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第2章の登場人物紹介・裏設定

色々と二章の内容のネタバレがありますので。

先に読む方はご注意下さい。


アル・ラブーン連邦国:テーベ川の恩恵を受けメルーナ砂漠に住む部族を統合した国で、太陽を神と崇める独自の習慣を持つ。部族ごとに強大な自治権が認められている地方分権国家。貨幣はメルーナ金貨。央都はアルマナ。

・メルーナ砂漠:ラグシア大陸最大の砂漠地帯であり、各地に古代アル・ラブーン王国の遺跡や王墓がある。

・アズ湖:メルーナ砂漠に6年前突如として湧いた、水の精霊の恩恵によって様々な生態系がある湖。

・オリアスタ:央都の西に位置するアル・ラブーン第二の主要都市。

(ギザ)の集落:水の精霊を祀るアズ湖の恩恵を受けた砂漠の民の部族。

・港街ザラーナ:メルーナ砂漠最西端の湾に位置し、魔族の侵攻によって壊滅的被害を受けたアル・ラブーン唯一の港街。

⬛︎国境〜アウロラの宿場町


オログ 36歳 男性

シルバニア王国とアル・ラブーン連邦を活動範囲にしているが、シルバニア商業組合(ギルド)には属していないフリーの行商人。

あまり容貌を気にしない節があり、そのせいか損をすることも多いが。基本的に誠実な商売を心がけている。

馬車が立ち往生していたところをアズリアに助けられ旅路を一緒にする。メノアらシルバニアの冒険者に救援を要請するために尽力したのは実は彼の功績が大きかったりする。


アビー 28歳 男性

オログの相棒役を務めている行商人仲間で、一見すると子供と見間違えるほどの小柄な背丈である。

とはいえ商人としての才覚はオログにお任せしてあるため、もっぱら宿の手配や商売以外の交渉事などの雑用係を、元々気の利く性格も相まって自ら進んでやっている節がある。

オログが央都に向かった時に別行動を取って宿場町に残り、以前から親身にしていたアウロラと結婚を決めた辺りは、さすが行商人らしい抜け目のない性格でもあるのかもしれない。


アウロラ 30歳 女性

メルーナ砂漠東側にある宿場町にある酒場兼宿屋の女将を務める。彼女の料理は町の人間や訪れた旅人に大変好評で、その評判は自分の名前を宿場町の名前をつけられてしまうくらいだ。

一人息子のルカが以前に熱砂病に罹患した際に、特効薬の朝露草の滴を採取しようとして旦那を亡くした過去があり、現在未亡人……だったのだが、ルカの看病や央都に炊き出しに行った事をキッカケにしてアビーと再婚した。


アントリオン 魔獣

砂中に棲み、獲物を見つけると砂魔法を使いすり鉢状に落とし穴を作成し、流砂で動きを奪ったところを顎から麻痺毒を注入して餌にする。熱砂病の特効薬である朝露草の自生地に好んで棲むことから、砂漠の民からは「砂漠の王」と恐れられていた。

実はこの姿は幼生体で、成長する条件が揃うと蝶の羽根を持った妖精族(エルフ)のような成体になり、何処かへと飛んでいってしまう。


ルカ 7歳 男の子

アウロラの一人息子で、熱砂病に罹患したところをアズリアが朝露草の滴を採取してきて命を救われた。

実は何度も宿場町を訪れていたアビーに懐いていて、それがアウロラが再婚を決意した決め手でもあった。


薬師

宿場町で熱砂病の特効薬の調合が出来る唯一の人間。余分に採取してきた朝露草の滴で、アズリアに熱砂病の特効薬を数本譲ってくれた。


馬屋

朝露草を採取した礼にと、アズリアに自分の持ち騎乗獣の中で一番出来の良いラクダを譲ってくれた気前の良い男。


⬛︎ギザの部族〜アズ湖


ウンディーネ ?歳 女性? 精霊

おっとりとした口調で自分をお姉さんと呼ぶぽわわんとした性格だが、これでもメルーナ砂漠一帯に宿る水の精霊だったりする。その魔力の強大さは湖を一つ作り上げてしまう事で察して欲しい。

生き物の気持ちを表面的ならば読み取る事が出来るという稀有な能力を持ち、強力な攻撃魔法から魔力を補充するといった様々な水魔法を行使出来ることから、一方的に魔族に目の敵にされ6年前に魔界から精霊を餌とする魔獣を召喚され、消滅させられる危機だったのをアズリアに救われている。


ハティ 24歳 男性

(ギザ)の部族の弓と剣、そして火魔法を得意とする戦士層で、砂漠の民特有の日に焼けた浅黒い肌を持つ。6年前の悲劇の後にアズ湖が出来て一変した部族の生活様式にいち早く適応した若者たちの信頼の厚さから、次期族長候補に選ばれる。

