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この世に幽霊なんていないってお母さん言ったよね!?  作者: 澄泉


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1/3

初めては花子さん(仮)でした

あれは私が小学生3年生だった頃。


それまで幽霊なんて見たこと無かったし、親も

「そんなものいないんだから信じるなんて馬鹿げてる!いないんだよ。あれは作り物なの!だから信じなくていいよ。世の中にそんなものいません!」


……と。

怖い映画や夏休みのホラー特集なんかを見た日にトイレに行けなくなった私に毎回言ってくれてたから、私は信じて安心してた。


そしてその出会いは唐突に起こる

学校で物凄く流行ってた遊び、それは花子さんを呼ぶこと。


そのせいでトイレは大渋滞を起こすほどだった。

順番待ちしてる間に休み時間終わってしまうからなかなか実行できない。


友達がこう提案する。

「私たちは放課後やろ!?」


「いいね!カズはどうする??」


私こと万葉(かずは)は少し悩んだ。怖がりだから

するともう1人の友達が言う


「どうせなにも出てこないよ!みんな言ってた!ねー!カズもやろうよ!」


友達に2人に引っ張られる私

怖いけど興味の方が勝ってしまう


「んー。わかった、あたしも行く!」


「「やった!約束ね!」」


そして3人で指切りをして放課後になるのを待った。


ホームルームが終わったあと。

静まり返る廊下。


その1番奥に私たちの使うトイレがある。


男子と女子の間に仕切りで壁を作ってあるが低学年らしいオープンなトイレ。


私たちは誰もいないトイレにドキドキしながら向かった。


7つトイレが設置してある奥から3番目に花子さんがいるらしい。友達が一人、また一人と試していく


コンコンコンと3回ノックし

「はーなこさん!遊びましょ?」


と、話しかけ10秒待つ。

……何も起こらない。

2人目も同じ結果だった。

ドキドキしていた私たちはホッと胸を撫で下ろして


「やっぱ噂は嘘だったんだねぇ」

「こんなもんだよね!あはははは!」

「でも、カズやってないじゃん!やりなよ!ここで見ててあげる!」


すこし怖いが友達が傍にいてくれる。なら出来そうな気がした

「……じゃあ、やってみよっかな。そこで見ててね!」


「わかった!頑張って!!」


私は奥から3番目のトイレのドアの前に立ち、深呼吸した。

コン、コン、コン……


「はーなこさん、遊びましょ?」


……10秒待つ。


シン……と、静まり返るトイレ。

「やっぱ、何も起こらないね。」


「だよね!やっぱ迷信だ──────」


次の瞬間


ザアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!


全ての、男子側のトイレ、女子側のトイレ、全ての水、そして手洗い場の蛇口が一斉に開き大量の水が吹き出した。

全て同時に。


「「ぎゃああああああああああ!!」」


悲鳴と共に走り去る薄情な友達。

置いていかれる私。

怖くて走って逃げる

すると廊下側のご飯を食べる時に使う手洗い場の水まで全て蛇口が開き水が流れていた


怖くなって友達と走って階段を転げるように降りていく。

(今のは何か、点検か何かで……先生たちがやったんだ!絶対そうだ!!)


必死に現実に有り得そうな理由を自分に言い聞かせる。逃げる途中、担任の先生がチラッと見えた


「せっ先生!!!!」


「あら、あなた達まだ残っていたの?早く帰りなさい。下校時間はとっくの昔に過ぎているわよ?」


「そのっ!それより聞きたいことがっ!」

友達が先生に詰め寄る

……私と同じことを考えていたらしい。


「どうしたの?」


「さっ……3階の私たちがいつも使ってるトイレ、あそこの水が全部一斉に流れたんです!!今さっき!!!何か……点検とかですか?」


キョトンとする先生

……現実は残酷だった。


「何言ってるの。そんな事あるわけないでしょう。」


……じゃあ……さっきのは……何?


「でっ……でも私たち3人で水が勢いよく全部一斉に流れるとこ見たんです!!」


「本当なんです!!水道の蛇口も全てでした!!!」


「……あなた達何かの怪談とか見すぎなんじゃないの?いいから早く帰りなさい」


全く相手にして貰えなかった。

友達二人は唖然とし、私を見つめる


「……もう絶対カズとはこんな遊びしない」


「……私も」


うん、すごく理不尽。

私何もしてないし、したの花子さん(仮)じゃん

この日を境にこの2人とは徐々に疎遠になったのは言うまでもない


これが私の幽霊のファーストインプレッション。

大したオチはないけど、これリアルな話。


これからどんどん感度が良くなっていって、いい迷惑を被るようになる。


……本当にいい迷惑だよ全く

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