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蚊の鳴くような声で。  作者: N.G
4/5

目白夢遊病。

 抱きしめた愛しさも、噛みしめた悔しさも、美しい夢の中、痛みも忘れた夢の中。

 「君は面白い」と言われた日があった。「君はいい意味で気持ち悪い」と言われた日もあった。

 沢山の歌を創った。沢山の歌を歌った。

 喝采を浴びた時があった。嘲笑を買った時もあった。

 夢の中で生きてきた。

 私にボーカリストのセンスが無いことはわかっていた。

 それでも私には自信があった。

 世の中に溢れているあらゆるヒット曲に「負けていない、負けるわけがない」、そんな歌を創っているという自信が。

 しかしそんな自信は、楽器が出来ない、楽譜も読めない、という現実に打ち砕かれていった。

 「私の歌を楽譜にしてくれませんか」と言う勇気も無く、「便利な音楽ソフト」を使いこなせる自信も無い。

 私は「シンガー」にも「ソングライター」にもなれない。

 真っ直ぐに歩いても、邪に歩いても、叶わない夢の中、今夜も枕が濡れている。

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