6年前に両親を失うことになった魔獣の召喚事件で、部族の戦士に代わり魔獣を倒したアズリアに一目惚れしており、「アズ」と愛称で呼んでいる。

今回の魔族侵攻の後についに6年の想いを告白した。


ユメリア 19歳 女性

(ギザ)の部族の治癒術師で、ハティの妹だが肌の色は白く標準的な体型で長い黒髪の美人。細かなことを気にする性格で、兄ハティも小言癖には辟易としている節がある。

どんなこともある程度は卒無くこなす要領の良さを持つが、唯一料理の腕だけは壊滅的で食べた者曰く「薬草の苦味と臭いしかしない」とのこと。

兄と同じく6年前に命を救ってくれたアズリアのことを「様」付けで呼び、まるで姉のように慕っている。


リュードラ 24歳 男性

(ギザ)の部族の現在の族長の一人息子で、まだ自分の一族がチヤホヤされていたアズ湖が出来る以前の生活様式を良しと思っている部族では少数の保守派であり、それ故にマフリートら魔族につけ込まれ再び魔獣召喚のために利用されていた。


マフリート ?歳 男性? 悪魔族(デーモン)

コピオス直属の配下の魔族で、魔法を行使する術に長けた悪魔族(デーモン)呪術師(シャーマン)。     

6年前に「ken(ケン)」の魔術文字(ルーン)が刻まれた魔道具を用いて(ギザ)の魔獣を召喚したもののアズリアに撃退され、今度は現在の族長の息子であるリュードラを(たぶら)かし、再び魔獣召喚を画策する。

人間に扮している時は、茶色のローブを羽織り顎髭を伸ばした高齢の男性の姿を取る。


(ギザ)の魔獣 精霊獣

本来ならば、メルーナ砂漠を支配地域にしていた火の精霊(イフリート)が支配する精霊界に生息する「暴炎獣(イェリ・マグナード)」と呼ばれる存在であり。大陸に生息している強力な魔獣よりも数段強力な実力を持ち、全身を炎で覆われた四足獣ならぬ六足獣の姿を取る。

精霊界の魔力を好んで(かて)にする性質から、精霊──特に火属性と相性の悪い水の精霊(ウンディーネ)に取っては天敵とも言える存在だが。

この魔獣は「悪名付き(ネームド)」と呼ばれる特殊個体にまで成長しており、元来であれば人間一人では対抗する事は不可能な脅威である。


エルキーザ ?歳 男性? 悪魔族(デーモン)

コピオスの計画とは別に、魔族の正体を隠してとある街の領主に就任しているが、現体制に不満を持つ部族や有力な人物を集めて反乱を画策し、そのために必要な(ギザ)の部族の後ろ盾を得るためにマフリートの策に協力していた。

人間の時はでっぷりと肥満体型の頭髪のない中年男性の姿を取る。

コピオスの計画を失敗させ、魔族側に帰れなくなりアズリアたち人間側に協力することを選択し、結局は大半の人間に魔族である正体を知られる事なく今もなお砂漠の国に潜伏し続けている。



⬛︎央都アルマナ


ベルローゼ・デア・エーデワルト 20歳 女性

豊かな金髪を縦巻きにし、白い肌に碧眼を持つ麗しき容姿と、エーデワルト公爵家の紋章から帝国では「白薔薇姫」と呼ばれているが、れっきとしたエーデワルト公爵家当主である。ドライゼル帝国から北の隣国ホルハイムを挟撃するための援軍要請の使者としてアル・ラブーン連邦を訪問していた。

神聖魔法を使う聖騎士(パラディン)であり、銀の細剣(レイピア)を愛用しているが、それとは別に従者や下々の民の無礼を罰する用にと乗馬用の短鞭を腰にぶら下げている。アズリアは彼女のことを「お嬢」と呼び、過去の因縁浅からぬ関係である。


ソルダ 34歳 男性

太陽王(インティ)」の異名を持つ現アル・ラブーン国王。浅黒く日焼けした小麦色の肌と黒髪、そして彫りの深い顔立ち、そして王としての威厳溢れる男性で、元々は砂漠一帯で最大の勢力を誇った太陽(インティ)の部族の族長だった。

周辺国に秘密裏に所持していた太陽の魔剣クラウソナスを、今回の魔族侵攻から防衛する際にその存在を知られてしまう事を承知で使用する決断をする。


エスティマ 26歳 女性

アル・ラブーン国王妃。小麦色に綺麗に焼けたような肌と肉感的な体型、そして艶のある長い黒髪の色気が前面に出た容姿。象徴的な存在の王に代わって、央都の経済や軍事など様々な政治的業務を一手に引き受けている才女でもあり、あまり使い手のいない月魔法を行使出来る優秀な魔術師でもあり。

