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うんうん 割と上手に搾れたね
あ、気絶させてないよ 捕まえるときにちょっと脅したら屈服したっぽいのでそのまま搾乳始めたら無抵抗だった
分離させるための冷暗所…専用の地下室でも作るか
というわけで作った
商売する訳じゃないからと思い、6畳間くらいの広さ 天井は2mくらい そこで気が付いた
搾ったミルク入れる器がない! あれって鉄缶でいいんだっけ…わからんけど古い時代はそれでやってたはずだし アルミとかわかんないし…どうしよう
いやーホント一度で用が済まないなぁ また町に行って売ってる店か作ってくれるとこ聞いてこないといけないな
まぁしょうがない 町には明日行こう、角でも狩ってくるか
今日は真っすぐ総合受付のジールのところへ
「やあおはよう 質問があるんだけど?」
「おはよー 聞きたい事ってなにかなー?」
「搾った牛乳を入れる容器が欲しいんだけど 売ってくれたり作ってくれたりする所を教えてほしいんだよね」
「なるほどー 容器に希望はあるのかなー?」
「鉄でいいよ」
「鉄製品なら町の北側に工場が並んでるから、北門から数えて4件目にラルズってドワーフの鍛冶屋があるから そこで聞くといいよー」
「ラルフの鍛冶屋ね 行ってみるよ、ありがとね」
「いってらっしゃーい」
角を買い取ってもらい北門に向かう
「あれが門だから いちにーさんよんっとこれだな」
建物の入り口にハンマーの絵が描いた看板がある
チリンチリン
ドアを開けると音がした いいなこれ
「いらっしゃい!何をお求めです?」
ドアの向こう カウンターに小さな少年がいた、ドワーフの店だからこの少年もそうなのかな?見た目は少年だけど…とかってオチがあったら嫌なので子供扱いはやめておこう
「ちょっと欲しい物があってね 牛乳を入れる缶が欲しいんだ」
「牛乳を入れる缶ですか…大きさはどの程度で?」
「魔牛1頭から搾った分が入るくらい…っていうのはずるいかな?」
「んー牛乳は王侯貴族くらいしか手に入れようとしませんからね、1頭からどれくらい搾れるかわからないですね」
手を広げ、やれやれという感じで頭を振る
「そうなのか それじゃあ」
店の中を見ると 40Lくらい入りそうな樽の中に剣が放り込まれてた
「あの樽くらいの大きさで」
「なるほど でもうちには置いてないのでこれから作ることになりますが?」
「何日くらいかかりそう?」
「2日もあれば大丈夫ですね」
「それじゃ3日後に来るから あの樽を鉄で作ってほしい 蓋もね、後は底が浅くて広めの箱も鉄で作ってもらっていいかな?」
「その程度ならすぐできますよ」
「そして…お値段はいかほどで?」
「そうですね、鉄の樽は液漏れが無いようにするのでそれなりに手間がかかるので…銀貨150でどうです?」
「銀貨150ね、それで頼むよ いくらか前金入れた方がいいのかな?」
「そうですね 作っても引き取ってもらえなかったら他に潰しのきかない形状なので その方がありがたいですね」
「それじゃあ半分の銀貨75枚置いていくよ 3日後引き取りの時に残りって感じでいいかな」
「はい、それでお願いします」
「ちなみにラルフというのは?」
「ラルフは僕の父です」
「そうなんだ、じゃあよろしくと伝えておいてね」
「わかりました、ありがとうございます」
さて、懐が一気に寂しくなったな 魔牛の角も売れるか聞いてから帰ろう
その後組合で買取価格を聞いた 魔牛の角は1個銀貨5枚との事 お肉も欲しいから狩りに行こう
魔の森の北東部へ向かい、魔牛を3頭仕留める 1頭に角は2本ついてるのでこれで銀貨30枚 肉は売らない方がいいな、町から森の南部まで普通は片道2~3日かかるらしいし そこから北東部に行くとなると更に5日とかかかるであろう工程だ。
さすがにその距離を生のままで運んだとなれば買い取ってくれないだろう
バターさえ作れれば肉も更においしく焼けるので、早くバター作らないとな おいしい食生活は生きる希望になる
あれから鹿も5頭狩って角を10本手に入れ3日 先に買い取りを済ませてから鍛冶屋へ向かう
「おはよう 完成してるかい?」
「おはようございます もちろん出来てますよ、こちらです」
本当に鉄で樽の形状に仕上がってる
「うんいいね、頼んだ通りだよ」
そう言って残金を支払う
「毎度ありがとうございます こんな変わった依頼も偶にならいいですね」
「ああ、やっぱり変わった依頼だったんだ」
「うちは基本武器、多少の生活用品がメインですので」
「そうなんだ また何か作ってほしくなったら来るよ」
「わかりました 毎度どうも」
牛乳缶を手に入れた 底の浅いトレイのような形状の器に生乳を入れて1日以上放置だったな 早速やるかね
缶も中身が入ってないので軽いし さぁ帰ろう
結果から言うと バターはなんとか完成した 牛肉のバター炒めおいしかった! アイシスも喜んでた
茹で芋バターも安定のうまさ これは受付嬢ジールに明日食わせてやろう




