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第3章の登場人物紹介・裏設定②

こちらはイリアス救出(42話)以降に登場した人物の紹介となります。

あと、人物ではないですが今回舞台となったホルハイム王国の簡単な紹介も追加しておきました。

⬛︎ラクレールの街


イリアス・バイロン 19歳 男性

帝国はバイロン侯爵家の正妻からではなく、第二夫人を母親として産まれてきた侯爵家の腹違いの三男。侯爵家が武勇を重んじる中、将軍の地位に就いた上二人の兄のように体格や武勇に恵まず、またイリアス本人もあまり武勇に興味がなく、文献や書籍から様々な知識を得ることに興味を持った事で父親や兄から疎まれて育った過去を持つ。

それでも彼はその立場を受け入れていたが、近年の加速度的な軍閥化を懸念しアズリア達に協力することとなった。


シュミット・バイロン 26歳 男性

ホルハイム第二の王都と称されるラクレールの街を陥落させたロゼリア将軍に代わり、占領した街の統治と帝国軍の統率を任されていた帝国将軍にしてバイロン侯爵家の次男、つまりイリアスの兄である。

帝国軍の中でも精鋭とされる帝国重装騎士(インペリアル・ガードナー)に任命されているのは武勇に優れてはいた証なのだが。

武勇に劣り知識や情報を優先する腹違いの弟イリアスを「小賢しい」と切り捨てていた。


メイカ 6歳 女の子

帝国軍から解放した後のラクレールの街中で一輪の花をアズリアにくれた女の子。

戦争の最中にアズリアに話しかけられるところを見ると、意外と肝が座っているのかもしれない。


マリアナ 35歳 女性

メイカの母親で、旦那が以前のラクレール防衛戦で受けた傷が元で昏倒し、治療院でも手の施しようがないと匙を投げられ半ば諦めていた。

本来は街の酒場で料理人として働いている。


ヘーニル 37歳 男性

街の衛兵として広く顔の知れた男だったが、先のラクレール防衛戦でナイトゴーント隊が使う特殊な毒を街に潜入した吸血鬼(ヴァンパイア)から受けて意識が戻らず昏倒し続けていた。

解毒したアズリアに恩を感じていて、ラクレールに再度紅薔薇(グレンガルド)軍が接近した時にも、アズリアの出撃のために城門を開ける許可を貰うために衛兵の仲間たちに頭を下げて回っていた。


ニムバス ?歳 男性? 吸血鬼(ヴァンパイア)

本文では結局「金髪の吸血鬼(ヴァンパイア)」としか記されなかった紅薔薇(グレンガルド)軍の隠密部隊であるナイトゴーント隊を操る上位種(エルダークラス)吸血鬼(ヴァンパイア)

隷属種(スクワイア)を同時に10体までなら指揮出来る能力を有し、その闇魔法と高い身体能力で一時アズリアを追い詰めるも、神聖魔法を得意とするエルの「神聖十字砲火(ホーリー・クロスフレイム)」を受け消滅した。


ヒュペリオン ?歳 男性? 精霊?

イリアスが帝国軍から持ち出した切り札である漆黒の結晶体(クリスタル)に封じられていた存在。

どうやら魔術文字(ルーン)の一種であるのは間違いないようだが、今迄に「意志を持つ魔術文字(ルーン)」に遭遇したことがないアズリアは一体彼が何者なのか見当すらついていない。

ただ一つ言えるのは、あの時彼の言葉に従って「契約」を結んだのならロゼリア将軍だけでなく、後から出現した紅薔薇(グレンガルド)公にすら勝利することが出来ただろう、と。


⬛︎王都アウルム


イオニウス・デオ・ホルハイム 45歳 男性

獅子の鬣のような金髪と顎髭の筋骨隆々な初老の男性。第8代ホルハイム国王として、代々伝承されてきた雷の魔剣エッケザックスの正当な継承者である。戦闘時は、太陽鉱(オリハルコン)製の黄金の輝きを持つ全身鎧を装備し、その上から赤い下地に金の刺繍を施した外套を纏う。

