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組合を出て町をねり歩く、基本露店が多く野菜や果物を売ってるとこは馬車の荷台のまま売ってる感じだ。すぐ食べれるスープや串焼きなどを売ってる露店は屋台 後は地面に敷物を敷いて並べてるのが多く見かける あくまで個人的価値観で見ると、銅貨1枚10円くらいかな そう考えると猪の牙は1個1000円ほどの価値って事か、まぁ肉も売れるんだろうけど意外に安いな

累計銀貨100枚 つまり金貨1枚分貢献すればDランクか…ま、普通は大変なのかもな

Cに上げる気はないし 後は適当でいいだろう、よし!種を探すか!


野菜を売ってるおばちゃんに聞いてみたところ 根菜はそのまま植えればいけるみたい、それ以外の種は農家に直接取引を持ち掛けないといけないらしい つまり売ってない

とりあえずじゃが芋みたいな物を買いこみ試してみることにしよう なにせ農業の経験なんてないからね!収穫のアルバイトはしたことあるけど…


色々露店を見物し、スープや串焼きを食べ歩き 日が傾いてきたあたりで町を出た

とりあえず芋だな



カインズ帝国ドルス領 魔の森にほど近い町ボッシュ この町を納める代官の屋敷の中庭には早朝だというのに25人の武装した男達が並んでいた その内10人は獣人奴隷だ

「お嬢様 準備が整いました」

侍女が公爵令嬢であるグラスに声をかける

「わかったわ」

グラスは男達の前に出る

「聞いてると思うけどこれから魔の森へ向かってもらうわ 目的はゴルドアプル これを見事持ち帰ったら1個白金貨150枚で買い取るわ」

白金貨1枚でおよそ1000万相当 10人の獣人奴隷を抜きにすると1人頭白金貨10枚、それを聞いた男たちはニヤリと笑った

「それから獣人奴隷のお前達は奴隷から解放して王国への出国を認めるわ なので命かけて働きなさい」

奴隷解放と聞いて獣人達の目の色もギラつく

「それでは向かいなさい 成果を期待するわ」

15人の精鋭と見られる男達と10人の大きな荷物を持った獣人達はゴルドアプルを求めて動き出した


「領都へ戻るわ」

グラスは侍女を従え馬車に乗り込み代官の屋敷を出て行った




俺がこの世界に来てからそろそろ一月になる

じゃが芋も順調にそだっているし皮袋の製作にも慣れてきた リュックのように背中で担げるような物も完成している

そんな中、怒りのオーラを発しながら笑顔を見せている女性がいた ヴァイスである

「なぜ貴方からイクシードの魔力を感じるのです? まさかとは思いますが…私を差し置いてイクシードを抱いたのですか? 私よりも先に?まさかとは思いますけどね」

「いやいやいきなりだね 俺の出身国じゃほいほいと誰でも抱いたりする奴はごく少数なんだよ」

「その割には濃厚な魔力を感じますが?」

「いやぁそれはね…翼の色が変わるくらいの魔力を入れられた?注がれた?って、そんな感じで」

「抱いてはいないのですね?」

「そりゃもちろん よく知らない女を抱くような事はしないし 一応節操ってものは持ってるつもりだよ」

「違うならばいいんです 物事には順序というものがあるのは分かりますね? 貴方ほどの男性に女が群がるのは仕方のないこと 私の半身とも言うべき貴方ならばイクシードを従えるのも納得できます ですが!」

まだドス黒い笑顔を残したまま詰め寄ってくる

「正妻である私が1番でなければいけないのです それ以降の序列は私には無関係なので」

「いやいや、正妻とか序列とか俺の意見も少し聞いてほしいんだけど」

「ほほぅ 私が正妻なのに不満と申しますか? ふふふふふふ 意見とやらを聞きましょうか?」

ドス黒いオーラが増えた!

「まず一つ目 俺の出身国では一夫一妻が当たり前で、結婚は本人同士だけじゃなく その親戚まで考慮する必要があるため慎重に決めなければいけないんだ 少なくとも会って数日程度で決める事柄じゃないのさ」

「大丈夫です、貴方はすでに人間ではありません なので貴方の生まれた国の常識にとらわれる必要はないのです 妻は何人いても問題ありません。 といいますか、そばに置く女の質と数で男の価値を計るのは 私達の中じゃ普通の事ですので。 そこで重要になるのが序列なのです」

「正直に言って…一度結婚に失敗してるからねぇ その辺は慎重というか及び腰というか、1人で生きようと決心したんだよね」

「大丈夫です 私を人間の女と一緒にしないでください 私は一途ですよ?」

「そう言われても信頼してた人に裏切られたばかりだからなかなか踏ん切りがつかないよ」

「まずは心の癒しが必要ですね、私に任せてくださいね」

ガシっと右腕を掴まれ自宅へと引っ張られてしまう 

「なかなか良いベッドですね これなら」



襲われてしまった。女の子に襲われるなんて初めてだった 実際は年上だけど見た目は中学生でも通ってしまいそうな少女、罪悪感がひどい

抵抗したけど…さすがは魔王様、するりとかわされ組み敷かれ…以下略

「貴方はこの世界の破滅を未然に防いだのです、自由にやっても誰も文句は言いませんよ」

「個人的にはひっそりしたいんだよ まぁ食べ物には妥協しない方針でいるけどね」

「美味しい物が出来たら教えてくださいね、食べに来ますから」

「期待しないでね」

「貴方と交わった事で魂の繋がりが出来ました、念話の事は知っていますか?」

「ああ、それは聞いたから大丈夫」

「では私もまだやる事が色々ありますので戻りますが…次は甘えさせてくださいね?」

「善処します」


ヴァイスはそう言い残すと転移で消えていった

アイシスはといえば 2人が始めたのを感知し、顔を真っ赤にしながら自分のベッドの中に隠れてしまってた。 どんだけ純情なんだ… 

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