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少し短いですが

生身での空の旅はどうしても怖いとの事で、せめて移動時間だけでも短縮してやろうと魔法で障壁を張り 音速体験をさせてやった。 うん、余裕で1時間切ったね


グリモアの町の手前で着陸し、門から入場して伯爵邸を目指す


いつもの応接間でセリーナと会談、異世界人だからこの世界の常識に疎い事、お菓子職人の卵だという事、その辺をしっかり伝えてお互い誤解を生まないように うまくやってくれと伝える


「それじゃあ頼んだぞ、俺はこれから帝都に行って来るから またしばらくこっちに来ないかもしれないから」

「そうですか、所謂戦後処理という事ですか?」

「戦後処理というよりも獣人達の保護がメインだな。帝国人に至っては 勝手にやってくれって感じだ」

「わかりました。ではケンジはバートリー伯爵家で責任を持ってお預かりしますね」


セリーナに後を任せ、帝都に向かう。 時間的にもう帝都から脱出しているだろうから、救出班を連れて他の領地にも行かないといけないからな

神託があり、すでに神罰も効果を発揮して 帝国人に加護の力は失われているため、今の救出班なら何も問題なく行動できるだろう

お、いたいた。 結構な人数だな


「おう、お疲れさん。 帝都の獣人はこれで全員か?」

先頭にいたミューに話しかける

「はい、事前調査にあった場所からは全員救出終わってます。 ただ、帝都内をくまなく探したわけではないので もしかしたら残っている者もいるかもしれません」

「そうか、それはまぁしょうがないだろう。 もう帝国人に加護の力は使えないんだ、隷属の魔導具を使う事も出来ないんだ 自力でも大丈夫だろ」

「そうですね、それでは次の作戦ですか?」

「ああ、5人残して先導させ 残りの10人で他の領地に行くぞ」

「わかりました、少し待っててください」

「ああ、待った 出る前に皆で飯だな。 腹いっぱいになれば以降の行動も迅速にいくだろ、そっちの準備を先に頼む」

「では 食事の準備をしますね」


食事を取りつつ話をしてみると、ほとんどの獣人がドルス領に作った拠点に行きたいという事だった。魔の森が近所にあるため、狩場に困る事が無さそうだというのが一番の理由らしい。 自分で狩りに行き、好きなだけ肉を食べたいらしい… もう何年も満足な食事が取れていなかったため、特に肉に飢えているとの事だ

帝国はもう瓦解したと言ってもいいだろうし、隷属されず 肉を食った獣人が加護を失った帝国人に負ける訳も無いから、もういっそその場所に獣人の国を作ったっていいくらいだ。最初に作った防壁で足りなくなったら 自分達で何とかすればいいし、後は獣人達の自主性に任せてもいいだろう


帝都の周辺にあった、公爵、侯爵などの上位貴族の領地にも赴き、獣人達を解放していく。 ここまで来ると帝国人に特に抵抗されることも無く 順調に開放が進んで行く

これから南下していき、順番に町を訪れ解放という流れになるだろう。 十分な食料は渡してあるので残りは任せても大丈夫だな。 まぁ移動に時間はかかるだろうけど、何もかも俺が主導しない方が今後の為にもなるだろう


「よし、じゃあここからはミューが指揮を執って進めてくれ。一応油断はしないようにな」

「はい!任せてください! 念願だった仲間の解放が現実に進んでいるんです、失敗はしませんよ!」


気合いは十分のようだ、じゃあ俺はガッシュの所に顔を出してくるか

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