(ノル)の部族の族長でもあった女性である。

ただ、多忙な政務の傍らで奔放な行動をすることが多く、よく宮廷魔術師長マハティーグの講義をすっぽかして頭を悩ませていたり。宮廷内の女性を寝室に呼び一夜を共にする行為を好んでいたりする。


ノルディア 22歳 女性

王妃の護衛役として通常は王妃の傍に控えているアル・ラブーン筆頭近衛騎士ながら、剣を握ってない時は吃音癖であり、かたや剣を握ると性格が一変して好戦的で粗野な口調になる「憤怒憑き(ベルセルク)」という厄介な特徴を持つ。

小麦色の肌に引き締まった体型、長い黒髪を頭の後ろで結って馬の尻尾状(ポニーテール)にしている。「憤怒憑き(ベルセルク)」が発動している時はアズリアとあまり変わらない戦闘力を誇る。

ちなみに、王妃お気に入りではあるものの。まだ王妃と一夜を共にしたことはない。


ハーケン 58歳 男性

近衛騎士の一員で、風当たりの強いノルディアを擁護し教育する任を王妃から受けている年齢相当の人生経験を積んだ老練の(つわもの)である。


マハティーグ 62歳 男性

アル・ラブーン宮廷魔術師長であり、長く伸ばした白い顎髭(あごひげ)をたくわえた博識の老人。

王妃であるエスティマとは、(ノル)の部族の時から魔術の師匠として長い付き合いを続けており、今でも王妃の教育係兼監視役として小言を飛ばしている。

大地属性の魔法を得意としており、その攻撃魔法の威力はアル・ラブーンで一番とも言われている。


⬛︎魔族


コピオス将軍 ?歳 男性? 蠍魔人(タムズ)

10年以上かけてメルーナ砂漠一帯を魔族の領地とするために画策し、5千体以上の西の魔王の支配下にあった魔物や魔獣を集めてアル・ラブーン連邦に侵攻してきた魔族軍のトップ。

堅固な外殻に身を包み、大人二人分ほどの長さの両斧槍(バルバード)を軽々と振り回す。背中から生やした四本の蠍の尻尾からは強力な麻痺毒を注入してくる。

実は今回の魔族侵攻はコピオスが西の魔王の許可無く勝手に魔族や魔物を動かしたことが判明した。


ラージェ ?歳 女性? 淫魔族(サッキュバス)

コピオス配下の魔族で、10年前から西の都市オリアスタに人間として潜入し淫魔族(サッキュバス)特有の能力である魔眼の一つ、「魅了の魔眼」の効果で様々な人間を(たぶら)かしオリアスタ陥落に一役買った。

本来ならば集団行動の出来ない魔物や魔獣がコピオスの命令に従い侵攻作戦に従事していたのも、魔眼の効果が大きかった。

また、死んだ人間を亡者(アンデッド)に変える術や、闇を収束して剣にする暗黒魔術(デモニックカース)の使い手でもあった。


アロガス ?歳 男性? 牛頭族(ミノス)

コピオス配下の魔族で、腕力が自慢だったが太陽王とベルローゼ、メノアとハティの四連続攻撃、そして王妃と宮廷魔術師長の大魔法二発に何の見せ場もなく散る。レオパルドン役(笑)


リュカオーン ?歳 男性? 獣魔族(ビースト)

銀髪に狼か虎を連想させる獣耳を頭から生やし、顔つきはほぼ人間な容姿とアズリアよりも頭一つ大きな背丈を持ちながら細いしなやかな筋肉を持つ。

メルーナ砂漠から海を越えて西の果てにある魔都にて魔王として君臨している魔族と獣人族(ビースト)との半血種(ハーフ)

何故かアズリアに求婚して去っていった。


⬛︎魔族について

 精霊が精霊界から来た種族なのと同じく、魔族も元々はこの世界ではなく魔界と呼ばれる場所からやってきた種族とされる。

 魔族、と一括りにしているが、魔族にも様々な種族が存在することが確認されている。

 一応、魔族の保有する魔力には「瘴気」という人間や動物が、魔物や魔獣に変貌する力を持っている……ただし、魔族一人が普通に有する瘴気の量では人間が変貌する等の実害が出るわけではないのだが。

 だが。

 数百年前に一人の強大な瘴気を有した魔族が王となり、この世界の覇者になろうと魔物や魔獣を従え統一寸前にまで漕ぎ着けたが、人間の最後の抵抗に遭い、魔族の王……覇王や魔王と呼ばれた存在は打倒されたという。

 その後この事件を教訓に、魔族は一致団結せぬようにと人間たちによって、住む場所を東西南北の世界の端へと追いやられてしまった。

多分紹介漏れはないと思うのですが、紹介し忘れている人物がいましたら感想欄使って教えていただければ。


第三章を開始する前に、ちょっとばかり閑話でも一、二本書いておこうかと思います。



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