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第四部

次で完結します。

結局中級クエストに向かうことはなかった。いけよ!ビビりすぎでしょうが!だが俺に発言権があるわけではなく、毎日スライムを倒し、よってきたファイヤードラゴンをついでに倒す。それが繰り返されていた。エルもパーティに馴染んできた。

そんなある日の酒場。


「今日のクエストは次の街建設予定の場所のモンスター駆除だ。未開の地だから気をつけろ。」

とサクヤ。まあどこであってもどこぞの誰かさんがモンスターひきつけちゃうんで意味ないんですけどね。

「エル、このお姉さん人間にはモテないけど、モンスターには凄いモテるから気をつけてね。」と俺。

「否定できないのが悔しいわね。」とエリカ

「大体把握できました。予知をします。」そうエルは言うとあの時のように両手をおでこに持ってくる。まじで電波少女えるか☆エリカだな。でも可愛い。もしかして俺ってロリコンなのか?いやこれは父性愛だ。いや俺の前世は父か?まあいい。目の保養じゃ。

「予知完了しました。特に危険はないです。行きましょう。」

「そ、そうか。行こうか。」とサクヤ。おい、ちょっと引いてんじゃねえよ。


次回の街の予定地に行ったものの、はっきり言ってほとんどいない。というのも、道中である。ということで。


以下は道中である。

「ところでモンスターに好かれるってどういうことなんですか?」

「おい、エリカお前のマイカード見せてやれ。」と俺が言うと、エリカは、

「はいはい」と素直に問題の備考欄を見せる。

「はちみつ…ですか。」蜂蜜よくわかったね。蜂蜜だよ。エルちゃんは、あま~い蜂蜜はお好きかな?

「私も多少の戦闘魔法は使えますが、もしもピンチになったときはよろしくお願いします。」とエルは俺達に頭を下げる。

「そ、そんな堅苦しくなくていいぞ。こいつらなんかは何もしないからな!」

「俺は指示出ししてるぞ。」とサクヤ。

「私はビジュアル担当よ!」とエリカ。

おい、二人目、おかしいだろうが。

「楽しそうですね。私もボケられるよう頑張ります。」

「二人目は放っとけよ。エルが本当のビジュアル担当だ。」と肩を叩きつつ言う俺。

「ボケてないわよ!山田うるさいわね。このやぶ蚊が。」ヤブ蚊…ひどくないですか。泣きたい。でも俺は麦のように強く生きていくから。

「なあ何か音が聞こえないか?」とサクヤ。確かに。変な音が聞こえるぞ。ポチャンポチャン、こういうときこそ索敵だ。目をつむり前方に意識を集中させる。多分これなんだよなという塊を見つけ更に意識を集中させる。形はスライムだな…大きさもスライムか…いやでもたくさんいるな。ん?

「おい、これってまさか…」

「見えてきたわね。カラフルだけど…あの形…」

『スライムだ!』俺とエリカは声を合わせる。

「山田とエリは近くの木に上がって魔法で処理しろ!エリカは走り回ってろ!俺は後ろから援護する。」

「了解!」と俺達は指示された行動をする。サクヤは、かなり的確な指示を出してくれるので動きやすい。というかエルの魔力大丈夫なのか?

正直スライムはすさまじかった。異常の数である。ここまで来ると一種のアートである。まるで一つの波のように押し寄せる。そこにとにかく魔法を打ち込む。驚いたのは、エルの魔法の種類の豊富さである。木をそのままぶつけたり、氷をぶつけたり、勿論火で燃やしたり。エルさん。怖いな。

何とか処理を終えるが流石に疲れる。


そう、多分この時にほとんど退治してしまったのだ。スライムにファイヤードラゴンとか混じってたのかもしれない…

「おい!ギルドになんて報告すんだよ!道中までモンスターが来てて倒しちゃいましたか?大体なんで死骸拾ってくれないんだよ!」

「悪かったって。でも、焼き尽くしたのはお前だろうが!」

その時、

「ここにいるとやばいです!逃げましょう!」と突然エルが叫んだ。エルを見ると涙目になっている。どうやらフラグ建築の仕事は彼女にうつったそうだ。でも大体こういうときは間に合わないんだよな…ってまた俺建築してない?その証拠として気づくと天候は荒れはじめている。これはまずい。

(多分もう手遅れだ。サクヤ指示を。)

(エルと山田はすぐにシールドをはれ。山田は余裕があれば攻撃準備。シールドはエリカと俺も守れる感じで頼む。)

おいさり気なくコイツ自分も守ってもらおうとしてるぞ。まあいいけどさ。

指示に従いすぐにシールドを張る。エルと協力してパーティみんなが入れるくらいのものを作る。やっと作れたところで目をつむって索敵をする。はっきり言って今回の敵はまずい。というのも今までとは違う大きさだ。もしも気=塊という方程式が成り立つのだとすれば相当の強さだ。魔法で一気に片すのが吉だろうか。かなり火力が出る魔法を考える。どういう敵か分からないので無属性で行こう。

「誰だと思う。」明らかな魔王の声。登場が随分と早いですね。

「お前は誰だ!」おい、サクヤ。いくらなんでもあの声でマントそれにスカーフ加えて毒々しい王冠をしてるあいつに誰か聞くのはナンセンスでしょうが。

「私は、」と見かけ魔王。

「魔王だろ?何処見たってそうだ。魔王さまがどうしたんですか?、こんな近くの街まで。」

「話が早いな。たまたま近くまで来てな。一パーティー程度潰しとこうと思ってな。多少は力の示しになるだろう。」

「当たったパーティが悪かったな。ガチで潰しに行くぞ」

(おい、山田挑発しすぎだ。お前勝てるんだろうな?正直ここは引くのが吉だと思うけどな。)

(安心しろ。多分勝てる。見てる限り調子に乗ってる。そこをつけばいける。)

じゃあかっこよく小手調べといこうか。

(エクスペクトパトローナ!)てか、おいこれ大丈夫なのか?はっきり言ってイメージするだけで魔法出ることわかってきたから呪文はどうでもいいんだよな。にしても煙がすごくて見えない…

「煙が出てる時大抵敵は」

『ダメージを受けていない!』魔王と声合わせちゃったよ。てか本当にダメージなしかよ。

「そんなものか。じゃあこっちから行こうか。」まずい。魔王と俺が対抗に渡り合えても他だとまずい。

次の瞬間、サクヤは消えていた。そう魔王に引き出されたのだ。魔王は前に引き出したサクヤに躊躇なく魔法を放つ。そしてそれは軽くサクヤを貫通する。は…。流石にチートすぎないか?すぐに魔王と似た魔法を使いサクヤを引き戻す。これで魔王も一緒に引き戻せればいいものの、魔王を引き戻そうとしても感覚的にだが重くてできない。

「おいエリカ。お前の出番だ。わかるよな。俺は戦いに出る。ちょっと一発きついの当ててくる。」

「わかったわ。気をつけて。」

そんなかっこいい台詞を残し俺はシールドを出る。多分俺なら多少は耐えられる。出せる限りの力出す時が来た。多分打撃は聞かないだろう。あの魔法をためす時が来た。

「俺のターンだよな?殺しに行くぞ?」

「その意気で…」

「キルッ!!!」

と言った瞬間魔王は倒れた。さあこれどんな仕組みかというと。そのままだ。こんな普通に魔王倒れてたまるかとは思うけども、仕方ないのだ。相手が死ぬ魔法なのだから。

さあこれで俺の役目はおしまいだろうか?

そう思った瞬間、俺は意識を失った。


明日も同じ時間です。見ていただいた方ありがとうございました。良ければコメントお願いします。

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