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お礼状

 

 帰ってから、パーシヴァル様に案内して貰ったお礼をせっせと書く。

 前世では書きたくても書けなかったファンレターだ。

 自然とテンションが上がる。マリー先生から、枚数が多すぎると渋い顔をされたが、こんなチャンス二度とないかもしれないのだ。


「パーシヴァル様から返事が来たわ!」


 念願の推しグッズゲット!

 しかも、直筆の手紙だなんて嬉しすぎて、鼻血が出そうだわ。これは家宝確定よ!


「手紙ありがとうですって!」


 手紙を抱えて喜びのあまりぐるぐる回る私にマリー先生はひいてるけど。いいのよ、今日の私は最強だから。


「まあ、来月劇に出られるんですって!」


 なんと。あの漫画に出ていた劇ね?見たいわ!


 パーシヴァル様の劇。どうやってチケットを入手しようかしら。親戚を総動員してでも、入手しなくては。

 こんな時、王族バンザイだわ。


「パーシヴァル様のチケット必ず入手してやるわ!」


 メラメラと燃える私にマリー先生が後ずさったけど。気にしないわ!

 明日、お父様におねだりしてみましょう。駄目なら、伝家の宝刀、曾祖母であるユリア王太后におねだりね!



「手紙の件は聞いたよ。」


 朝食のテーブルでお父様が私の顔を見た途端、切り出した。いつも柔和なお父様の顔が渋い。


「お父様、お願いが…。」


「海軍士官学校の観劇の件だろう。エスメラルダ、お前は一度決めたら止めても聞かない娘だ。どうせ私が駄目ならユリア王太后の所に行く気だろう。」


 お父様、どうしてわかりました?もしやエスパーですか?


「どうしても見たいのです。」


 それを見ねば私の推しへの愛が廃る。

 私の気迫に諦めたようにお父様がため息をついた。


「わかった。手配しよう。リチャード将軍に話を通しておくよ。」



いつもお読みいただいてありがとうございます⭐


少しでも、面白いと感じていただけましたら、スクロールの先にある星や、ブックマーク、感想などをいただけましたら、モチベーションアップに繋がります。


これからも毎日更新していけるよう頑張りますのでよろしくお願いいたします。

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