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一話 はじまり

僕は親も友達もいない。

親は物心つく前に多分、亡くなったのだろう。

髪はボサボサの土まみれで服は路地のゴミ箱の中にあった大きな布をマントの様に体、全体を覆っている。

今日泊まる場所すらも僕にとっては当たり前の様にない。


「今日はどこで寝よう」


道はダメだ、前に道で寝ていたら店の人たちに怒られた。屋根で寝たこともあるが猫たちに追いかけられた。


僕が寝る場所を探しているとレンガでできた大きな倉庫を見つけた、扉に鍵はついていたが古くなっていて簡単に開いた。中には木箱や樽がたくさん置いていて、まだ使われているみたいに見える。


人の気配はなかった、ランタンの火も見えない、僕はすぐにここで夜を過ごそうと決めた。


中に入ると突然、棚の上から何かが僕の頭の上に落ちてきた。しゃがんで手に取ると変な飾りがついた緑と黄色の小さめなボールだった。


僕はなんとなくボールを片手で上に軽く投げたりした。

そのうち、もう二つボールが上から落ちてきた、やはり変な飾りがついていた。


僕は昔街中で見た顔に落書きみたいな模様と帽子を被った人がボールを何個も投げてはキャッチするのを見たことがある。


このボールはその時のボールに少しだけ似ている気がする。僕は一つまた一つとボールを投げたがキャッチできずに地面に落ちた。


僕は何回やってもできなかった。そのうち頭にカチンときて地面に落ちはボールを壁に思いっきり叩きつけた。


すると変な声がどこからか聞こえた。

僕は灯りもない場所から声が聞こえたことに体が少し震えた、誰かいるのかと右や左にもボールを投げたすると両方からも声が聞こえたのだ。


怖くなり倉庫から出ようとした時、棚の上から声が聞こえた。


「そこの君、ここには何もないから帰って」


上を見ると赤い目が僕を見ていた。僕は気絶した。


目が覚めると木箱の上に寝っ転がっていた、大きな布までかけてあって、入ってきた扉を見ると朝日が差し込んでいた。


呆然としていると横から夜見た赤い目が僕を見ていた。


緑色の髪で目が赤くて顔に水玉や星やハートの落書きがあった。


僕は驚き声を荒げた。


女性「静かにして」


女性が男の子の口を押さえた。

彼女は僕が誰なのかを尋ねた。


僕の名前はルピス、僕は顔をしっかり見てはっきりと自分の名前を伝えた。


彼女も名前を言おうとした時、彼女の後ろから昨日遊んだボールがふわふわと浮いて現れた。

僕は再び驚きボールに指を指しながら言った


「うっ浮いてる!?」


彼女も指を指す方を見ると驚くと思いきや何事もなかった様に近くの樽に仕舞い込んだ。


僕は再び気絶して、しばらく眠った。


起きると何か話し声が聞こえた、一つはさっきの女性、後の三つは夜に聞いた変な声だ。恐る恐る被っている布を少しどかすとボールが浮き女性と話している。


僕は飛び起き彼女たちの方を見た。


「なんでボールが浮いて話しているんですか!?」


・・・「ボールじゃない、ロイだ!、こっちがイヤでこっちはヤルだ」


ボールはルピスに近づき問い詰めた。


ロイ「昨日な三人揃って同じ夢を見たんだ、誰かに壁に投げつけられる夢で起きたら俺たち土まみれだった、お前何か知らないか」


女性「ロイ、夢で八つ当たりしない方が……」


ロイ,イヤ,ヤルはルピスを睨みつけた。


ルピスは昨日の夜投げて遊んだことを正直に話した。


ロイ,イヤ,ヤルはルピスに飛びかかり喧嘩を始めてしまった。その様子を面白そうに口を手で覆い声を出すのを堪えている女性は木箱や樽を手で叩き、声を出すのを堪えていた。


イヤ「そもそもお前土まみれで臭いんだよ!」


ヤル「かけてあげた布の方が汚れたよ」


ロイ「風呂入れ!」


確かに汚れていて臭い僕は風呂へ入ったことがなかった。僕にとっての風呂は雨なのだ。


風呂といえばお湯を溜めて入るものだが僕は水風呂にも入ったことがない。土をはらっても肌には土の色がこびりついたままでいつも綺麗ではなかった。


女性「ロイたちお風呂入れたあげて」


ロイたちは僕をお風呂場へと連れて行った。僕は風呂に手をつけた、温かかった


イヤ「まず掛け湯だ」


イヤは桶に風呂の湯を汲み僕の頭に掛けた。掛けたお湯は土の色になり床に広がった、何十回も掛け湯をしてお湯が透明になるまで掛けた、髪も何回も洗っては汚れを落とした。


気がつくと溜めてあったお湯がなくなっていた。


ロイ「おい!ルピス井戸へ行くぞ」


体は濡れたまま大きなタオルにくるまり外へ出て井戸へと走った、外は満月の夜になっていた。ロイたちが桶に水を汲んでは僕に持たせ何往復もして風呂に水が溜まった、途中からイヤ,ヤルも桶に水を入れて運んだ。溜め終わると女性が薪とマッチをもって帰ってきた。女性は薪にマッチの火をつけ風呂を沸かした。


僕は火をつけている女性に名前を聞いた。


女性「私はラリラ」


風呂が沸きラリラは手をお湯につけた、お湯から手を出すとパンッと両手を叩き言った。


ラリラ「よし ロイ,イヤ,ルピスはお風呂入って、ヤルは私とちょっと買い出しに出かけるよ」


ロイたちは驚きラリラの方を見てなぜルピスと入るのかと言った。


ラリラ「ロイもイヤも疲れたでしょ、ルピスとゆっくり入りな、後ルピスに洗ってもらいな」


ラリラはそう言い残しヤルと外へ出ていった。


お風呂から出ると男の子用の服が置いてあった、始めて服を着る僕にとって、いつも道ゆく人が来ていたものと同じものが着られることに少しワクワク感があった。新しい服を着れていることに喜びを感じ僕はあちこち走り回った。そのうち疲れて寝てしまった。


朝になると知らない男の子と男性がいた。








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