異種族であるティアーネとの婚姻は最初先代ホルハイム王に猛烈に反対されていたが、ホルハイム旧王都の地下に封印され眠りについていた災厄の魔神を優秀な精霊術師であるティアーネとの二人で倒して無理やり結婚を勝ち取った経緯がある。


ティアーネ・ディア・フィレム 150歳 女性 妖精族(エルフ)

ホルハイム王妃にして、フィレム氏族の妖精族(エルフ)超級魔法(ハイエンシェント)に匹敵する程の強力な精霊魔法を使い熟すことの出来る優秀な術師である。

跡継ぎであり我が子である10歳の第一皇子ロシェットがいるが、あまりの溺愛ぶりに周囲からは早く子離れをするよう苦言を呈されている。

現在は王都防衛戦で受けた特殊な毒を受け、意識が戻らないまま病床に伏せっており、まだ国民にそれを公表してはいない。


ネルソン 36歳 男性

コルチェスター王国より派遣されてきた四隻の軍艦を指揮する同海軍の総督で、補給のために停泊していたアル・ラブーン王国からノルディアとユメリアの乗船希望を二つ返事で承諾する切符の良い性格をしている。

港街メレアグロスから上陸し王都を包囲していた帝国軍を西側より攻撃した。


オルレリア・マーグレット 26歳 女性

オルレリア聖十字騎士隊の隊長格で、イスマリア聖王国の教会騎士(テンプルナイト)の証として22振りの聖剣のうちの一本を授かっているが、本人は極度の近視で視力を維持するために眼鏡が手放せず、眼鏡がないと離れた人物も判断出来ない程である。

余談だが、神に純潔を捧げた身であり性交などの知識はあるがこの年齢まで男性経験はない。


⬛︎帝国軍


ロゼリア・フランベルジェ 18歳 女性

紅薔薇(グレンガルド)の軍勢を率いるに相応しい緋色の甲冑を纏い、艶やかに腰まで伸ばしたブロンドの髪はポニーで束ねている。通常「焔将軍」。

歳若くしてその才能を買われ紅薔薇(グレンガルド)公ジークの寵愛を受け、若干18歳にして将軍位を賜り一軍を率いることとなったフランベルジェ子爵家の当主でもある。

魔術の知識や行使、戦闘能力は確かに同年齢で突出した才能だが、故に帝国古参の将軍らからの嫉妬や悪意からロズワルド、ロザーリオ両名に擁護されている部分があるのもまた事実である。


イフリート ?歳 女性? 精霊

ロゼリアと仮の契約を結んで火の魔力を自在に使い熟す(すべ)を譲渡していた炎の精霊。かなり男勝りで好戦的な性格をしていて、一人称は「オレ」。

氷の精霊(セルシウス)と同じ好戦的でもこちらは一対一を好むのではなく、大群を炎で蹂躙するのが好みである。

精霊の中でも関係性はあるようで、大樹の精霊(ドリアード)水の精霊(ウンディーネ)は元々炎と相性が悪いためかほとんど面識がなかったりする。


ロズワルド 61歳 男性

長年、帝国軍人として愛用の戦斧(バトルアックス)を構えて片目を失いながらも戦場を駆けた生粋の武人だったが、それ故に権力闘争で呆気なく貶められ中央から遠ざけられる形で紅薔薇(グレンガルド)公爵家の下に就く。

そこで現当主ジークと対面し絶対の忠誠を誓い、ジークお気に入りのロゼリアを補佐する立場を取る老騎士。


ロザーリオ 30歳 男性

元々は帝国民ではなくヤマタイの剣士だったが「人を斬りたい」という欲求が強すぎたために追放され、帝国に流れついた彼を仕官させたのが紅薔薇(グレンガルド)公ジークだった。

