表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

誕生日ケーキ

作者: 善行望


 生まれた日はわからない


 ただ言えることは


 逆風に弄ばれ必死に足掻くことが


 現在いまを生きてること



 いつからか吹き荒れた


 風は片時も休むことはない


 挫けそうになって風の流れに


 身をまかせたこともあったよ


 行き着いた先は萎れた吸い殻の


 吹き溜まりのよう



 意を決してもう一度この身を翻して


 生まれた日に向かって歩きだした


 逆風とともに生まれた日に



 風なんかもう怖くない


 この風はね人々の吐息だって


 想えるようになっていた


 誰もが抱える火の気が燃え移って


 数え切れないくらいの


 ローソクの炎を吐き消してくれる


 吐息なんだ



 いつの日かこの風が止む


 穏やかな日がくるよ


 その日が僕の誕生日になるから


 

読んでくださりありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