気づけばワームに囲まれた?! あられもない姿での戦い!
ダンジョン一階の中通路でジェイルに会ってからというもの、姉であるリーゼ・シュナイデンは僕を撫でながらダンジョンを進んでいた。わーい(*´▽`*)僕にはわかる。姉は怖がっているのだ。ジェイルは僕のことを狙ってこなかったが、敵がいつ後ろからバックアタックしてくるかわからない。確かにそれもそうだ。
その気持ちはわかる。でも!背中と荷物の隙間に無理矢理入ってなでなでするのはどうなのよ姉さん?!(とても歩きにくい)一階中央のポータルにギルドカードをかざす。
「ワープポイントが記録されました」と、かわいいシステム音が鳴り響いたかと思うと、姉がふふんとうれしそうな顔をする。や~っと解放してくれた!
「アルマ!アイテムでサポートよ!」両手を膝に付き少しはあ~と休憩していると、突然姉の声が響く。なんと気が付けば、そこには大量のワームが周りを取り囲んでいた!
TIPS※ワーム白い虫の幼虫で、でかい。相手を拘束する糸を吐く。
なっ、なんでポータルがある部屋にまで?!嫌な予感が頭を巡り出す。そう、巣が近くにあるのだ。思考をしている自分はかなりの時間止まっていたのだろう。姉であるリーゼ・シュナイデンは僕ことアルマ・シュナイデンにいつもとは違う少し違う口調で命令する。
「アルマ!あんたが状態異常になると誰も回復できなくなる!耐性アップのポーションを飲んでおきなさい!」
鎌を出しながらそう言うと、ライアンさんも剣を抜き戦闘準備。僕も姉の命令を聞いてすぐにポーションをアムッと咥える。鎌を振るう姉の姿に見惚れながら、僕は少しクスっとしながらポーションを一気飲みした。
緑の光が体全体を包み込むと、シュワワワンと音が鳴る。耐性アップの合図を確認すると、今度は姉のターンだ。レイズスラッシュ!リーゼのスキルがワームに炸裂する!ピギャアと断末魔が聞こえ、パンパンと弾け飛ぶ。負けじと他のワームたちも拘束糸を吐き出し、リーゼを黙らした。
「くっ……このっ!」僕が即座に糸を溶かすポーションを姉に投げると、リーゼはかわいい声で、「きゃあっ!なによこれぇ!」なんと、糸だけでなく服まで溶けているではないか?!僕が衣服を溶かすスライムから抽出した特製のポーションだ!ふへへ。拘束されながら衣服がまばらに溶けていく姉の姿は、とても、いやらしかった~
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