第五部
これがラストです。ぜひフラグ回収見てってください。
「さあ種明かしの時間だぞ。わかるかね?」
目を開けた時前にいたのは明らかに神様っぽいお爺ちゃんだった。やっぱり俺のセリフは
「違うだろ。」だった。
「どういうことですか?僕はどうなったんですか?」
「お前はしっかり魔王を倒したよ。サクヤといったか?彼の蘇生も完了している。」
「僕は死んだんですか?」
「わしは神様じゃ。この世界の。まずお前の前世から説明しよう。お前の転生する前の世界と言った方がいいかの?お前の転生する前の世界、それはお前が転生した後の世界。つまりお前はタイムリープしただけなのだ。」
「マジですか。僕は前回倒したときに同時にタイムリープしたってことですかね?」
「まじじゃ。いや、そんなことはない。でももっと重要なこと教えてやろう。サクヤとお前は同一人物じゃ。サクヤはあの時代のお前。お前は魔王を倒して少し経ったあとのサクヤ。わかるか?」
「てことは僕とサクヤは三歳差なので三年もタイムリープしたってことですか。気づかなかったです。確かに自分と似てると思うことはありましたけど。」としか声は出ない。そんなの気づかねーよ。
「気づかないようにしてるんじゃ。気づくはずがない。でもヒントはあったんだぞ。例えば読心術。あれはお前も使えた、いや使えてたのに気づいているか?」
「いや意味がわからないんですが…」
「だっておかしいじゃろ。読心術が使えるサクヤとあの女が心で会話でいるのはわかるがなんでお前があの女と会話できてるんじゃ。あの女と電波少女は会話できなかったぞ。」
気づかなかった。
「あと何話すことあったんだっけな。」
「何で俺がタイムリープしたんですか?」
「それはお前が簡単に言うと腐ったからじゃ。」俺は卵か?
「腐ったとは?」
「生活も性格も。悪くはないがひねくれている感じじゃった。直進と反射があれば屈折というところじゃ。まあここに関してはフラグなかったけどね」
「そうですか。」まあ否定もできない。
「いうなれば二週目プレイじゃ。かなりのチート能力だったろ。」そりゃあそうだったな。
「ですね。で、僕はどうすればいいんですか。」
「単刀直入に聞こう。楽しかったろ。あのパーティでの日々は。」
三ヶ月程度でありしかも一人は入って間もなく終わったけどな。
「正直三ヶ月で終わるのは想定外じゃった。たまたま魔王があそこにいただけなのじゃ。」バグってことか。てかこの人も読心術使えるのか。流石だ。
「楽しかったですよ。普通に。」
「そうか。なら本望じゃ。今からあの場所にお主を戻す。必ずこれからも精進すること。」
「はい。」
「じゃあ行くぞ。催眠術みたいに行くからな。3、2、1」というところで意識が切れたようだ。
こうして俺の二週目プレイが続行されたのだった。
完
最後までお付き合い頂いた方、ありがとうございました。よければ感想お待ちしております。