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今日は自分で開拓した土地、防壁の内部に水田を作ろうと作業している 田んぼの区画整理、水路の設定、近くを流れる川からの水の入り口と出口。 そして自生していた土地の土をさらってきてそれを使う

自生していた若い苗を植え替え うん、田んぼらしく見えるよ

これで現在栽培中なのは 芋、玉葱、人参、キャベツ、ゴルドアプル、米。 野菜に関しては個人的には十分だな、日本にいた頃も野菜はあまり食べてなかったからね

カレーやハンバーグ、かつ丼などの、所謂子供メニューが好物だったから 人参と玉葱があれば大体できちゃうからなぁ。 後は調味料と香辛料関係があればいいんだけど、いまいち覚えてない

まぁ追々でいいか

後は果物が欲しいから森の中を調査しないとな 森は広いからじっくりやろう

組合で聞いた話じゃ、魔の森の中層まで入り込める冒険者は少ないらしいから 中層から中心にかけて調査すれば荒らされてない食べ物も見つかるんじゃないかなーと予想


そうと決まれば今後の素晴らしい食生活のために頑張りますかね!


結果から言うと、知ってる形状の果物は見つからなかった。妙に毒々しい手を出すのも憚れるような怪しい物なら2種類ほど見つけたけど…あえてスルーしてやった

ゴルドアプルあるからいいや


さっさと諦めてハンバーグを作りアイシスに差し入れ

「調子どうだい?」

「地脈を通してどのような魔方陣を構築しているか探っているのですが…」

「何かわかったかい?」

「どうやら召喚陣を構築しているみたいですね、それと別に高位の隷属魔方陣も」

「ん?それって異世界人を召喚して、そのあげくに隷属して使役しようって企んでるって事?」

「恐らくそうでないかと思われます」

「ホント帝国って何考えてんだ 傲慢にもほどがあるわ」

「まったくもってその通りです。これはちょっと看過できませんので召喚が行われた時点で神託を出し、それに関わった者たちに罰を与えなければいけません」

「現状では罰せないの?」

「我ら神族の決まり事で、直接罰を与えるためには一定以上の罪を犯された場合のみと定まっているのです。 神託無しの無許可の召喚がそれに相当します」

「なるほどね…それじゃあ召喚されてしまった場合、その人を保護しないといけないな 放っておくと自力で生きられないかもしれないし。俺の故郷みたいに文明が発達しすぎた世界からだと厳しいな」

「世界を渡る際に魂が強化されるので、そんなに心配することはないと思いますよ」

「そうは言ってもさ、突然今までの常識が覆されるわけだし フォローは必要じゃないかな?召喚する帝国人は信用できないわけだし」

「そう言われるとそうですね」

「召喚にはどれくらいの時間がかかりそうなの?」

「現状ですと、およそ2年後くらいでしょうか」

「そうか んじゃ保護は俺が行くからやりそうになったら教えてね」

「承知しました」

「んじゃこれ 差し入れ」

「いつもありがとうございます」

ニコニコとおいしそうに食べている 喜んでもらえると俺も気分がいいね

しかし地脈の魔力を使っての大規模召喚っていうなら 間違いなく国の中枢が主導してるよな。それらの関係者が神罰を受けるとなると帝国はもう終わりかもしれないな。 それなら先日の獣人達に話をしといた方がいいかもな

クリモとかいう町に行くって言ってたな その内行ってみるか

そういえば、あいつらの名前聞いてないや… ま、組合の中で張ってれば多分会えるか


そんな訳でクリモの町へやってきた

町の規模はルインズよりも大きく、魔の森の素材を基にした商業都市みたいな感じだった

商店、露店が並んでる通りをねり歩く


は! あれは胡椒じゃないか?胡椒の木が自生しているのか?これは情報収集が必要だな


買い物しながら話を聞いてみたところ、浅層の奥 中層の手前辺りに胡椒の木が自生してるらしい これは何本か持ち帰らねばいけないな。 夜になったら掘り起こしに行こう

それじゃ組合に行ってみるか


組合事務所は閑散としていた せっかく朝一で来たのに露店で時間使いすぎたようだ

とりあえず依頼表のチェック うん、仕事は豊富にあるね。 コカトリスの卵が1個金貨3枚?なるほどなるほど、売らないけどね

事務所内に併設されている食堂っぽい所で酔いつぶれてるのか、爆睡してる奴がちらほらいるので そいつらに紛れて待機することに決めた

食事と酒を頼み、ゆっくりと食べながら時間を潰す まぁ夕方まで来ないと思うけど一応ね

しかしこの酒、エールと呼ばれているけど…おいしくないな まず温いのがだめだ


ぼけーっとしながら出入り口を観察 見ていると結構獣人が多く感じるな

そろそろ夕方ってくらいで見覚えのある獣人を見つけた 間違いないな

近づいて声をかけてみる

「よぉ 鍛えてるか?」

「あっ あなたは!」

ビクっとして声を荒げたので静かにしろと制する

「ちょっと話があるんだ、他の連中は?」

「もうすぐ来ると思います」

「それじゃみんな集まったらあそこにいるから来てくれ ああ、買取とか終わらせてからでいいぞ」

食堂を指さしながら伝える

「わかりました すぐ済ませます」

軽く礼をして受付の方に向かったので俺は食堂に向かう。 そういえばなんて伝えればいいかな

2年後に帝国に神罰が下るからっていうのはストレートすぎるか 待ちながら考えるか

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