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冒険者ギルド! いう事聞かないやつらだぜ!

2話目よ!いかに我が弟、アルマが可愛らしいか!アンタたちにもわかると思うわ!てことで、いいからさっさと本文へ~スマッシュ・ストライク!!


 時は遡り2週間前から始まる。始まりの町の冒険者ギルド受付で受付嬢と何やら揉めているリーゼ。どうやらA級クラス以上の戦士をパーティに寄越せとギャーギャー喚いてる様子。僕は相変わらず姉の後ろで黙ってニコニコしながら、よいしょとカバンを持ち直して、今後のことについて考えていた~



「だ~か~ら~! Aクラス以上の戦士を寄越しなさいって言ってるのよ! この! 私が!」



「ですからお客様、ギルドに登録されたばかりの方は、Fクラスから始まる規定ですので。パーティにマッチングできるのはFクラスの戦士になります」



 ダンジョンを踏破すれば一攫千金が狙える。冒険者の常識だ。ここ冒険者ギルドでは冒険者の登録やパーティの斡旋を行っている。その夢を追いかけ今日も冒険者たちがダンジョンに潜っていく。姉と僕のパーティもその夢を追いかけパーティを組もうとしていた……んだけど 汗


 あ、お姉ちゃん、この!私が!の時、胸に手を当てていかに自分が偉いか表現したでしょ(Fクラスだけど)後ろに立っていてもお姉ちゃんの事ならなんでもわかるんだよ?だって、僕は姉萌え至上最強だもん←だれだよ


 このままでは埒が明かない、そう思った僕は姉が最も喜びそうな媚媚こびこびのポーズで人差し指を口に咥えながら涙目で訴えかける。


「お姉ちゃん……受付嬢さん困ってるから、我慢しよ? きゃるん(効果音)」


 決まったッッ!これが僕流スマッシュ・ストライク!いや、ショタっ子・ストライクとでも言おうか……

 と思いつつガッツポーズしながら陰でこそっと暗黒微笑を決めていると、姉であるリーゼは子犬のように小刻みにプルプルしながら突然の抱擁を決めた(僕に)おそらく、溢れる愛を我慢できなくなったのだろう(確信)ンマ~とキスしてこようとしてくる姉の猛攻をかわしながら、受付嬢さんにアイジェスチャーで目配りする。無言でグッドサインする受付嬢さんは、少し可愛く見えた。


「ああ! アルマ! 私のアルマ! なんて可愛いの?! もう抑えきれないっ!」


 その異様な雰囲気を怪訝な顔で見つめていたのがこれから何度も死線を共にするであろう、我らが戦士、ライアンだった~




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