誕生日ケーキ
生まれた日はわからない
ただ言えることは
逆風に弄ばれ必死に足掻くことが
現在を生きてること
いつからか吹き荒れた
風は片時も休むことはない
挫けそうになって風の流れに
身をまかせたこともあったよ
行き着いた先は萎れた吸い殻の
吹き溜まりのよう
意を決してもう一度この身を翻して
生まれた日に向かって歩きだした
逆風とともに生まれた日に
風なんかもう怖くない
この風はね人々の吐息だって
想えるようになっていた
誰もが抱える火の気が燃え移って
数え切れないくらいの
ローソクの炎を吐き消してくれる
吐息なんだ
いつの日かこの風が止む
穏やかな日がくるよ
その日が僕の誕生日になるから
読んでくださりありがとうございました。