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「うまっ なんすかこれ? うまっ」

「牛乳を使ってるって? こんなにうまいなら魔牛は倒す前に頑張って搾らないといけないな!」

「でも魔牛をどうやって大人しくさせるよ? 無理じゃないか?」

「こんなにうまい物、また食べたいじゃないか!」


最初は騒いだ獣人は、次第に静かになり 黙々と食べだした。 大きめに作ってあるハンバーグも容赦なく食べていく、 そしてシチューの評判は良いようだ

「だろ?俺も気に入ってるんだよ。 まぁ作り方にコツがいるし、牛乳の保存方法とかあるから 一般的には出回ったりしないだろうけどな」


暗がりで松明の明かりしかなく、しかも今日は酒も無かったのに 妙に盛り上がる獣人達、やはりアレだな 『食は宝だ!』 っていう事なんだろう。 うまいもん食べると元気になるからな


1時間もしないうちに、用意したシチューとパン それにハンバーグがあっさりと消滅し、そのまま食堂に戻って酒を飲み始めた。 ホント元気だな…


「トーヤさん、実は…」

「ガッシュか、どうした?」

「それが、 先日の帝国貴族なんですが 失礼した詫びに招待したいと使者が来ましてね。 俺とトーヤさんの2人を迎えたいと」

「はあ? 何を考えてるか知らんが、 力を入れる場所が違うんじゃないのか? あいつらは王都にちょっかい出してた准将とやらの監視に来たんじゃなかったっけ、 そっちを頑張れよな」

「本当にその通りですよね、 まぁ断ったんですけど また来るかもしれないです」

「そっか、 どっちにしてもアレだな 緊急時に連絡取れるような魔導具をなんか考えてみるか。 いちいちルインズの組合に伝言頼むのも遠くて大変だろ」

「俺たちの足じゃ 片道1日かかりますからね…トーヤさんなら1時間とかで着いちゃいますが」

「まぁ俺は飛べるからな、比べたらいかんよ」

「デスヨネ」

「とりあえず あんまりしつこいようならガッシュ1人で行ってみたらいいんじゃないか? 偵察も兼ねて」

「そうですね、しつこく言ってきたら考えます」

「俺はとりあえず連絡するのに都合の良い魔導具を考えてみて、作れそうなら作ってみるよ。 そういう道具はあったらいいなってずっと思ってたんだ」

「わかりました。 今日は本当にご馳走様でした」

「おう、それじゃあまた近いうちに来るよ」


酒の入った獣人達に付き合うと大変なので、帰る事にした

それにしても、連絡の取れる魔導具か… 所謂携帯電話のようなものが作れればいいんだけどな。 まぁアレだ 困った時のアイシスだな、 明日にでも聞いてみるか


「ありますよ、 魔力を通して固定した水晶を媒介にして 水晶同士で会話のできる魔導具が」

「まじすか?」

翌朝、アイシスに尋ねてみると そんな答えが返ってきた

「魔力の高い者が双方に居れば、水晶に写る映像も一緒にやり取りできます」

「おおう いいねそれ! それに使う水晶って希少な物なの?」

「それほど希少という訳ではありませんが、 まぁ人間種などには厳しい場所にあるので 出回っている数は非常に少ないと思います」

「そっかそっか、それじゃあ水晶を探してみるか! そうしたら作り方を教えてくれないか?」

「もちろん構いません、私はトーヤ様の部下ですので なんでも言いつけて下さいませ」

「うん、ありがとう。 でも嫌な事があったらやれって言わないから 教えてね」

「お気遣いありがとうございます。 水晶なんですが、 大陸の最北端 永久凍土の大地に非常に高密度の水晶が出来ます、 凍土を掘り起こすのは大変なので 崖かなんかの岩が見えている所から掘っていくといいでしょう」

「なるほど 早速行ってみるか」


さすが創造神、この大地の事なら何でも知っているな。 しかし永久凍土の地にあるのか…そりゃ人間には厳しい場所だわな

寒いのは平気な体だし、防御膜を張れば大丈夫だろうけど 気分の問題があるので熱々のシチューを鍋1個分作って持っていこう。 時間が経過しない亜空間倉庫はまじチートです


魔の森を北側に抜けてすぐに乾燥した大地が現れだした。 まるで線を引いたかのように木々が全く見なくなり、 ちらほらと雪が積もっている

「うーん、土がフリーズドライしてるな。 地球でいう所の北極圏って感じなんだろうな、 とりあえず大陸の北端まで行ってみるか」


高度50mくらいで移動していると、いつの間にやら天候が悪化し 猛吹雪になっていた。 もはや大地で土が見える所は無く 一面真っ白だ。 遭難したら死ねるなコレ、 人間だったらね


積雪も随分とありそうで、確かにこれを掘っていくのは大変だろうな。風も強いので掘ってもすぐに吹き溜まって埋められるだろう。 やはりアイシスの忠告通り 崖とか地山が出ている場所を探した方が無難だな。 天候が悪くて見通しがきかず、山があるのかもよく見えないまま2時間ほど彷徨い 気づいたら海に辿り着いていた

「うーん、山も崖も全然見えないな! あっそうか 海に潜っていけばいいのか、そうすれば少なくとも雪は無いもんな。 多分海も凍ってるだろうから、空からじゃどこまでが大地で、どこからが海かも判断つかないし 海中を大陸側に向かって進んで行けばきっと岩とかがみえてくるはず!」


自分の頑丈な体を利用し、かなり無茶だと思える作戦でもやろうとする気になる。 海中から進んでダメだったらまた考えよう

そう思い、氷の切れ目から海に飛び込んだのだった

こちらもよろしく

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