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「おはようございますトーヤ殿」

のんびりお茶を飲んでいたらアリーナがやってきた

「やあ おはよう」

「今日は仮面を付けていないのですわね、やっとお顔を見ることが出来ましたわ」


ん? ……… ああっ!? 仮面付けるの忘れてた! ラジウスもカルバーも何も言わないから気づかなかったし!まぁいいか 今更だ


「普通の顔でがっかりしたか?」

「いいえ とんでもない、 この国の者とは趣の違う雰囲気が素敵ですわ」

「はぁ…おだてても何もないぞ?」

「あれから私、農業について学んでいますの 農業に従事するために必要な体力作りも始めましたわ」

「おお、そうか… まぁ体力は大事だよな。 健康はお金じゃ買えない部類の物だし、日頃から適度な運動はしないといけないな」

「私にも色々と指導していただきたいですわ」

「指導? 一体何を教えろっていうんだ?」

「ルインズに使いを出した者に聞きました、 若い女性の冒険者を指導していると… なんでも1か月程度で劇的に育成されたと伺っておりますわ。 ぜひそれを私にもしていただきたいんですの」

「あー アレは組合も絡んでいるからなぁ、それに努力できるやつだしな」

「なんでも…とても可愛らしい方だと聞いております。 悔しいですわ! 私にも時間を使ってくださいまし!」

「アイツは確かに健康的美人ってやつだな、飾らない素材の良さを醸し出すタイプの。 まぁそれは置いといて、 お前は貴族令嬢だろ? 貴族には貴族の役割があるだろう 何のために権限が与えられているかをじっくり考える良い機会じゃないのか?」

「我が家は王国貴族としては十分務めを果たしていると自負していますわ、それにこの家は弟が後を継ぎますので 私は好きな人と添い遂げて良いと両親から言われていますの。 あんな事があったから政略結婚はしなくていいと」

「あーそういえば、パーティの最中にやらかしたんだっけ 噂は聞いてるよ。 あれじゃ魅了されてたからって言われても関係ないほどの公開処刑だもんね」

「全くですわ、それに最初から第二王子殿下…『元』ですわね あの方は元々好きにはなれなかったのです、 頭の方があんまりよろしくなくて」

「あははは ボンクラの片鱗はあったって事か」

「ともかくですね、 私も健康的になれるよう指導していただきたいですわ」

「はぁ…絶対に続かないと思うけどな ま、いいだろう 体力がつけば多少の病気程度なら耐えれるようになるからな。 ただし 泣き言言っても聞かないからな?」

「望む所ですわ!」  


そんな訳で、数人の侍女も一緒に柔軟体操をやりつつ、どんな効果があるのかを説明し さすがに貴族令嬢が外を走り込むわけにいかないから、屋敷の階段を使って登ったり降りたり… これは縄跳びみたいなの作った方が良さそうだな

まぁしかし、侍女はともかく 貴族令嬢の体力なんてひどいもので、5分もしないうちに座り込んでしまう 

「ま、これを毎日少しずつ増やしていけば体力はついてくるよ。 ある程度体力がついたらアレだな、ダイエットにも効果がある動きを取り入れていくか」

「ダイエット…ですか?」

侍女を含めた女性陣がギラリと俺を見る、 やはりダイエットというのは気になる事なんだろう

「ああ、 腰の周りや腹筋、お腹の肉を搾り取るための動き方だな」

「なるほど…それはぜひ教えてもらわないといけませんわね」

「ただし やりすぎは却って体に悪いからな、 ちゃんと休み休みやならきゃダメだからな。 なので午前中はこれでお終い、 次は昼食後にやるか」

「わかりましたわ!」

意外にやる気を見せているアリーナと侍女達、 やはりどこの世界でもダイエットというのは女性にとってパワーワードなんだろうな。 食べないダイエットはなぜか胸から脂肪が減っていくから切ない結果になるもんな


アリーナが汗を流しに行ったので厨房へ向かう、料理のレシピを教える約束をしてたからだ。 とはいえ たいして調理できるわけじゃないので、いつものハンバーグを教えてやった。 手作業であれほどのミンチを作るのは大変だろうけどね

とりあえずハンバーグとポテトフライを教えながら作ってみてら好評だった…ダイエット運動をさせといて肉と油で攻めるという、我ながら鬼畜な感じになったが まぁいいだろう きっと


そんなこんなで日が暮れて、 泊まっていけと誘われたが畑の世話があるからと言い訳して伯爵邸を出てきた。 やっぱ他所だと落ち着かないからな


自宅に戻り とりあえず縄跳びを作ろうと作業を開始した…けど なかなか軽くて細くて丈夫な縄が上手くできない… 意外に苦戦しそうだなこりゃ

よし!気分転換にアイシスの顔でも見に行こう。 創造神であり、所謂女神様だからな…その名に恥じない美しさも気品もあるときたもんだ よーしそうしよう

目の保養をしにアイシスの元へと向かうのだった


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