ヤマタイ製の「カタナ」という片刃の曲刀をこよなく愛し、敵を倒すためなら手段を選ばない手法から帝国騎士や将軍からは白い目で見られている。


エルドリク・バイロン 65歳 男性

ホルハイム侵攻の総指揮を皇帝より任された大将軍にして帝国侯爵の最有力。彼を筆頭として帝国では将軍らが周辺国家への侵攻を声高に主張していて、このホルハイム侵攻に勝利し帝国で確固たる位置を確立する目的が今回の侵攻にはあった。

なので戦功を掠め取られる可能性のあったロゼリア将軍ら紅薔薇(グレンガルド)軍の参戦には反対していたが、皇帝の一声で首を縦に振らざるを得なかった。


クロービル・バイロン 29歳 男性

今回ホルハイム侵攻に参戦した帝国将軍でバイロン侯爵の長男。確かに優秀ではあるが、父親であるバイロン侯爵に周囲が遠慮して過大に評価されてしまっているのも確かである。


トマス 45歳 男性

今回ホルハイム侵攻に参戦した、バイロン侯爵派の帝国将軍。


ロードス 50歳 男性

今回ホルハイム侵攻に参戦した、バイロン侯爵派の帝国将軍。


ガンテ 52歳 男性

今回ホルハイム侵攻に参戦した帝国将軍では、一番バイロン侯爵と戦場を共にした回数の多い武勇に優れた将軍。

ノルディアとの一騎打ちで討ち死にした。


ガルガンチュア 鉄巨人(アイアンゴーレム)

40もの部品に分けてホルハイムへと運び込んでいた超巨大な鉄巨人(アイアンゴーレム)。起動にはイリアスが持ち逃げした漆黒の結晶体(クリスタル)が必要不可欠なため、結局ホルハイム戦に使われることがなかった。

もし起動していれば、ホルハイムの城壁を遥かに超えた全長で、その拳の威力は一撃で城壁を破壊出来る程だったろう。


ジーケフロイ=デア=グレンガルド 350歳 女性 真祖(ノスフェラトゥ)

色の濃いウェーブがかった紅髪を肩まで伸ばし、普段はそれを根元で縛るかシニヨンに結り、瞳は血のような紅だが、特殊な眼薬を挿しているために青い瞳に偽装し、基本的には紅と黒を基調とした男性の礼服を纏い性別を男性と偽っているため、男性名てある「ジーク」もしくは「紅蓮公」と呼ばせている。

ドライゼル帝国を取り囲むように配置されている三大公爵ではなく四大公爵だった頃からの紅薔薇(グレンガルド)公当人であり、初代皇帝から帝国に所属してきた女吸血鬼(ヴァンパイア)真祖(ノスフェラトゥ)と呼ばれる存在でもある。

普段から貴族らしく上品な振る舞いを心掛けているが、怒りで理性が緩むと途端に口汚くなる。特に、貧乳を通り越して無乳と言える乳房の大きさであるが、その言葉は彼女にとって「逆鱗」である。



■ホルハイム王国

地理的には北部はドライゼル帝国紅薔薇領に、東部はイスマリア聖王国に、そして西部はかろうじて陸路でエルムリア王国と隣接している。

南部のアル・ラブーンとの国境にはスカイア山脈が

並んでいるため、アル・ラブーンとの定期的な交流は陸路ではなく海路が主力となっている。

現在の王都はアウルム。

ホルハイム東部にはラグシア大陸随一とも言える金鉱脈があり、その採掘量から王都には黄金が大量に使われ市民も黄金を好んで装飾品として身に着けていることから、他国の人間からは王都を「黄金都市」と呼ばれてもいる。

地理的にはニンブルグ海に面した西部に港を有し、コルチェスターとの貿易交流を盛んに行っている。


ホルハイムは養豚が盛んで、豚肉を加工した燻製肉(ベーコン)塩漬け肉(ハム)腸詰め(ヴルスト)なども特産品である。

また、希少価値の高い貴腐葡萄と呼ばれるカビが生え乾燥、甘味が凝縮した葡萄で作る黄金色の甘口白ワイン「貴腐葡萄酒(エーデルフォイレ)」を微々たる量だが製造している。




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