.F.Aの部隊は非常階段前にいるからな。その時だけエレベーターの電源遮断を解除した。」


結衣はなるほどと思ったそれなら天翔がライフルとへカートを持ってくる必要はないわけだ。


「それで、こんなところに持ってきてどうするんだ?」


アタッシュケースから部品を出して組み立ててる天翔に悠真は質問した。


「ここからさっき逃げたターゲットの車を撃抜くんだよ。」


「「・・・・・」」


無理だろ。とここにいた全員が思っただろう。とまっている車を撃つならまだ分かる。しかし今のターゲットは車で移動しているのだ。しかも時速50〜80kmで。


「さすがにカケルでも無理だと思うけど・・・・・なにか勝算があるの?」


「ああ、その手はずはもう整ってる。今警視庁の交通管理センターに侵入してる。そこから渋滞を意識的に起こす。そうするとどうなると思う?」


結衣に顔を向けると顔をかしげる。隣から悠真が「信号か」と声を発した。


「そう。信号だろ?渋滞を起こせば敵は抜け道を探す。しかしそこも渋滞。それを繰り返していくと敵はいつのまにかこちらの手の中だ。」




しばらくキーボードを打っていた天翔がへカートIIを屋上の端へ持っていく。そこからスコープを調整し、除く。


「敵は?」


隣で結衣が望遠鏡を手にライフルの先を見る。


「あそこの廃棄されたアパートだ。今丁度・・・・・出てきた。狙撃する。この距離だと700メートルくらいか。いける。」

















呼吸を整えスコープの真ん中にターゲットの車に合わせる。














息をすい、止める。














ブレがとまる。














引き金をしぼる。















マズル・ブレーキから火花が飛ぶ。













大きな衝撃が手から肩を襲う。












それを感じながらターゲットを確認する。


「結衣、周辺監視を頼む。」


「了解。」


スコープの先ではターゲットの車が爆炎を上げながら爆発を繰り返している。おそらくターゲットの男も吹き飛んだだろう。


「よし、撤収する。」


そう言って鞄からロープを取り出す。それを窓の一角に括り付け屋上から一階へ落とす。


「結衣、悠真。俺の順番で行くぞ。」


「了解。」「分かった。」








一階の裏口に降り立ち、周囲を警戒する。


「敵影なし。引くぞ。悠真はこのまま何ごともなかったように帰るんだ。連絡はまた別なアドレスから連絡する。」


「分かった。」


そして悠真はマンションの間から大通りへ出て行く。それを確認して天翔は結衣の肩を叩く。


「俺たちも帰ろう。」


「うん。」



そしてその日は今までいたホテルをチェックアウトして別なホテルへとチェックインした

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