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ミラと一緒に森に入り中層へ向かい狼を相手に多対一の戦闘経験を積ませる、狩った狼は12匹になり 俺が一時預かり 時機を見て組合に買い取ってもらおうと話し合った。 とりあえず今日の分は狼2匹を収穫として持ち込むつもりだ

「だけど時間停止機能のついたマジックバッグを持ってるなんて…どこの王族ですか!」

「あ? こんなガラの悪い王族がいるのか?」

「いや…王族なんて見たこともないですけど!」

「あははは 王族なんて案外ボンクラだったりするんだぞ? 噂の第二王子だって継承権剥奪の上で幽閉されるって話だしな」

「あーその噂は聞いたことあるよ。でも追放じゃなかった?」

「取り巻きが追放で第二王子が幽閉なんだって」

「トーヤさんって案外噂好きなんだねぇ」

「ジルがな、聞いてもないのに色々と教えてくれるんだよ」

「あーなるほど…そういえば情報料はクッキーだっていつか聞いたなぁ」

「いや、いいんだけどな」

狩りも終わり 帰り道で日常会話を繰り広げる。 それでもキョロキョロと周囲の警戒はしているから油断はしてないようだ。 町に戻り買取りを済ませて食堂に入る

「それじゃ 狼が5匹分くらい入るマジックバッグを作ってくるから、それを貸してやるよ。 周囲にバレないように上手に使え」

「ええ? そんな貴重品持ってたら襲われそうなんですけど?」

「だから上手に使えと言ってるんだよ。 あれば便利だろ?」

「それはそうだけど…というか、作る? 作れるの?」

「大きな声を出すな。 俺は空間魔法が一番得意なんだよ、まぁ袋を作る技術がアレだから 見た目は残念なんだけどな!」

「まぁこの背負い袋も普通に見えるもんねぇ」

「いいんだよ! 中身が大事!」

「う、うん そうだね」

「まぁ そうそうバレないように工夫しておくよ。 それじゃ4日後にまた来るよ」

「はーい」


ミラと別れて自宅に戻る、 マーカーを確認すると どうやら国境を越えて着々と進んでいるようだ。

手紙が陛下とやらに届かないと、今後の動向について情報収集もできないし、もどかしいけど仕方がない。あまり慌しいのも困るしな


自宅に戻り早速マジックバックを制作する。 1メートル四方の巾着袋を作り、空間魔法を付与していく。 袋の中は3㎥ほどの亜空間になっており、狼を5匹収納しても膨らまず そのまま折りたためるようにした。 これならどこにでも隠せるしいいだろう


日課の畑仕事も終わり一息つく


しかし良く考えると…俺自身のチートっぷりはひどいな、一般の冒険者を見て、伯爵級の貴族を見ても、日々の生活や個としての能力を自分と比べたら… 大国を揺るがせるほどの魅了魔法も全く脅威に感じなかったしな。 まぁこんなアホみたいな力の差があるからこそ、干渉は少なめにして だけどこの世界の管理者になってしまったからには、大きく秩序を乱そうとする輩には対処したい。 まぁ領地拡大とか戦争とかは、一般人が一番被害を被るから許せない。 これは日本人としての感性なんだろうけどね…

特に帝国のやり方は気に入らん 召喚魔法が発動して、アイシスがどんな神罰を与えるかはまだ聞いていないけど 奴隷解放は大々的にやらないとな。 アイシス経由で神託を出させるのもいいかもしれないな


まぁともかく、自由にやって良いと創造神のお墨付きがあるからやらせてもらうとしよう。 せめて一般人が権力に使い潰されるような仕組みが当たり前って世界にならないように…


さてさて、今日の所は布団に潜り込むかね。 数日寝なくても平気な体になっても、布団の中は安心できていいね  


畑仕事に砂糖の製作、バターやマヨネーズ、クッキーなどの作り置きをのんびりやっていたら3日も過ぎていた。 危ない危ない、ミラと約束してるのを忘れるところだった。 夜が明けたらルインズに行かなきゃな


早朝、いつものように組合に入り ミラが来るのを待っていた

「あ、トーヤさーん おはようございまーす。 ちょっと来てもらえるかなー?」

ジルが朝から声を張り上げている なにかあったのかな?

「トーヤさん宛にバートリー伯爵家から手紙が来てるんだけどー、 何かやったの?」

「ああ、俺と連絡を取りたければルインズの組合にって言った覚えあるわ…」

ジルから手紙を受け取り懐にしまう

「トーヤさんって貴族とも付き合いがあるのー? もしかしてトーヤさん自身も貴族の令息とかー?」

「いやいや、俺は貴族じゃないよ。 バートリー家とはちょっと付き合いがあっただけだよ」

「でもー トーヤさんって高価な砂糖を使ったお菓子を平気で配ってるし、なんだかミステリアスな感じだよねー」

「俺は普通が大好きなんだけどな。 後 おいしい物も大好きだから色々と研究するんだよ。 まぁ一言でいえば、 バートリー伯爵家は俺じゃなくてクッキーに用事があるんだよ きっと」

「なるほどー あのクッキーなら貴族が欲しがっても不思議じゃないねー」

「だろ? へたなボンクラ貴族に絡まれる前にバートリー家に後ろ盾になってもらおうか…とかね」

「確かに伯爵家なら上位貴族だしいいかもしれないねー。 でも、うちに回すクッキーは減らさないようにお願いするねー」

いつものように手を出してくる、多めに作り置きしておいて良かった

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