最強の姉?! 冷徹姫リーゼ参上!
超絶お姉ちゃん活劇、ここに開幕よ!あんたたち、あたしのアルマへの溺愛ぶりをとくと目に焼き付けとくがいいわ!あらすじ?なによそれ!いいからとっとと本文へ~スマッシュ・ストライク!
初心者ダンジョンの第三階層で、僕ことアルマ・シュナイデンはいつものように姉の後ろをついて、荷物持ち。姉の名前はリーゼ・シュナイデン。僕の自慢の姉だ。スラっとしていて長い髪でツインテール。容姿端麗、眉目秀麗、そんな言葉が相応しい。
パーティーの前でタンクをしているのが、戦士のライアンさん。口癖は「おっさんと言うな」です。年は……若い方だと、思う(見た限りは)ところで、みんなは気付いたと思うけど、このパーティ、何か欠けてると思わない?ですよね。それは後でわかります。とにかく、自慢の姉なのだが、とても気が強い(ライアンさんにだけ)ライアンさん、ご愁傷様です。
「ちょっとライアン! アンタ! ウォークライを常にかけ続けなさいっていつも言ってるでしょうが!」
まただ、始まった……汗 痴話げんかだ。姉の強い言葉でライアンさんがビクッと肩をすくめた。クルリと後ろを向きジトっとした目で姉のリーゼを見る。あん?なによ。と言う顔で両手を腰に当てガルルと顎を突き出す。次第に僕の方を向き、アルマはかわいいね~と僕の頭を撫でに来る。そう、僕はかわいいのだ←おい
満面の笑みで姉のわしわしを受けていると、ライアンさんが少し怒った顔でバーサク……ボソッと言いかける、姉は光の速さで戦士、ライアンの元へ駆け寄り、両肩を持ち上に上がったかと思うと、首に足をかけ、無言でフランケンシュタイナーをかけた!カンカンカン!リーゼ・シュナイデンの勝ち!バーサク?一体何のことだろう。状態異常なんて誰もかかってないのに。ふう。な~んてそうこうしているうちに、ボス部屋だ。
つ、つおい!さすがは第三階層のボス……!姉の鎌による猛攻でもHPを削り切れないなんて!ここは僕の秘密にしていた錬金術で……!と思っているのもつかの間、僕はボスの攻撃で後ろの壁に吹き飛ばされ、体を強く打ち失神した。「アルマ?!!」そこから先は何も覚えていない。気が付いた時には、ズタズタにされているボスの姿があった。まさか……ふふ。やっぱ僕のお姉ちゃんは最強だ。ライアンさんは特に気にしていない様子。お姉ちゃんは僕が気づいていないと思っているのだ。えへへ。(∀`*ゞ)僕が気を失うと、リーゼがバーサク状態に。このパーティーにヒーラーがいない理由……それは!弟に傷を着けるものすべての敵をなぎ倒しながら回復するバーサクヒーラーがいるからである!
場面は変わり酒場にて~
おい、最近ダンジョンを騒がせてるパーティーの噂、知ってるか?なんでも、ヒーラーがいないんだとよ。怒り狂い、眼前の敵全てをなぎ倒したあと、パーティを全回復する。バーサクヒーラーがいるって話だ。今いちばんホットでアツいパーティだ。奴らが……出てくるぞ。
新進気鋭のツインテール!その身に隠したるはバーサクヒーラー!ダンジョンの奥地にて待ち受けるは!オウマ六人衆!只者じゃない強者ばかりだ!果たして最強の姉は、最強の六人を退けることができるのか?!ここで六人のパワーメーターを紹介するぜ!
龍王寺スピカ その一打は星の如き流星。筆頭拳士。
私情のイルミナル 愛を勘違いしている武器の達人。勝手にアルマくんを夫にしようとする。
策謀のパンテラ 知を持って揺さぶりをかける。策士。
力尽のマクロ 力の大きさを操る。
トマルとシーニュー 双子。鮮烈のツインアタックをしかけてくる。ガード不能。
怒涛のナイジェル コンボを決めることに以上に熱中している。
この物語は!至高なる姉が冷徹姫と呼ばれるまでを描いた、姉萌え冒険譚である!
フフフ……私がバーサクヒーラーだってことは、ナイショにしといてくださいね?(決めポーズ)
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